曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

「真田丸」第43回「軍議」の感想

2016-10-31 15:12:00 | 大河ドラマ


信之は敵側に付いた弟のことを怒っていると思っていたが、違った。六門銭の旗印が見えたら幸村の戦意が鈍るかもしれないから、徳川への忠誠心を見せるために最前線に布陣するとかやめろよ、と思っている。今まで大人しくしていた弟には存分に暴れてほしいらしい。その注意事項を記憶できず、紙に書いてもらうマツさん。彼女で大丈夫かなと一瞬思ったが、考えてみると、夫のところに行くだけだった。

片桐且元が徳川について、兵糧が半年分しかないことをバラしてしまう。かなり苦しそうだったが、家康の優しい声かけが、大野治長らに痛め付けられた心に染みた模様。演技とはいえ家康ってこういうスキル持っていたっけ?

秀吉が隠していた武器庫で幸村と茶々が逢引をする。

茶々「私が愛した人々は皆未練を残して死んでしまった。父、母、柴田の父、捨その他」
幸村「太閤殿下は…?」
茶々「」

秀吉が入ってないのはともかく、勝家のこと好きだったのかよ。草葉の陰で秀吉がショックを受けているぞ。

で、タイトルの軍議開始。幸村以外は籠城案。幸村はキレたふりして「じゃあ九度山に帰る」と部屋に戻った。毛皮を着たまま不貞腐れて寝ころぶ姿がパッパそっくり。

幸村「しばらくしたら誰か迎えに来るだろう」
内記「ハッタリは真田家の家風ですからなw」

思ったとおり木村重成が迎えに来て会議再開。今度は地図を見ながら説明する。

幸村の作戦はパッパが死ぬ前に教えてくれたやつがベースになっている感じ。後藤又兵衛はスケールが大きすぎて嫌だという。毛利勝永はそのスケールに感心して出戦派に転じた。

よくわかんないけど休憩時間。なんで皆籠城なのか聞いてみると、明石氏は籠城に賛成すればキリシタンのために尽力すると大野治長に約束されていた。長宗我部盛親は長宗我部家の再興を約束されていた。又兵衛は単に幸村に逆らいたいだけ。

ならば口が上手い幸村にとって造作もない。籠城では勝てないから大野治長の約束は果たされない。又兵衛は死に場所を探してここにいるだけだ。

「死にたいやつは徳川につけ!」
「負ける気がしません!」

籠城は後からでもできるというまっとうな理屈で木村重成も賛成し、又兵衛は「籠城は早いと俺も思っていた」と照れながら味方になった。さらに、妨害役だった大野治長まで出戦派に。目が澄んでいたから嘘ではないだろう。ところが。

織田有楽斎「いいもん見せてもらいましたが、最初から篭城に決まっている。金で雇われた癖して余計なこと考えるな」

そこで有楽側っぽかったはずの大野治長が、なぜかカッコよく激怒。

「あんた、言ってはいけないことを言ったね!彼らは豊臣のために集まってくれた客人だぞ!大体決めるのはあんたじゃない!右大臣秀頼様だ!」

秀頼は「よし!城を出て戦うぞ!」と決断。皆の心が一つになった!目を輝かせる一同。

幸村の作戦が採用されたら勝ってしまう。この世界線では大坂方が勝つのか? まさかのIF展開キターーー!?

と思ったのもつかの間、茶々の一言で籠城に変更された。いや、知ってたし。

・ ・ ・

茶々の妹、初が初登場。演じるのはしょうこおねえさんである。大丈夫かな、台詞ちゃんと言えるのかな、と心配していたが、普通にやれてた。よく考えたら宝塚出身だった。宝塚も一応お芝居だろうからね。

有楽斎の鬱陶しさが半端ない。井上順、怪演である。彼に限らず、最終章から出てきた役者達、大体皆好演している。草刈正雄や小日向文世らの前半の役者たちの熱演に引きずられるというか、この真田丸フィーバーのいい流れを止めたくない的な好影響なのかねえ。

伏見城を襲って家康の首を取れば反徳川勢力が立ち上がるという作戦だが、それよりも大蔵卿局の首を取るほうが楽に勝利できるのではないかと思った。

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「真田丸」第42回「味方」の感想

2016-10-23 23:20:22 | 大河ドラマ
大坂城に入った幸村は、さっそく秀頼と面会。織田有楽斎に褒められる。が、幸村が去った後に、単におだてていただけと漏らす。有楽斎が今後色々とウザい役回りになりそう。

