曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

「真田丸」第48回「引鉄」の感想

2016-12-05 12:06:05 | 大河ドラマ


いきなり野戦からスタート。何の説明もないから、塙団衛門が企画した夜襲の回想かと思った。臆病なはずの長宗我部盛親が、葵の紋の旗を背負って徳川の陣に近づいていた。

その夜襲で家康がビビる。本物の家康かどうか分からんが…。

家康は撤収するだろう。裏をかいて明日だろう。とか裏の読み合いをし、佐助が暗殺しにいくことになった。そのへんの情報を、有楽斎を通じて徳川側に意図的に流す。

佐助はきりにお願いがあるそうな。

佐助「無事に生きて帰ってきたら夫婦になってもらいませんか」
きり「(速攻)ごめんなさい」

瞬間的に消える佐助。おそらく20年以上の想いを一瞬で断ち切られて、それでいいのか。もう少し粘れよ佐助。

それでも佐助はプロの忍者らしく簡単に家康の休息所に侵入し、危なげなく家康を殺害。予告では脇差しを構える幸村と、この血を流す家康が続けて映ったのでギョッとしたが、下手人はやはり佐助でした。しかも、殺されたのは影武者。そんなに甘くなかった。

有楽斎は次の手紙を書いたが、受け取ったのは幸村だった。相手を肉眼で確認しろよ。脇差しを構える幸村の絵は、ここのだった。

有楽斎「わしは織田信長の弟だぞ」
幸村「信長公が泣いておられますぞ」

殺してしまえばいいのに、幸村は有楽斎を逃がした。有働アナのナレーションでは、平穏な余生を送ったとのこと。平穏でもいつかは死ぬわけで、死んだ年なんかを言ってくれれば、もう少し溜飲が下がったのだが。

有楽斎が消えたので大蔵卿局の発言力が弱まり、大野治長が強気になり出した。これからは左衛門佐に従い、私と秀頼公で全部決めます、と。かつてないほどきれいな大野治長だった。

ところが、その幸村の案で牢人たちをそのまま居付かせたのが裏目に出まくる。大野治房が勝手に金を配り、その金で勝手に武器を買い漁り、二の丸の堀を掘り返して家康に開戦の口実を与えてしまった。

一応休戦中だからか、両軍行き来が自由だ。幸村は信之の息子たちに会いに行く。幸村と再会した三十郎がめちゃくちゃ嬉しそうな顔をする。敵同士なんだけどなあ。

信政が、また人としての器がちっちぇえとこを発揮。大助を罪人の子呼ばわりする。どこからこの残念な性格が遺伝したのだろうか。両親ともに立派な人だし、祖父は両方とも超一流の男だ。薫さんかな…?

野戦の経験がない幸村は、小山田茂誠から家康の首を取るためのコツを聞く。槍よりは鉄砲だが、馬上で火縄の扱いに手間取ると危険だし…。敵将にアドバイスしてるのに、満面の笑みの義兄だった。

作兵衛が耕している大坂城内の畑は、千利休の茶室跡らしい。掘っていたら千利休マークが刻印された木箱が出てきて、中に銃身が短めの銃が入っていた。スナイパー毛利勝永が言うには、馬上筒というもので、火縄ではなく火打ち石で点火する方式なので馬に乗りながら撃てるとか。これは家康を抹殺するのに都合がいい。城内で的を撃ち抜く幸村であった。

・・・・・

夏の陣は三回くらいかけてやってほしかったが、合戦シーンに力を入れない三谷脚本だから、こんなもんだろう。「新選組!」も戦闘シーンが極端に少なかった。来週が道明寺・誉田の戦いで、最終回が天王寺の戦い+エピローグという配分か。

今週家康の影武者を出したのは伏線かもしれない。最終回で幸村が家康を狙撃し、命中するが、もう一人の家康の姿が見える。しまった、仕損じたか。逆襲されて無念の撤退。幸村は討ち取られ、江戸幕府は存続するが、実は家康は影武者で、幸村が射殺したのが本物だったかもしれない(どっちかわからないような演出)という終わり方はどうよ。


