ベイスターズがカープを破って日本シリーズに出ていることで、クライマックスシリーズの是非についてあちこちで否定的な意見を目にする。ロッテのときは「下克上」と言われて、どっちかというと称賛されたが、今回は否定派が多いように思う。
なぜなのか。
一つには、おそらく対象がカープだからだ。ここ三年ほど強いが、その前までは長い低迷期で、前回の日本シリーズ進出は1991年まで遡る。しかもその時は負けている(勝ったのはライオンズ)。次にいつリーグ優勝できるか分からないチームの場合、日本シリーズで負けるとダメージが大きい。日本シリーズで負けた悔しさは、日本シリーズに勝つことでしか晴らせないからだ。
実際、強いチームがクライマックスで敗退した場合は否定的な意見があまり出ない。クライマックスで敗退した最初のリーグ優勝チームは2007年のジャイアンツだが、あのチームのファンは優勝に慣れているので、今年はダメだったけど来年勝つさ、で済む。ちなみに勝ったのはドラゴンズで、日本シリーズも第5戦の山井から岩瀬の継投完全試合により「日本一」になっている。あの継投が話題になったせいで、クライマックスの是非や、本当にドラゴンズが日本一でいいのか?といった議論がなかったのかもしれない。
逆に今回はリーグ優勝していないチームが日本一になっていいのか?日本一を争っていいのか?という意見が多い。なぜかといえば、カープはリーグ優勝しているから、という当たり前の話になる。
だが、同じようにプレーオフで一番を決めるMLBやNFLではそういった議論にならない。リーグ優勝したチームがワールドシリーズあるいはスーパーボウルに出られない可能性があるのに。ワイルドカードがあるので、地区2位のチームが地区1位のチームを倒す下克上だってありうるのに。
それはたぶん、プレーオフの各リーグの決勝戦に勝ったチームがリーグの優勝チームだからだろう。日本のようにとりあえずシーズンの162試合でリーグ内の順位を決め、そこから仕切り直してプレーオフだったら、また違うかもしれん。あと、MLBのことは知らないが、NFLではワイルドカードからスーパーボウルに出たチームはないはずである。そういうチームがNFC/AFCチャンピオンシップに勝ったらワイルドカードに否定的な意見が出るかもしれない。
つまり、この問題を日本プロ野球で解決するには、現状のようにクライマックスに別の優勝エンブレムがあるようではダメで、 クライマックスシリーズ優勝=リーグ優勝にするしかない。ペナントレースはクライマックスでアドバンテージを得るための戦いということになる。1問1点のクイズ番組で最後だけ1問100点みたいな話だが、3~6試合で決めるNPBはまだいい。NFLなんてプレーオフの勝負は各1試合である。ぶっちぎりで地区優勝したチームだってワイルドカードに1敗しただけで終わるのだ。
まあ、NFLはレギュラーシーズンの試合も16しかないので、野球ほどいろんな感情が蓄積しないんだけど。
両リーグを2地区に分けて地区優勝同士でチャンピオンを決めるという手もなくはないが、交流戦をやるとしても3チームでペナント(?)を争うのはさびしすぎるし、分け方も問題だ。消化試合をなくし、プロ野球界全体の収益を上げるには、現状のクライマックスシリーズを受け入れるしかないのではないか。
だいたい、過去のクライマックスで2位以下のチームが日本シリーズに進んだのはセリーグが11年間で3回、パリーグにいたっては11年間で1回である。リーグ優勝チームがクライマックスも優勝する確率は82パーセント。2位以下のチームが夢を見るにはちょうどいい割合だと思うし、リーグ優勝チームはやっぱり強いということ。カープの丸も「シーズンで強く、短期決戦でも強いのが本当に強いチーム」と言っていた。
リーグ優勝チームは、ちゃんとアドバンテージも貰ってるんだし。下位チームファンからすると、今のアドバンテージは絶望的な不利さだ。相当な下手を打たない限り負けることはない。