10万の浪人を収容した大坂城では部屋が足りてなかった。幸村は一人部屋だが、後藤又兵衛は相部屋。いつも又兵衛と一緒にいるが毛利勝永は一人部屋。1万石の大名で格が違うからだと言ってケンカになる。毛利勝永は幸村の次に活躍するはずだが、今のところ有能臭は出していない。

幸村は一人部屋を辞退して長宗我部盛親と相部屋になった。「続・戦国自衛隊」ではそれなりに活躍する豪傑である。が、期待に反して怖がりでさびしがり屋だった。

真田の大坂入りが家康に伝わる。例の場面である。

家康「親の方か子の方か」
本多正純「安房守は死んでおります」
家康「そういえば前にも聞いたな…」



家康はガタガタ震えはしたが、箸を取り落すことはなく、襖を掴んでガタガタ言わせていた。幸村の能力を恐れているのではなく、真田のイメージを恐れている模様。だが、斉藤由貴にカツを入れられ、トカゲの薬?を飲まされていた。

江戸の真田屋敷では、出陣する信吉・信政を皆で激励。若い二人には小山田氏と三十郎が護衛に付く。

マツ「けがをしないようにね。危なくなったら後ろに下がって声だけ出していなさい」

家康を追うように出陣する秀忠。本多正信が年取り過ぎて今にも死にそう。秀忠との話が終わったことを江姫に告げた後、ナレ死するかなと思ったらしなかった。しぶとい。

幸村は改めて秀頼に呼び出され、総大将の内示を受けた。会議でも徳川を二度破った件を持ち出してアピール。だが、第1次上田合戦では旗を振っていただけという噂もある。

勝永「最初の時は二十歳にもなっていない若輩ではないか」
幸村「早熟だったので」

又兵衛は過去の経歴は関係ないと主張しつつ、大大名の息子である長宗我部盛親を総大将に推す。

目立つ者がいると話を乱すことが分かったので幸村は辞退。

それなら、と意外に気を持たせておいて、長宗我部盛親も辞退。

取りあえずすべての案件を預かりたい大野治長。

各自の思惑が勝手すぎてまとまらないので、幸村が妥協案を提示。10万の軍勢を5つに分け、それぞれに大将を置き、全体の大将は秀頼にしましょう。5人とは自分と又兵衛と勝永と盛親と明石全登である。

それぞれが勝手に頑張るという又兵衛の案とあまり変わらないような気もするが、とりあえず又兵衛は納得。この単細胞は、何かの大将にしておけば大人しくなるだろう。5人の軍団長とはいえ、幸村が一番賢いし、一番しゃべるので、自然に総大将的なポジション、まとめ役になっている。

内記「先が思いやられますな」
幸村「^^」
内記「なぜ微笑んでおられるのか」
幸村「浪人は勝手なことを主張してまとまりがないが、今の境遇をひっくり返したい欲があり、自分から大坂方に加わっている。いやいや戦に駆り出される徳川兵とは気概が違う。この戦、十分勝てる」
内記「なるほど」

江戸の真田屋敷では、いつのまにか佐助がいて作兵衛を大坂方に勧誘。夜にこっそり出ればいいのに、昼間堂々と出ようとしたら信之に見つかった。行きたければ俺を倒してから行け的な展開。信之が意外に強いのか、作兵衛が見かけ倒しだったのか。作兵衛は完敗して斬られる、と思ったら信之の腕が、まるで真の力を発揮しようとしているかのように痛み出し、その隙に作兵衛出発。

今回のタイトルは「味方」だが、さて、誰が幸村の味方になったのだろう。内記のほかにもう一人欲しいと言っていたが。盛親は頼りないので、「塙団右衛門参上」という木札の名刺をくれた塙団右衛門か。公式サイトによると、本当に名刺を配っていたらしい。


団右衛門「剣術の腕前は今一つながら、戦の時は欠かせぬ男でござる」
幸村「・・・」



塙団右衛門は、目で何かを雄弁に語る男だった。ザキヤマっぽいキャラは一見コメディ要員だが、案外自分で言ってる通り、戦でも使えるかも。真田幸村は大坂の陣で銃撃を有効に使ったみたいだし。

