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森羅万象 ~ 歩く印象派

イギリスで、リス料理がじわじわ人気

2008年11月22日 01時10分23秒 | 歩く印象派
脂肪分が少ないヘルシーなリス肉。味はラムと鴨の中間のような甘い味

■入荷後スグに売り切れの人気
イギリスでは、どの公園にも必ずといっていいほど見かけるリス。とはいえ、さすがに一般の人がその辺のリスを捕まえて食べているワケではない。リス肉を手に入れるには、狩猟肉を取り扱う専門の肉屋へ行かなくてはならない。

今年はじめからリス肉を売り始めたイングランド北部ノーサンバーランド州にある肉屋では、「一日に60匹ほど仕入れるが、毎日完売だよ」と人気を語る。ちなみに一匹あたりのお値段は、3.50ポンド(約600円/2008年11月6日現在)程度。大きめのリスなら1.5人前の量がとれるという。

■しっとりと甘いリスの味
「ウケ狙いとか話題作りのためじゃなく、本当に美味しいんです」――リス料理を出しているデボン州のレストラン、オッタートン・ミルの料理長エド・チェスター氏は力説する。

味は、ラム肉と鴨肉の中間のような甘い味わい。人によってはイノシシに似ているという意見も。いずれにしても木の実を食べて育つため、しっとりと甘いのだそうだ。そして脂肪分が低く、野生のものを新鮮な状態で調理するため、ヘルシーなのだという。

■リス肉が食用とされるワケは
リスを食用にするのは、実は珍しいことではなく、北米では昔から普通に食べられている。しかし、ここイギリスで最近「リス肉=正しい肉」と言われる理由は、食用にされているリスの種類にある。イギリスで食用となっているのは、北米を起源とするハイイロリスだ。

実はこのハイイロリス、イギリスでは「害獣」扱い。19 世紀にこの種が上陸して以来、イギリスの在来種であるアカリスの生態系が侵され、今や絶滅の危機に瀕している。しかも、時には子供やペットを襲うこともあり、小さく可愛いフリをしつつ、結構やっかいな動物なのだ。「我らがアカリスを守れ!」という大義名分のもと、美味しくてヘルシーなリス肉に、イギリス人は魅せられはじめているのである。

■「煮込み」と「パイ」がオススメ
調理方法は、基本的に他の狩猟肉と同じ。コーンウォール州にあるヴァイナーズ・バーのシェフ、ケヴィン・ヴァイナー氏は、「地元産のクリームとウォルナッツを使ったフリカッセ(クリーム煮込み)が特に美味しい」と語る。他にはスパイスを効かせたフライやグリル、シチューもオススメだ。

「でも、一番人気はリス肉を使ったコーニッシュ・パスティーだよ」――リス肉とジャガイモ、タマネギ、ベーコンに、ガリッと黒コショウを効かせたミートパイだ。

今度コーンウォールに行くことがあったら、ぜひ、ビールのお供にリス肉のパスティーをお試しあれ。

文・吉田 摩弥(All About イギリス ガイド)

透明マントが“実現可能”に

2008年11月22日 01時06分22秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
Richard A. Lovett
for National Geographic News
November 20, 2008

 ハリー・ポッターが使うような透明マントを探し求める旅が新たな段階に入った。あらゆる方向からの光が物体に当たらず、それを避けるように通り過ぎていく。そのように空間を屈曲させる方法が新しい研究で見つかった。

 隠れている物体が見えないのは、光との相互作用がないからだという。

 この新たな前進の前には大々的に喧伝された透明技術の前進が数多くあり、その一つ一つが魔法のマント、あるいはスタートレックに出てくるような宇宙船の遮蔽装置へと私たちを一歩ずつ確実に近づけている。

 しかし、透明化の装置というのはどれほどの現実味があるのだろうか。実現までどのくらい待てばいいのだろうか。何年後、何十年後、あるいは千年も先のことか。そのあたりのことは、この新しい研究論文の著者でさえあまり踏み込んでいない。