見事家康を暗殺したぜ!と思いきや…。

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「真田丸」第47回「反撃」の感想

2016-11-28 14:48:58 | 大河ドラマ


ゲストが堺雅人だったので、金曜日の「あさイチ」を録画して見た。あの鎧はフル装備で17キロもあるらしい。鹿の角は脱着可能で、普段は外してるらしい。大坂城内のゴタゴタについては、堺雅人もイライラするとか。

・・・・・

天守閣に砲弾が直撃した。片桐且元が「話が違う」と家康に詰め寄るが、家康は無言でスルー。そのまま且元は半年後にナレ死。病気か自殺かもわからないとか。

この作品では、豊臣家滅亡って且元のせいだよね。

江戸では、信之がお通さんに膝枕してもらっている現場を稲さんとおこうさんに見つかる。どうにも言い訳しようがない状況だったが、信之は単なる客で、膝枕も有料。女性はこういうとき、精神的な交流がないと分かると、意外に寛容である。とりあえず、信之は切り抜けられたような気がする。

しかし、このエピソード、本編とは全く関係ないな。真田家全体のサバイバルがテーマという関係上、信之真田家も見せなきゃなないけど、ネタがないからコントにしてみたって感じ。

茶々が和睦派に変わって幸村が呼び出された。目の前で侍女が死んだのを見て怖くなったらしい。

幸村「ご安心ください。敵はもう弾切れです」
茶々「和睦に変えた茶々を叱ってください」

なんか会話が食い違うというか、この女、人の話聞いてねえだろ…。

毛利勝永が幸村と茶々の仲を疑う。自分だけいい思いをしてるのではないか、と。うむ。大体当たっている。

和睦交渉は、女を出せば向こうも女を出さざるを得ないので本多正信ってことはない、という理屈で初に決定。初も頼りないが、しょうこお姉さんも頼りない。サポートとして、大蔵卿局もついていくことになった。

幸村「徳川の使者の阿茶局はどんな人物か知ってるか?」
きり「本多正信が古狐なら、阿茶局は女狐みたいな感じよ。見た目は女狸だけど」

阿茶局を警戒して、きりも派遣されることになった。まずい展開になったら場を引っ掻き回せと幸村の指示。きりは砲撃の際も茶々を身体を張って守り抜いている。もはや真田家にとって欠かせない戦力である。彼女は幸村の側室にはなれなかったが、右腕にはなれたかも。

で、和睦交渉。阿茶局のペースで進行。秀頼の領土はそのまま。移動したければ自由に国を変更可。茶々は人質に出さなくて良い。条件とも言えないような好条件。これじゃ何も変わならいじゃん。

きり「足が攣りました!!!(転げ回りながら目で合図)」
初「牢人たちのために領地を広げてくれませんか」
阿茶局「堀をなくし、真田丸を壊してしまえばば牢人達もいなくなるでしょう」
大蔵卿局「そうしましょう。おほほほほ」

かなり省略したが、こういう感じで堀の埋め立てと真田丸解体が決定した。真田丸はともかく、堀については当時の休戦協定の習わしとして、形だけ埋める(スコップ一杯分だけとか)ことにしたのに、徳川が確信犯的に全部埋めたのだと何処かで聞いたのだが…。

真田丸破壊のシーンは木製の建屋解体のみ。受信料を大量に投入した土塁や堀は映さず。崩してないかも? セットは残しておいて、放映後に一般公開してくれたらいいのに。大坂城の堀については、コーエーCGマップ上で埋め立て完了。

家康「これで後は和議を破るように誘導して、総攻撃じゃ。これが城攻めじゃあ!」

大坂城の防御力の大部分は堀に依る。堀がないので幸村あっさり負けを認めた。後藤又兵衛や毛利勝永が「策を考えろ」と迫るがスルーし、自分の妻子には上田に逃げるように言う。そこへ、どう話がまとまったのかの経緯もなく牢人達が集結。秀頼も来た。

