曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

最強の絵画化アプリ「Waterlogue」再び

2014-12-14 01:40:00 | 写真
写真を水彩画(など)のように加工する「Waterlogue」というiOSアプリが、アップルが選ぶベストアプリの一つとして選ばれた。僕も大変気に入っているアプリで、このブログでも取り上げたし、たまにそれで加工した写真を載せたりしている。

「Waterlogue」は、いつだったか完全日本語化され、選べる処理が二つ増えた。増えた分も含めていつかはエフェクトごとの違いを検証しなければならないと思っていた。僕自身が、どれがどんなエフェクトなのか把握するためにも。

というわけで、同じ写真から全部のエフェクトをかけたやつを順に掲載して、僕なりの見解を述べてみる。

まずは元になる写真から。


では、Waterlogueのエフェクトの並び順通りに紹介。


鮮やか
デフォルトで選択されているエフェクトなので、一番使いやすいかというとそうでもない。細かい部分の描写を省かれるというか、色を塗る前の輪郭線が少なめで、元画像によってはモヤモヤしてなんだかわからなくなることも。


ナチュラル
追加されたエフェクト。だと思う。「鮮やか」ボタンを押すと、これに切り替わる。だからなのか、「鮮やか」と殆ど違わないように見える。


ボールド
「鮮やか」の色をどぎつくした感じ。夏の写真だといい感じになるかも。


明るい
明るいというより彩度を少し下げた感じかも。本当は露出オーバーなんだろうけど、彩度下がってるので、逆にアンダーの写真を無理矢理明度上げたみたいに見えなくもない。ここまでのエフェクトは、どれも細部がモヤモヤ系で、輪郭線が少なめ。


技術的
一転して輪郭線が多め。全エフェクトで一番多い。色は白をそのまま白くする蛍光灯的な感じ。名前の通りメカものに使うといい感じになる(英語版時代はTechnicalという名前だった)。一番気に入ってるんだが、紙が方眼紙なのが玉に瑕。


流線的
「技術的」ボタンを押すとこれに切り替わる。「技術的」ほどではないが、これも輪郭線が多く、メカや建物など細部をちゃんと描いてほしい写真に向いている。「技術的」の描写を少し甘くして無地の紙にした、みたいな感じ。


旅行記
これは当ブログでも多用してる。輪郭線が多めで紙がクリーム色で、モレスキンのスケッチブックとかに描いた上手な旅行の思い出スケッチみたいな趣がある。



絵の具が乾く前に布か何かでポンポン叩いて滲ませた感じか。同じ色で済ましてしまうところがある。左後ろの白い柵が駐車場の舗装と同じ色になってる。


イラスト
名前的には一番使いでがありそうなんだが、今ひとつはっきりしない絵になる。輪郭線が点線なのが原因だと思う。


濡れた
一番色の滲みが激しい。「滲み」より激しい。ちぎり絵のようにも見える。正直言ってほとんど使わない。


浅い
ちぎり絵第二弾。最強と煽っておいてなんだが、これも使わない。


色咲く
塗りが均一な「鮮やか」って感じ? 英語の時はもう少し使いたくなるような名前だったはずだが…。


ファッショナブル
アプリのボタンの絵が、古い映画のポスターのような、昔の美人画みたいなタッチの絵なので、本来はポートレートとかに使うべきなんたろう。しかし、人の顔は輪郭線を検知しにくく、エッジがぼんやりした絵になりがちなので、よほど元写真がこのアプリ向きでないとダメだろう。逆に、メカものが味のあるイラスト風になって意外にイケる。輪郭線が太くてはっきりしてるからだろう。


滲んだ
色の滲みはほかのエフェクトのほうが激しい。このエフェクトは輪郭線が滲んている。というか、太さが不安定。そして色がどうなるかわからない。

・・・・・
全体的に言えるのは、まず輪郭線がしっかり描けないとうまく行かないということ。あと、メカや建物と樹木が適度に混在した写真のほうが雰囲気が出る。樹木ばかりだとモヤモヤしっぱなしの絵になって面白くない。

ちなみに、掲載した絵の設定はすべてデフォルト。

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