「研究者の意欲とこの分野に注ぎ込む資金の問題だと思う」と、シンガポール国立大学の客員教授であるウルフ・レオンハルト氏は言う。

 21日発行の科学誌「Science」に掲載されるレオンハルト氏の最新研究は、新しい種類の透明マントを実現するために必要な光の屈折率の理論的な計算である。

 彼の研究の背後にある科学的知識は新しいものではない。レオンハルト氏は、「水槽の中の魚を見たとき、観察者が判断する魚の位置と実際の位置にはズレがある」と話す。同氏の説明によれば、このような誤認が起こるのは、実際には水によって光が屈折しているにもかかわらず、光が直線的に進んでいると脳が錯覚するからである。

 ガラスにも同じ性質がある。望遠鏡のレンズで物体が近くに見えるのはそのためだ。透明マントではこれと同じ仕組みが再利用されるのだが、もっと高度な方法で行われる。

 この研究は、イギリスはセントアンドリューズ大学のトマス・ティク氏と共同研究で行われた。

 つい2005年前半まで、透明マントの実現は現実味がなかった。最初の研究は単色光のもとでの実現を目指した。その1つはナノテクのプラズモニクス遮断がある。物体を超微粒子で覆い、単色光が反射するのを妨げればその物体を見えなくすることも可能だと唱える研究者もいる。

 2006年には、光を物体の後方に屈折させて見えなくする研究に関心が集まった。しかしながら、対象となる光の波長は可視光よりずっと長いマイクロ波だった。この研究にはレオンハルト氏も参加している。

 その後も様々な研究が進められたが、可視光を3次元で遮断するにはほど遠いのが現実だ。「今回の理論で、透明マントは実現可能に一歩近づいた」とレオンハルト氏は言う。

 デューク大学の工学教授スティーブン・カマー氏は、レオンハルト氏の研究を受けて次のように話している。「氏のチームが成し得た前進に重要性があるのは、以前の遮蔽設計では一度に1色の光にしか対応していなかったからだ。しかし、透明マントはまだ完全ではない。問題の一つは、マントを通り抜けるときに光の位相が変化することにある。つまり、マントを通過するときに光に少し乱が生じる。これでは完全な透明にはならないが、用途によっては意味を成すかもしれない」。

 同研究チームの一員であるノースカロライナ州立大学のディビッド・シューリヒ氏も同じ問題点を指摘し、電子メールの中で次のように述べている。「この宇宙には完全に不可視になるものなど何もない。あらゆる遮蔽方式にはなんらかの欠陥がある」。

 例えば、このマントはものを覆うことができない。そして隠す対象よりもマントは大きくなければならないのである。飛行機を隠そうとする場合にはそのことが問題となる。さらに言えば、レオンハルト氏の計算によれば、マントの形は球状か円柱状でなければならないのである。

「そのような形状は常軌を逸している」と、デューク大学のカマー氏は話す。「この形状のせいで、構築はおそらく困難なものになる。率直に言って、この手法に基づく多色対応のマントよりも、1色にしか対応していない“従来型”のマントが先に実現されることになるだろう。しかし、不完全ではあっても多色対応マントの設計図に価値があることは間違いない」。

 皮肉なことだが、透明技術はまず物を見えにくくすることよりも見えやすくすることに応用されるかもしれない。なぜなら、遮蔽作用を作り出す光の屈折が逆の目的にも利用できるからである。このため、透明技術を利用することで、夜間走行の自転車を視認しやすくする高機能の反射板から、人口衛星のレーダービーコンに至るまで、さまざまな物を作ることが可能となる。あるいは、携帯電話やコンピューターのWi-Fiサーバーのような無線機器からの通信伝達を明瞭化するということも場合によっては可能かもしれない。

満開ソメイヨシノ、幻になる?温暖化進行の40年後予測

2008年11月14日 19時20分02秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
2008年11月14日15時1分

 あと40年もすると、関東や九州の太平洋沿岸などでは満開の桜が見られなくなるかもしれない。温暖化が進めば、ソメイヨシノが開花しない地域が出るという予測結果を、九州大の伊藤久徳教授(気象学)らがまとめた。19日から仙台市である日本気象学会で発表する。

