All Things Must Pass

森羅万象 ~ 歩く印象派

中国の旅(大連、瀋陽、撫順訪問)その10 旅順 水師営会見所到着

2006年05月22日 18時35分46秒 | 中国の旅(大連、瀋陽、撫順)
その後、何度か道を聞きなおしながらも車は旅順市内に入った。
大連に較べると町の規模は小さいが交通事情(車優先)は変わ
りない。

 異変に気づいたのはKing父であった。
左側に川(水路)が流れていて、対岸にはソース工場の建物が
並ぶ見通しの良い道路で
「この区域は外国人(私たちのこと)が入ってはいけないとこ
ろだ。すぐに道を変えたほうがいい。」
とガイド&運転手に告げた。King父は「外国人立ち入り禁止」
のカンバンに気づいたのだ。

旅順は現在も中国海軍の要衝で、市内には海軍の施設が多く
存在する。そのため外国人が市内を散策するなんてことは禁止
されており、うっかり(知らずにでも)そのことがばれると拘束さ
れてしまうという。
ガイド&運転手コンビの考えはかなりイージーなもので、近道
をしただけだ、というようなことをKing父に答えていたようだ。
たぶん旅順で軍艦などを撮影したりしたらたいへんなことになる。
(下記はイメージ写真:青島の博物館HPより)

コンビは近道云々を言うわりには旅順に入ってからも、何度か
道行く人に訪ねていた。訪ねた中にちゃんとしたガイドもいた。
これもKing父が気がついたものだ。
「正規のガイドは胸にバッジをつけているし、また観光地の入
場料などの料金もガイド本人の分はタダになるんだ。」
「しかるに、このガイドはバッジは付けてないし、入場料も我々
が別途に支払っている。どうもおかしい。」

たしかに、ガイドはガイドらしいことはほとんどできないらしく、
「水師営」でも「203高地」でも彼女による説明や解説はまっ
たくなかった。いやはやどうもである。日本語が多少できること
だけで、ここにいるってことだ。これっていわゆる「白ガイド」か?

市内のバイクの交通事故現場を横目に見ながら、ようやく読んで
字の如しの紆余曲折を経て水師営に到着した。(右の女性がガイド?)

私が、「この水師営にきたのは初めてか?」と問うてみたところ
白ガイド嬢曰く「ここには来たことがある。」とのことだったが
場所がわからないことや、水師営についてもまったく説明できな
いなどとうてい信用できそうな発言に思えなかった。残念だが。

まちがいない 吟醸屋2006で日本酒を堪能♪

2006年05月22日 12時00分08秒 | グルメ

市民プラザの小ホールにて開催された
「まちがいない 吟醸屋2006」という日本酒
の試飲会に行ってきた。

ラインナップがすごい!
「正雪」(静岡)、「黒龍」(福井)、「大那」(栃木)、
「麓井」(山形)、「庭のうぐいす」(福岡)
「扶桑鶴」(島根)、「明鏡止水」(長野)、
「鳳凰美田」(栃木)、「鍋島」(佐賀)
で、下の写真は何か?
中央は太田の「FM太郎」でDJやってるエッちゃん。
右側は酒の会のM島氏、左は同じくF田氏。

こちらは「明鏡止水」のブースにて。
M島氏(右)と酒楽会会長Y形氏(左)。

以下に全部載せきれなくて申し訳ないがそれぞれの写真を披露する。
まずは「明鏡止水」


「庭のうぐいす」

「黒龍」

「大那」

「麓井」

「正雪」


「扶桑鶴」


「鍋島」

料理もすごかった。(一部でごめんなさい。)
各蔵元が自分のところの酒とマッチする肴を持参していて
人気の肴はすぐになくなってしまう。

「黒龍」さんの持参した「鯛」

下はなんと山羊のチーズです。


中国の旅(大連、瀋陽、撫順訪問)その9 旅順へ向かうのだが・・・

2006年05月21日 23時53分39秒 | 中国の旅(大連、瀋陽、撫順)
2日目はいよいよ旅順を目指す。
朝は早く起きた。20階の展望レストランで豪華なバイキングを
済ませ、8時にはKing父の迎えを待つためロビーに降りた。
しかるに、なかなかKing父は現れない。8時30分にTELを入れて
みたところ、「これからそちらへ向かう」とのこと。???
事情は迎えに来たタクシーの車中でKing父から伺った。