秀頼「諦めない者に道は開けると左衛門佐は言ったではないか。私はまだ諦めていないぞ」

幸村は秀頼の手を取り、牢人達も「エイエイオー!」と気勢を上げた。何このスポ根展開。

次回予告。幸村が刀を構え、家康が首の付近から血を流していた。夏の陣の前に暗殺未遂騒ぎでもやるのか。

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「真田丸」第46回「砲弾」の感想

2016-11-21 15:57:00 | 大河ドラマ


真田丸が邪魔だ、親子揃って手こずらせおって、と家康がぼやく。イギリス製の大砲がまだ到着しない。本多正純が徹夜で銃撃したらと提案するが、弾が勿体ないわと却下。その代わり、30万の兵を3つに分けて夜じゅう鬨の声を上げさせることにした。

ステレオで迫ってくる男たちの声にビビったり苛立ったりする大坂勢。だが、百戦錬磨のきりだけは冷静。

「本気で攻めてくるときは、あんなにのんびりした声は上げないわよ」
「いい?ビビったら負けよ」

きりに実戦部隊の一つを任せるか、強いメンタルで大蔵卿局をぶっ潰してほしい。

真田丸の勝利に喜ぶ秀頼が総攻撃したがっているのを幸村が止める。再度攻撃されるのを待って再度撃退すると。その作戦はいいと思うが、他の四人衆や牢人たちは我慢できなさそう。

平野長泰が七本槍で唯一秀頼に味方する者として信之を唆していた。信之は秀吉に何の恩もないから拒否するのかと思ったら、既に手を貸すつもりでいた。稲さんに叱られても「俺の一生に一度の馬鹿を通させてくれ」と突破。しようとしたら、出浦氏が出て来て、ネバネバするものを投げつけて阻止。彼は信之の家老になっているそうだが、相変わらずカラスみたいな扮装だった。

家康は次の手として信尹を召喚し、甥の幸村を調略させようとする。信尹が「城に渡りを付けてくれ」と言うと、三十郎が真田丸に向かって矢文を放った。佐助が北斗二指真空把でナイスキャッチ。ていうか、真田の連絡網は、そういうシステムになってるのかい。

家康が出した条件は十万石だった。信尹はかっこよく向こうを向いたまま「読まんでいい」と言い、幸村も破って読まなかった。

この調略会談で、幸村が息子・大八を連れてきていることが判明。一度も映っていないと思うが…。

調略に失敗したので、今度は織田有楽斎を通じて和睦させる作戦。やはり内通者は有楽斎だった。大蔵卿局も加勢して秀頼は和睦を決断してしまった。

しかし、その直後、幸村が茶々を説得して和睦をひっくり返した。

秀頼「この城の主は私です」
茶々「あなたを生んだのは私です。だからこの城の主は私です」

すごい理屈だった。うちの子にも使ってみよう。

秀頼「私の発言には重みがあると言ったではないか」
幸村「殿が誤った断を下したら、全力でひっくり返します。勝つためにここに来てるんで」

有楽斎と大蔵卿局に押しきられた時点で、秀頼にこの発言の重みを主張する資格はないわ。

塙団右衛門の発案で夜襲をかけることになったが、幸村の許可はもらっていないらしい。

毛利勝永「流れでなんとなくあいつが総大将みたいになってるが、全然そんなことないから」

というわけでやることになったが、明石全登はミサがあるので欠席。長宗我部盛親は、大大名のプライドから塙団右衛門の下につくのが嫌らしい。そこへ、ひょっこり幸村が現れて参加することに。気分を変えたいそうだ。

今回の戦闘は屋外のロケではなく、スタジオのセットっぽい。いつものように画面内には十数人しか出てこないが、画面外には数千人の兵がいるのである。殺陣はまあまあ力が入っていて、幸村の動きにはVFX的な残像が付加されていた。若干速回しもしていたと思う。「精霊の守り人」の殺陣技術が生かされていた。