 ソメイヨシノは、夏にできた花芽の成長が、いったん止まる。だが、冬に5度前後の低温に一定期間さらされると再び成長が進み、春先の気温上昇に伴って開花する。十分低温にさらされないと、きちんと成長できなくなる。

 気象庁は、日本の気温は2100年までに2~3度上昇すると見積もる。伊藤教授らは、温暖化がこのペースで進んだ場合、ソメイヨシノの平均開花日がどうなるのかを、2032~2050年と2082~2100年の、それぞれ19年間について予測した。各地の過去の開花日や気温の観測データも考慮した。

 すると、開花は東北地方でいまより2~3週間早まる一方、九州などの温暖な地方では逆に1~2週間遅くなり、開花しない場所も出てきた。

 2050年までには鹿児島県の西部や種子島で開花しなくなる。千葉県、神奈川県、北九州市の一部や九州南部、四国南西部などでは、咲いても満開にならずに散ってしまう。

 さらに2100年になると、静岡県や長崎県の一部でも、満開にならなくなる。

 開花時期の異変は、今でも確認されている。気象庁によると、開花の全国平均は04年までの50年間に4.2日早くなった。一方で、九州南部や八丈島では開花が平年より遅れたり、暖冬のため満開にならず散ってしまったりする年もあるという。

 伊藤教授は「満開にならないのは咲かなくなる兆候。温暖化が進めば、暖かい海岸沿いから咲かない地域が広がっていくだろう」と話している。(鈴木彩子)

ジュラシック・パーク著者のマイケル・クライトン氏死去

2008年11月07日 19時23分24秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
2008年11月6日9時22分朝日COM

マイケル・クライトン氏=AP

 クローン技術で現代によみがえった恐竜が次々と人間を襲う恐怖を描いたSF小説「ジュラシック・パーク」(1990年)の著者で知られる米作家マイケル・クライトン氏が4日、がんのためロサンゼルスの病院で死去した。66歳だった。

 シカゴ生まれ。ハーバード大学卒業後、同大メディカルスクールで医学博士号を取得。生命科学の素養を生かしたバイオサスペンス「アンドロメダ病原体」(69年)など初期のベストセラー以後も、日米経済摩擦を描いた小説「ライジング・サン」(92年)、SF小説「タイムライン」(99年)を執筆。日本でも放映された人気テレビドラマ「ER緊急救命室」の製作総指揮を務めたほか、脚本家や映画監督としても多才ぶりを発揮した。(時事)

【特報 追う】冬場の浴室、高齢者ご用心 突然死が秋田で増加

2008年11月07日 17時42分33秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
11月7日8時6分配信 産経新聞

 今年もはや立冬。朝夕の寒さを肌で感じるこの季節、最もリラックスできるはずの「一室」に思わぬ危険が隠れているという。秋田県の昨年の死者数は過去最高の188人。うち大半が11月からの冬場に集中し、犠牲者の9割以上が高齢者だ。同年の交通事故死者数71人(県警まとめ)の実に2・6倍以上に及ぶその死因と、対策とは?(宮原啓彰)

                   ◇

 全国で年間10万人に及ぶ変死事案のうち約1割が犠牲となった場所。そこは浴室だ。秋田県でも平成11年以来、死者数は110人を下回ったことはなく、近年、その数は上昇傾向にある。

 「入浴中の突然死」を研究している秋田大副学長で同大医学部の吉岡尚文教授は「入浴は日本人に欠かせない生活習慣にもかかわらず、生命にかかわる危険性が潜んでいることを多くの人が認識していない」と嘆く。加えて「遺体の司法解剖は県内でも年間2、3例。入浴が身体にどのような変化をもたらし、死に至らしめるのかを解明する詳細な医学的研究はほとんど進んでいない」と指摘する。

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 秋田県の昨年の死者数のうち95・2%(179人)を60歳以上が占め、50歳未満はわずか2・1%(4人)。高齢者を対象とした入浴実験では、(1)血圧低下(2)体温の急激な上昇(3)不整脈の出現およびその悪化-などの身体的変化が確認できた。