要するに、今回も一部で言われているが、「負けたほうが悪い」ということだ。
なぜなのか。
一つには、おそらく対象がカープだからだ。ここ三年ほど強いが、その前までは長い低迷期で、前回の日本シリーズ進出は1991年まで遡る。しかもその時は負けている(勝ったのはライオンズ)。次にいつリーグ優勝できるか分からないチームの場合、日本シリーズで負けるとダメージが大きい。日本シリーズで負けた悔しさは、日本シリーズに勝つことでしか晴らせないからだ。
実際、強いチームがクライマックスで敗退した場合は否定的な意見があまり出ない。クライマックスで敗退した最初のリーグ優勝チームは2007年のジャイアンツだが、あのチームのファンは優勝に慣れているので、今年はダメだったけど来年勝つさ、で済む。ちなみに勝ったのはドラゴンズで、日本シリーズも第5戦の山井から岩瀬の継投完全試合により「日本一」になっている。あの継投が話題になったせいで、クライマックスの是非や、本当にドラゴンズが日本一でいいのか?といった議論がなかったのかもしれない。
逆に今回はリーグ優勝していないチームが日本一になっていいのか?日本一を争っていいのか?という意見が多い。なぜかといえば、カープはリーグ優勝しているから、という当たり前の話になる。
だが、同じようにプレーオフで一番を決めるMLBやNFLではそういった議論にならない。リーグ優勝したチームがワールドシリーズあるいはスーパーボウルに出られない可能性があるのに。ワイルドカードがあるので、地区2位のチームが地区1位のチームを倒す下克上だってありうるのに。
それはたぶん、プレーオフの各リーグの決勝戦に勝ったチームがリーグの優勝チームだからだろう。日本のようにとりあえずシーズンの162試合でリーグ内の順位を決め、そこから仕切り直してプレーオフだったら、また違うかもしれん。あと、MLBのことは知らないが、NFLではワイルドカードからスーパーボウルに出たチームはないはずである。そういうチームがNFC/AFCチャンピオンシップに勝ったらワイルドカードに否定的な意見が出るかもしれない。
つまり、この問題を日本プロ野球で解決するには、現状のようにクライマックスに別の優勝エンブレムがあるようではダメで、 クライマックスシリーズ優勝=リーグ優勝にするしかない。ペナントレースはクライマックスでアドバンテージを得るための戦いということになる。1問1点のクイズ番組で最後だけ1問100点みたいな話だが、3~6試合で決めるNPBはまだいい。NFLなんてプレーオフの勝負は各1試合である。ぶっちぎりで地区優勝したチームだってワイルドカードに1敗しただけで終わるのだ。
まあ、NFLはレギュラーシーズンの試合も16しかないので、野球ほどいろんな感情が蓄積しないんだけど。
両リーグを2地区に分けて地区優勝同士でチャンピオンを決めるという手もなくはないが、交流戦をやるとしても3チームでペナント(?)を争うのはさびしすぎるし、分け方も問題だ。消化試合をなくし、プロ野球界全体の収益を上げるには、現状のクライマックスシリーズを受け入れるしかないのではないか。
だいたい、過去のクライマックスで2位以下のチームが日本シリーズに進んだのはセリーグが11年間で3回、パリーグにいたっては11年間で1回である。リーグ優勝チームがクライマックスも優勝する確率は82パーセント。2位以下のチームが夢を見るにはちょうどいい割合だと思うし、リーグ優勝チームはやっぱり強いということ。カープの丸も「シーズンで強く、短期決戦でも強いのが本当に強いチーム」と言っていた。
リーグ優勝チームは、ちゃんとアドバンテージも貰ってるんだし。下位チームファンからすると、今のアドバンテージは絶望的な不利さだ。相当な下手を打たない限り負けることはない。
要するに、今回も一部で言われているが、「負けたほうが悪い」ということだ。