又兵衛は、折れた槍の柄で暴れまわっていた。塙団右衛門は木村重成のピンチを救い、「塙団右衛門参上」の名刺を置いた。この夜襲は概ね成功だったように見える。

やがて、徳川陣営にイギリスのカルバリン砲が届いた。

家康「淀君の在所はどこじゃ」
且元「そ、それは…」
家康「逆じゃ。在所が分かれば、そこを避けて撃つこともできよう」

読みが浅い且元は、茶々が天守の南に居ることを教えてしまった。

家康「天守の南を狙って撃て」
正純「かしこまりました(ニヤリ)」

予想通りの誘導尋問だったが、脚本もうまい。家康の頭のよさや悪賢さが、いい感じに示されたシーンだった。

茶々の侍女長?のきりは、お寸という侍女に憧れられていた。

お寸「きりさんは堂々としていて憧れます」
きり「まあ、昔から物に動じないって言われてきたわね」

直後、カルバリン砲の砲弾が天守の鯱を直撃。鯱は侍女達の上に落下して建物を破壊し、お寸以下数名が下敷きになってしまった。お寸の発言は死亡フラグだったのか…。

次週はこの砲撃にビビって休戦するのだろうが、タイトルが「反撃」である。さて、誰が誰に反撃するのか。個人的には五人衆が大蔵卿局と有楽斎に猛反撃してほしい。


和睦に決まったと聞いて表情が固まった幸村

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「真田丸」第45回「完封」の感想

2016-11-14 14:53:33 | 大河ドラマ


いよいよ大阪冬の陣開幕。西の木津川口と北東の今福砦が陥落した。手薄なところを狙い撃ちされ、内通者がいるのではないかと毛利勝永と幸村が疑う。

幸村は織田有楽斎を厨房に誘って「実は自信がない」と視聴者には見え見えの嘘をついた。これからさらに手薄な博労淵を攻められたらヤバイですと。有楽斎は穏やかな笑みを浮かべて、兄信長の「弱気になるな。弱気になったら敵が大軍に見える」という言葉を引用。

直後、幸村が「やけに早いな」と呟くほど素早く博労淵陥落。幸村の指示で博労淵の兵は引き上げていたようだ。それにしても、幸村は非戦闘中の場内でも赤い装甲を着用し続けている。他の五人衆もだが、実際にああだったのだろうか。あれで疲れないのだろうか。

家康は真田丸が厄介だと頭を抱えていた。やっと父親が死んだと思ったら今度は息子か~。何故厄介なのかと秀忠に質問するが、答えられない。正解は、「千人以上の鉄砲隊が入れるデカさ」「高台にあって南面全体を見渡せる」だった。「逃げ恥」では美味しい役の秀忠だが、家康の前ではからっきし無能扱い。

江戸の真田屋敷に福島正則と、平野長泰が訪問。太閤殿下のご恩に報いるため、兵糧を大坂側に送りたいという。

福島「わしらは、ほら」
長野「賤ケ岳の七本槍のうちの二本じゃ」
信之「知ってます」
福島「一番元気だった加藤清正が死んでしまって」
長野「わしらは長生きしような」
信之「...おい(なんの話だよ)」

信之は弟のために何かしたいと思うが、稲に叱られて断念。だが、こうさんが蕎麦の在庫をこっそり教えてくれた。僕の脳内で、大量の蕎麦粉を送られて困惑する幸村の図が見えた。

家康は上杉景勝と直江兼続を苛めていた。

家康「前回わしに楯突いたせいで120万石から何万石になったんだっけ?(すっとぼけ)」
兼続「...30万石でございます」


畜生顔の家康と、感情のスイッチOFFな兼続

というわけで、徳川への忠誠心を見せるために上杉隊は真田丸を攻撃することになった。

はる(大坂城内に居たのね)が幸村に「勝ったら豊臣の世になるのか」と訊いたら、幸村は「ならないと思う」と答えた。籠城しているうちに高齢の家康が死ぬかも的な作戦とか、それでも徳川幕府は始まってるし、とか、幸村の参戦動機と戦略についてはいろいろと議論があるわけだが、本作の幸村は楽観的ではないらしい。

真田丸の櫓に登った幸村と内記。目の前に三十万の大軍が大地を埋め尽くすように布陣していた。いや、ここはCGだったけど、せいぜい2万て感じの密度だった。想像力で補いましょう。その中に、真田隊と同様の赤備えを発見。