 冬季に暖かい部屋から低温の浴室へ入るといったん、血圧の上昇が起き、浴槽に漬かることで今度は血圧が下がる。血圧が短期間に著しく下がる結果、一時的な脳虚血(脳の血液量の不足)や心臓の変調などを引き起こすとみられている。死亡者の9割以上に高血圧や不整脈などなんらかの病歴があったが、不整脈の症状がある高齢者を心電図で調べた結果、入浴後わずか30秒で脈拍が急激に速くなり、心室性頻脈と同様の波形を示したという。

 意識を失っても、浴室は密室に近く、音も漏れにくいため発見が遅れる。秋田の場合、昨年の死亡者のうち58・5%(110人)が病院に搬送されたものの、既に手遅れだった。

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 どんな防止策が考えられるのか?

 吉岡教授が東北や関西など全国の地域別発生数を分析したところ、1カ所だけ際立って少ない地域があった。温暖な場所ではなく、意外にも厳冬で知られる北海道旭川地区=グラフ。同地区の入浴中の死者は19年中、わずか39人。しかも「年間を通じて季節による死亡者の変動がほとんどなかった」(吉岡教授)。

 「北海道では、厳しい冬を過ごすため浴室や脱衣場を含め、家屋全体を暖房で暖める家庭が多い。ところが本州以南のほとんどの家庭は居間や寝室など部分暖房が主流。中途半端に寒い東北などの地域よりも、部屋ごとの温度差が小さくなる結果、入浴時の身体への負担が軽減されるからでは」と吉岡教授は仮説を立てる。

 北海道ではセントラルヒーティング(一般的にはボイラーで温めた温水を循環ポンプで各部屋に供給する暖房方式)が標準化しているが、秋田など東北ではまれ。代替案として、床暖房や浴室暖房などの取り付けが一番効果的だというが、それも費用がかさむ。

 経済的で誰でもできる対策としては、「飲酒して入浴しない」「十分なかけ湯をする」「こまめな水分補給」などが挙げられる。

 これらの“常識案”に加え、吉岡教授は(1)浴槽につかる時間を5分以内にとどめる(2)高齢者の一番風呂は避ける(3)入浴前に高温のシャワーを流しっぱなしにするなどし浴室内を暖めておく(4)単独入浴はしない(5)水深は胸部以下の浅めにする-などを提言する。一方で、「交通事故対策には多額の公費が投じられているが、風呂場の突然死への対策はほとんど皆無なのが残念。行政からの啓発活動がもう少しあってもいいのでは」と訴えている。

 今夜からの入浴、「温度変化」にはくれぐれもご注意を。

                   ◇

【用語解説】秋田県の入浴中の突然死

 平成11~14年は100人強で推移していたが、15年から増加に転じ、15~19年の5年間の平均は160人と大幅に増加した。死亡者に男女別の有意な差はなかった。昨年の死亡者(188人)を発生場所別にみると、「自宅浴室」が170人と全体の90%以上を占め、「温泉・銭湯などの入浴施設」が15人、「保健施設などの浴室」が3人だった。公共浴場などでは発見が早く、救命されるケースが多い。

最終更新:11月7日8時6分
産経新聞

近況  (近々ブログ再開します。)

2008年11月07日 09時04分58秒 | 歩く印象派
ZEROです。

入院中はお世話になりました。
励ましのコメントやメールありがとうございました。(返事できなくてすみません。)
直接、病院まで見舞いにお越しいただいた皆さんにもこの場を借りてお礼申し上げます。

現在、貧血の症状を改善中です。(あと一ヶ月くらいかかりそうです。)

退院後もなかなかPCに向かう気力が沸かず、集中力も途切れがちでブログ更新もままならない状況が続いておりましたが、今週あたりから気力も回復してまいりました。来週にはブログの方もなんとか再開にこぎつけそうです。

よろしくお願いします。



音楽が降り注ぐ傘、慶大生が開発 傘全体をスピーカーに(

2008年11月06日 18時20分37秒 | 歩く印象派
開発された「音の出る傘」を持つ神山友輔さん。骨組みの先端4カ所に取り付けられているのが振動子=神奈川県藤沢市の慶応大湘南藤沢キャンパス