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「真田丸」第41回「入城」の感想

2016-10-17 19:21:15 | 大河ドラマ


幸村誕生に至る暗い決意の夜から一変、真田家は喜ばしい雰囲気。内記も「大殿が聞いたらお喜びになります」と大坂行きに大賛成。反対を押しきって抜け出すのだろうなと思っていたので意外だった。

幸村「皆には苦労を掛ける」
きり「苦労大好きですから!」

その脱出は酒宴での雁金踊りを利用。踊りながら一人ずつ舞台袖に消えていき(なぜか佐助だけ隠し扉から)、最後は幸村ときりだけになったのが象徴的だった。やはりきりは幸村と対なのだ。

長兵衛さんが監視のリーダーをのらりくらりと騙すのが良かった。九度山の人たちと最終的には仲良くなれたのが良かった。

なんで女子供まで大坂に連れていくのだろうと思ったが、残しておいても徳川に殺されるだけだろうからだな。

九度山の若者が近道を知ってるといって仲間になったが、その近道で助かったとか、思いの外使える奴だとかいったシーンはなし。大坂城に入ったかどうかも不明。

それより佐助が二代目服部半蔵と一騎討ち。殺陣はイマイチだった。幸村と内記も駆けつけて包囲したが、針を多数構えて強引に突破する技で逃げられた。この忍者対決はスペシャルエフェクツ多用で若干おふざけが入っていた。

前回信之が手紙を取り落としたのは病気だったらしい。大坂にはいかず、息子達を派遣する模様。その息子二人のうちどちらを嫡男にするか。

稲の子の信政が、武芸の稽古でこうの子、信吉に圧勝。だけでなく、信吉が落とした木刀をさらに遠くへ弾いた。実際の戦闘では有効だと思うが、人としては美しくない行為。それで我が子に器量なしと見切ったか、稲は自分から信吉を嫡男に、と言い出した。台詞的には信吉の居場所がなくなるからということにしておいて、実はその器ではないと匂わせる脚本が冴えていた。

大坂城に牢人が集まっていると聞き、家康が真田のことを気にする。実力よりも徳川を二度負かしたイメージの方が重要だという。真田が大坂入りしたと聞いて恐怖でガタガタ震えだし、箸を取り落とすという伝説のシーンは無し。予告でそれっぽいのが流れたので、来週かも。

服部を退けたらあとは何もなく大坂入り。老人に化けたから徳川の目をごまかせたとかも無し。老人の変装は、牢人達に「老けたな」と思わせておいて、トイレで変装を解き、颯爽と現れるサプライズを狙ったものらしい。服も比較的派手な柄だった。

受付で、今後は真田左衛門佐幸村と名乗ると宣言。「信繁」に取り消し線を引いて、横に「幸村」と書いた。芸名とかではなく、マジな本名として使用するらしい。



真田幸村という名前の響きはかっこいい。しかし、冷静に考えると「村」はあんまり名前に使う文字ではない。村には「田舎のむら里」という意味しかなく、人の性質を表す文字ではないからだ。荒木村重という例はあるけど。

そんな、響きはいいけど意味がいいとは言えない文字を使った理由として、前回の漢字くじ引きは上手いアイディアだったと思うのだ。脚本家の。

で、秀頼と再会。秀頼は幸村を覚えていたし、頼りににしている様子。なにげに無名の幸村なので、割りと相手にされないかもと思っていたが、そうでもなかった。だが、二度の上田合戦で戦ったのは父安房守ではなく自分だと大嘘をついた。段々お父さんみたいになってきた。

秀頼はぼんやりした木偶の坊みたいなイメージが昔からあったと思うが、このドラマでは容姿端麗(いわゆる花のやうなる秀頼さま)で有能な若者という最近の解釈?になっている。有能かどうかはともかく、よく考えたら戦国一の美女・お市の方の孫なんだから、美男子だった可能性はあるわけで。秀吉の遺伝子が引っ込んでればの話だが。