幸村「あれは井伊直孝の軍勢だな」
内記「井伊でございますか」
幸村「向こうにもここに至るまでの物語があるのだろう」
内記「一度聞いてみたいものですなあ」

僕は、あっちも武田(赤備え)の遺臣として、ここにたどり着くまで色々あったんだろうね的な話かと思ったのだが、井伊直孝は来年の大河の関係者なんだね。

茶々が無双系のゲームに出てきそうな派手な武装で陣中見舞い。茶々の侍女にさせられたきりが「あの人、あんまり好きじゃない」と漏らした。

佐助は東の真田家とも交流していた。三十郎が徳川勢の動きを佐助経由で幸村に知らせてくれた。先手を取ろうと五人衆を集める幸村。各自の持ち場や動きをすべて指示した。揉めたこともあったけど、結局幸村が総司令官じゃん。


父譲りの「では、おのおの、ぬかりなく」

大助がかつての幸村のように旗を振って歌い踊る。場所は恐らく篠山。こんな挑発で乗ってくるかな、と思っていたら、真田丸内で爆発音。佐助の仕業である。最初は意味わからんかったが、あとで調べたら、あれで内部分裂が起きたと勘違いさせたらしい。前田勢が突撃してきた。逆茂木や空堀にぶつかるが、後ろから井伊勢が押してきていて、そのまま突き進むしかなく、罠の餌食に。さらに城内から銃撃された。あれだけ大々的に鉄砲隊を使ったのに、塙団右衛門は映らず(作戦会議にはいた)。

投石隊の長宗我部盛親が苦戦している閂を毛利勝永が狙撃で外すという見せ場あり。後藤又兵衛は銃撃の中突撃しようとして弾き飛ばされ、「当たってねえよ!」と言い張っていた。

真田丸指揮所で采配を振るっていた幸村、頃合いを見て騎馬で出撃。画面には十数騎しか表示されていなかったが、画面外には数千騎の赤い騎馬隊が続く。幸村は「真田左衛門佐幸村ァ!」と名乗りを上げ、前田勢と井伊勢の残りを包囲殲滅。「関東勢には男子は一人もいないようだな!わはは!」という有名な煽りはなかったが、遠くで見ていた上杉景勝が「日の本一の兵(つわもの)!」を叫んだ。

あれは夏の陣終盤か終了後に名もない徳川兵が呟くとか、武将の誰かが回顧録に記すとかが良かった。御館様、フライングだよ。

秀忠「大敗ですね」
家康「そんなこと分かっとるわ!!!」

秀忠は将軍の威厳が全くないなあ。

大勝利に湧く真田丸内広場。長宗我部盛親の音頭でエイエイオーと勝鬨を上げた。タイトルが完封だけに味方の損害がなく(描かれず)、大坂勢は皆輝いていた。

木村重成「名将真田左衛門佐殿の戦いを見られて光栄でした」
幸村「ここだけの話として聞いてほしいのだが、このような大戦は初めてで、心の臓が口から飛び出そうだったw」

そこまで言わなくても良かったと思うが、幸村の実戦経験についてはロマンを抜きにした学術的な研究では色々言われているわけだし、まあ許そう。

真田幸村最後の勝ち戦の回が終わった。もうちょっとエキストラを増やし、もうちょっとカメラアングルを低くしたりアップにしたりして人数が少ないことを見せないようにしてほしかった。が、予算もないだろうし、昔の4:3テレビと違って今の横長高解像度だと画角や角度で誤魔化せないのだろう。CGもうまく使ってほしかったけど、うまくやりすぎたら、それはそれで三谷幸喜作品のの胡散臭い雰囲気に合わないような気もする。

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「真田丸」第44回「築城」の感想

2016-11-07 10:35:24 | 大河ドラマ
OPテーマ曲なし。いきなり状況ナレーションと、その文章表示から始まった。何かイベント発生の予感。

作兵衛参上。また源次郎様と戦えるのが嬉しいという。大坂の陣では真田の旧臣が再集結したのだと思っていたが、作兵衛以外は来そうにない(あるいは描かれそうにない)。

その作兵衛に赤備えの用意を命令。すえの仮祝言についても報告を受けた。

佐助の調査で?徳川の布陣が判明。真田隊は東のほうだった。直接対決はなさそう。

出戦案が覆されたので、幸村は出城を考案。空堀に落ち、二種類のトゲトゲを乗り越え、溝で身体を起こしたら銃で撃たれる構造。さらに、わざと残してある渡れそうなところに殺到してまた撃たれる。銃眼は上下2段になっているので、片方が撃っている間に次弾を装填して連射できる。昌幸が考えそうな卑怯な堀だった。