2008年11月6日8時7分朝日COM

広げた傘から音楽が聞こえたら面白いはず――。こんなひらめきで、慶応大学の学生が「音の出る傘」を開発し、東京都港区内の企業と共同で試作品を作った。携帯音楽プレーヤーで再生した音を小型アンプを経由して傘の先端の振動装置に送ると、傘全体がスピーカーになる。特許も出願。7、8両日、汐留の地下通路で開かれる「港区ものづくり・商業観光フェア」に出展する。

 発明したのは、慶大大学院政策・メディア研究科1年の神山友輔さん(23)。同科は、既存のものやソフトを使って新たな楽しみ方の創造などを研究している。

 神山さんは2年ほど前、植物の葉をスピーカーのように鳴らす商品があることを知った。それを葉っぱを傘代わりにする人気アニメ「となりのトトロ」の場面と組み合わせ、「音の出る傘」を思いついた。

 原理上は音楽プレーヤーから出る電気信号を傘に伝え、振動させれば傘から音は出る。問題は、どうやって傘を振動させるかだった。

 最初は小型スピーカーの一部を取り付けて傘を振動させたが、思うように良い音が出なかった。数カ月間、考え続けたある日、何かの研究で使えないかと買っておいた、携帯電話のバイブレーターに使う部品「振動子」が目に入った。

 これがうまくいった。プレーヤーからの音を送受信機でアンプに送る。アンプとコードでつないだ傘の先端の3センチほどの振動子に信号が送られると、振動子が揺れて傘全体がスピーカーになった。傘を持つと、上から音が降り注ぐように聞こえてくる。

 きれいなステレオの音が出るように、振動子を4カ所に均等に配置する。いろいろ試した結果、最もきれいな音が出た和傘を利用し、昨年9月に特許を出願した。

 神山さんは「すでにあるものを応用して、新たなものを作り出すことができた。頭の中の発想を具現化する発明はとても楽しい。これからも続けていきたい」と話す。

神山さんを指導する田中浩也准教授(33)は「携帯電話の振動用部品の応用で音を出すという発想は専門家でも、なかなか思い浮かばない。最近の若者はもの作りをやらない世代と言われるが、このような発明は意義深い」と話した。

 研究成果は、今年3月に開かれた港区の産学連携セミナーで慶応大学が発表。港区芝4丁目のコンピューターシステム開発会社「トーアエンジニアリング」と共同で試作品を開発することになった。

 7日からの「ものづくりフェア」での反応が良ければ、1万円を切る価格で来年から販売したいという。同社の時田清次社長は「音の出る傘には遊び心がある。2人、3人で音楽が聞け、新しいコミュニケーションが生まれる。今までにない空間を味わってもらいたい」と話している。(五十嵐透)

ニセ標識、近隣住民ら設置 道交法違反容疑で書類送検へ

2008年11月05日 04時58分07秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
2008年11月4日13時26分

 愛知県安城市内ににせの一時停止標識が取り付けられ、安城署が運転手5人を誤って検挙していた問題で、この偽標識は50代の男ら近くの住民数人が「交通安全のため」と取り付けていたことが、安城署への取材でわかった。同署は道路交通法違反(禁止行為)の疑いで、この住民らを近く書類送検する。

 同署によると、住民らは今年夏ごろ、同市横山町の市道丁字路にあった一方通行規制の標識をポールから取り外し、代わりに偽の「止まれ」の一時停止の標識を取り付けた疑いを持たれている。付近は住宅地の生活道路で、男性らは「速度を落とさせるために取り付けた」と話しているという。

 住民らは、工場構内用などに市販されている標識を購入したとみられる。取り外した一方通行規制の標識は、道路反対側の別のポールに取り付けていたという。

 同署は9~10月、現場を通りかかった運転手5人をいずれも道交法の「一時停止違反」で検挙していたが、問題発覚後、謝罪のうえ違反点数を抹消したという。