そして、茶々と再会。

幸村「茶々様…」
茶々「源次郎、また会えましたね」

あの不吉な予言の前半が当たったわけで、茶々のほうは一瞬「あっ」「やはり…」的な反応があっても良かった気もするがが、ここでは特に劇的な演出はなし。

大蔵卿局が幸村を本心から頼りにしている風だった。常に裏では人を疑う、あるいはバカにしている彼女なのに。

大蔵卿局は、大野治長の母である。治長は既に幸村を嫌い始めている。だが、母は幸村に期待している。そのへん、今後どうなるのか注目。

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「真田丸」第40回「幸村」の感想

2016-10-10 01:40:25 | 大河ドラマ


明石全登は信繁に「大坂城に入って徳川を迎え撃ってくれ」と頼むが、信繁は断る。曰く、

1.自分は大軍を指揮したことがない。
2.囚われの身である。
3.そんなに戦が好きではない。

三つの理由のうち最後のひとつは意外だった。やはり国営放送ドラマの主役は平和主義でなくてはならないのか。

明石氏は片桐且元を連れてきていた。話によると、徳川と開戦しそうになっているのは、ほぼ且元のせいだった。

清韓とかいう感じの悪い坊主の「趣向」の危険性に気付かない。駿府に一ヶ月も居たのに家康と会えない。大蔵卿局に対抗して徳川の要求を捏造する。その嘘が皆の前でバレる。暗殺されると思って大阪を去るが、豊臣は窓口である彼を追放したと解釈されて開戦。

よくここまで、と思うほどすべてが裏目に出てしまった。

且元の失敗談を聞かされても信繁の気持ちは変わらない。そこへきりが現れて、行け行けと煽った。

「あんたは徳川と二回戦って二回勝った真田阿波守昌幸の次男坊なんだから、戦上手だと思って貰えるわよ」

「あんたは聚楽第落書き事件を解決できなかった。あんたが交渉したけど沼田城は結局北条に取られた。あんたも小田原城に潜入したみたいだけど、開城させたのはあんたじゃなく、後から説得に来たナントカ官兵衛さまよ。あんたは何も役に立ってない。生きてきた証がない」

今までの活動を全否定されてしまった。ていうか、この世界線にも官兵衛はいるのだな。

「私は今幸せなんだ」
「あんたの幸せなんて関係ない。大事なのはあんたが誰かに求められているってことよ」

ここはあんまり共感できなかったな。この時点での信繁には、自分を求めていると見えているのは明石全登と片桐且元だけだから。

「私が好きだった、がむしゃらでやんちゃで賢くてキラキラしていた源次郎様はどこに行ったの?」

それを40過ぎた無職のおっさんに言うのは酷だぜ。

案の定、信繁は「お前は鬱陶しいんだよ!!!」とブチ切れ。そんなことはすでに自分で自分に問いかけている。だが、「お前に言われると心にしみる。礼を言う」

その夜、信繁の中に思い出のシーンが次から次へと蘇ってきた。秀吉に秀頼の事を三回も頼まれた。秀吉の為に頑張っていた三成、宇喜多、大谷刑部など仲間たち。俺も亡き太閤様のために立ち上がるべきなのではないか。

北条氏政は天下を賭けた大戦をやってみたかったと言っていた。自分にも、今そのチャンスが巡ってきているのではないか?

ルソン助左衛門は、弱きものの守り神を自称していた。自分も豊臣家の守護神になるべきでは?

この時の為に言わせたんだろうなと当時思った茶々の予言。その予言が的中することを我々未来人は知っている。
「離れ離れになっていても、あなたはまたいつか戻ってくる。そして、私たちは同じ日に死ぬの」

そして父・昌幸の「お前はここを抜け出して豊臣に付け」という言葉。

自分が生まれてきた意味=宿命は何なのか。このまま何も成すことなくこの村で終わっていいのか。自分の眼差しの奥にくすぶっている熾火に気付いたのか、認めたのか。信繁は翌朝穏やかだが暗い顔をして里芋を掘っていた。

さらに、自分に縁のある言葉を片っ端から半紙に書き、一文字ずつ大助に切断させた。昔の人は子供でも刃物の扱いが上手いのかと思っていたが、大助の切り方は下手だった。その一文字ずつのくじを大助に引かせて、父の新しい名前を決めるという。

大助「そんな大事なことをくじで決めていいのですか」
信繁「大事なことだからくじで決めるのだ」

大事なことはくじで決めるのが真田家のルールなのだ。

すべての視聴者の予想通り、大助が引いた文字は「村」。信繁は「それも入れてしまったのかw」と苦笑したが、巻き戻してみてみると、ちゃんと「九度山村」と書いた半紙が中央付近に置いてあったぞ。