又兵衛も出城を考えていたので、飲みながら説得。厨房で昔からいたという料理長?の大角与左衛門と再会。僕は見覚えないのだが...。

幸村「あんたもここ、長いよね」
与左衛門「太閤殿下と初めて会ったのは桶狭間の時でした」
又兵衛「どんだけ昔なんだよ」

桶狭間ってことは、まだ木下藤吉郎じゃないか。桶狭間には飯炊き兵として従軍したのだろうか。又兵衛は幸村案の卑怯さに感心したのか、出城の権利を譲ってくれた。

ところが、またしても有楽斎と大蔵卿局が牢人は信用できないと言い出した。裏切るかもしれない。特に出城の真田幸村は兄が徳川だし。大野治長が必死に牢人を信じましょうといっても駄目。この大野治長、かつてなくきれいな大野治長であるが、最後のひと押しが弱いのが残念だ。

豊臣首脳部の案には譜代の名前ばかりで出城もなかった。怒った又兵衛と毛利勝永は出ていくという。まあその気持ちは分かる。流石に。

「この件、預からせてもらう(キリッ」と言って幸村は茶々に談判。だが、絵だけトランプで神経衰弱をプレイしながら真面目な話はできない。出城だけは許してもらったが、それだけでは意味がないと幸村が妥協案を拒否。

すると、大野治長が腹をくくり、こっそり出城を作ってもいいと許可を出した。五人衆も陣を張ってよし(とは言わなかったが、後で張っていたことが判明する)。

一方、家康は早く着いた秀忠に激怒。将軍はもっとゆっくり来いと。そういえは、このドラマでは徳川幕府の治世を見せてない。もう世の中は江戸時代で、それなりに平和な社会になっているわけだが。幸村に見えない部分は視聴者にも見せないということか。

とはいえ、信之視点はあるわけで。またお通さんと心の交流。アロマまで炊いてもらって。これは不倫ではないのか? 稲さんが怖い目で睨んでいるぞ。効果音付きで。

赤い装甲の試作品が完成。幸村に、もっと熱い赤をと言われて不採用。モデルは作兵衛がつれてきた元キンコメ今野。この人、「リバースエッジ」でも嫌そうな顔でネタやってたね。

その時、有楽斎が築城中止と言い出した。誰が許可を出したのかと問われて治長何も言わず。ちょっときれいじゃない治長だった。が、その後、幸村に詫びていたのでギリギリセーフか。

中止になった工事現場に佇む幸村。又兵衛と勝永が、俺たちは出ていくがおまえも来るかと勧誘。しかし幸村は「豊臣を見捨てるわけにはいかない」と言う。

それが聞こえた秀頼、やっぱり幸村は信用できるし牢人も信用すると宣言。とりあえず感動の主従関係成立。

でもこの一連のやり取り、わざと秀頼に聞かせる芝居だったら面白かったかも。昌幸っぽくて。秀頼は反対する茶々に「この城の主は私です!」と一喝。これで一応解決したのか…?

徳川側では「仕寄せ」の練習。家康が「なっておらん!」と怒って盾を倒しまくる。幸村が「我々は関ヶ原で苦渋を舐めたが、徳川兵は戦の経験がない」と言っていたが、これもそういうことらしい。家康と本多正信のジジイコンビが汗をかきながら本当の仕寄せを見せてくれた。

改良された赤い装甲が完成た。とりあえず鹿の角の兜だけ献上。この赤ならOK。だが、仕上がりがマットすぎる。テカりが足りないと僕は思った。

赤い装甲を身に付け、完成した出城に登ってみる。

幸村「初めて城を持てた^^」
内記「城の名前はなんとします?」
幸村「決まってるだろう。真田丸よ」

♪チャッツッツッチャッツツチャッチャッツチャッ。(ダラララランダン)



ここでOP映像。爆砕されるタイトルの土壁。なるほど。ここに持ってくるか。オープニングで終わるのはなんだか不思議な感じだが、鳥肌は立ったぞ。次回はついに戦闘らしい。



今回は、ちょいちょい徳川側が豊臣側の布陣情報などを入手しているのが気になった。内通者がいるのでは?

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