「幸」の字が入るのは決まっている。「村幸」と並べてみる。うーん、違うな。入れ替えてみる。全視聴者がゾクっとしたであろう瞬間。

「幸村」

「うむ。いい名だ」

すかさずナレも煽る。

「戦国最後の名将、真田左衛門佐幸村の誕生である」


・ ・ ・ ・ ・

「神」という言葉は使いたくないのですが、今回は僕にとって「神回」でした。40過ぎた中年男が、今までの人生に納得していなかったこと、やり残していたことに気付き、生きてきた意味を見つけるために最後の勝負に打って出る。その決意をする。僕の中にそういう熾火が存在しているのかどうかはまだ分かりませんが、同じ中年男性として目が潤むほど共感しました。今まで真田丸は見た後すぐ消していたのですが、今回はブルーレイディスクに焼きました。たぶん最終回まで焼くでしょう。

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「真田丸」第39回「歳月」の感想

2016-10-03 19:05:00 | 大河ドラマ


九度山に信之が訪ねてきた。犬伏の別れが最後で、後は大坂の陣の勧誘の時まで顔を合わせないのかと思っていたのだが。

真田昌幸著「兵法奥義」は、図形だけで兵法を表現したもので、文字が一切なかった。

信之「凡人の俺には理解できん」
信繁「父上らしいといえば父上らしいのですが」
信之「全部こんな感じか?」
信繁「全部こんな感じです」

信繁一家は、心配する信之に対して口々に「満ち足りている」という。きりは裁縫教室、佐助は忍者教室をやっていて、それなりに充実しているらしい。

というのは表向きで、兄と三十郎と3人で飲んでいるときに、実は金がなくてかなりヤバいと白状した。そういえば、飲んでいた酒がすぐになくなって、補充がなかった。

なんとかすると約束してくれた信之だったが、送られてきたのは蕎麦の実ばかりだった。蕎麦屋でもやればいいじゃんと思ったが、ナレーションによると、細く切った蕎麦が普及するのはもう少し先らしい。

江戸では薫さん、松さん夫妻、稲さんが初期参勤交代の人質になっていた。人質だというのに、それなりに楽しそう。昔公家衆にもらったという扇子を見せびらかしたり、夫・昌幸に対するノロケを披露して薫さんナレ死。

蕎麦がきの商売に失敗したりしている信繁を、佐助は歯がゆく思っている。「あの人が本気出すなら、俺、(家康の暗殺でもなんでも)やりますよ」「あんなクソ面白くもない兄貴がいい思いしているのに」と、珍しく本音できりに語っていた。きりにまた絵を見せて、いい感じに持ち込もうとしているのかと思ったのだが。ていうか、佐助は信之のことをそういう風に思っていたとは。

嫡男大助を高梨内記が傳役として鍛えることになったが、ひたすら碁を打つだけだった。しかもほとんど内記が勝つ。剣や槍の修行はしなくていいんだろうか。大助は大坂の陣で父と一緒に出撃すると思うのだが。

ヤンデレの春さんが、またおかしくなって障子に穴を開け、きりがついに腹を割って話をする展開に。源次郎の子を生みたいと思ったこともあったが’(やはり…)、今はもう菩薩の境地である。それで納得したのか、私のためにいてくれと真田紐をひっぱって和解。

真田紐のアイディアを持ち込んだのは意外な人物だった。秀次の子で、信繁の側室ということにしてルソンににがした「たか」さんだった。たかさんは、関係を問われて「側室です」と答えて信繁に襲いかかり、またヤンデレ春さんが火箸を握り締めて不穏な雰囲気になるというラブコメ的展開もあり。

売れた描写はなかったが、真田紐は売れたらしく(契約金が入ったからかも)、食事が豪華になった。そうこうしているうちにまた歳月が流れ、ある夜、明石全登・・・だと思うのだが、元宇喜多家の家臣がやってきて、「お迎えに上がりました」と。分かっていたが、ついに大坂勢のスカウトが来た。と同時に、信長の野望やってて名前だけはいつも見かける覚えやすい明石全登ってここで出て来るのか、と自分の中で何かが繋がったような気がした。

「これからの真田丸」で、信繁の赤鎧姿が初登場。「負ける気がしない」とか言ってた。そんなに自信があったのか。意外だ。そして、次回第40回のタイトルが「幸村」だ。改名するのだろうか。いろいろと、ついに、いよいよ、という感じで盛り上がってきた。

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