あらかじめKing父が予約しておいたガイドの都合が悪くなった
ため,急遽代わりのガイドが担当することになったのだという。
ところが、そのガイドの到着はどうしても9時になってしまう
らしくそのため、King父が私を先に迎えにきたのだ、

King父母とともに玄関前でしばらく待っていると黒塗りの高級
セダンが現れた。(下の写真)

ガイドは若い中国人の女性。日本語は話せるがちょいと心細い印
象は何故だろう?
はたまた、(旅順行きは)たしかワゴンではなかったのか?と思
いつつもまあ全員黒いセダンに乗車。旅順に向けて出発。時刻は
9時だから予定より一時間遅れ。
一路,旅順を目指すのだが、中国もGWは観光地を目指す人出が
多いらしく道路は混雑していた。そんな車中から見たスナップが
下の写真だ。「水上人間」というタイトルに目を奪われた。

King父がすかさず解説してくれた。
「これは、日本でいうと八王子のサマーランドみたいなもんだよ。」
ウォータースライダーだとか多目的なプールがいっぱいあって「子
ども連れで遊ぶところなんだ。」そうだ。豊島園みたいなものか。
なるほどと思いながら、そのうち車は海岸線を走っていた。
(下の写真だが実は沖には軍用の艦船らしき船影がかすんで見えた。)

と、急に車が止まった。そしてガイドがいきなり道往く歩行者に道
を尋ね始めた。私は???状態である。
もしかして、このガイドと運転手は旅順に行ったことがないのでは?
ちらりと疑念がよぎった。
                          (続く)

落雷

2006年05月20日 22時54分51秒 | 歩く印象派
天気予報通り、夕方激しい雷雨となった。
 まるで「ネクロポリス」の雹の襲来みたいな轟音が間断なく続いた。
もちろん、PCの電源類はすべて切った。
雨が降り始まったときは遠雷程度だったのが、5分も立たないうちに
閃光と同時に音が炸裂するようになり、間近なのがわかった。2回目
は真上から垂直に「ドン!」と雷音が突き刺さってきた。家中がビリ
ビリと揺れた。いやな感触だった。とっさに思った。
「これは、やられたかな?」
TVの上においてあるアヒルが発光し、センサー付きの小鳥も突然鳴き
始めた。携帯の液晶も勝手に点灯。落雷時の電磁波の影響だ。至近距
離に落ちたのは間違いない。家か?

ややあって、廊下の明かりが消えていないことに気づいた。どうやら
家に直撃ではなかったようだ。雷鳴はまだ続いていたが、あの重い響
きは去りつつあるようだ。

落ちたのはなんと隣の実家だった。
東電に電話したようだが、他にも数戸避雷があって、そちらを回って
から来るとのことで、結局夜の8時近くまで実家は真っ暗であった。
我が家の被害は通常のファックス付き電話の子機が使えなくなっただけ
であった。電子機器は雷の前ではひとたまりもないことを再認識した。

中国の旅(大連、瀋陽、撫順訪問)その7 中国自動車事情(4)恐るべしデッドコピー車の氾濫!

2006年05月19日 18時30分04秒 | 中国の旅(大連、瀋陽、撫順)
(上の写真は右がトヨタの本物、左は中国製のデッドコピー車)
現在、中国国内には大小130近く自動車の工場があるという。それも、みな完成車まで仕上げてしまうというからものすごい乱立ぶりである。自動車産業を国の基幹産業に育て上げようという中国政府の方針の下、外国企業が中国で自動車を生産するには、必ず合弁としなければならないとか、販売する車名も必ず漢字にしないといけないなど制限が多い。たとえば日本のクラウンは皇冠 [ファンクァンと読む]でありランクル・プラドはなんと(陸地巡洋艦)普拉多 [プーラドゥオ]である。

さて、King父からこんな話を聞いた。King父の会社に勤務する日本人がハイラックス・賽弗(セーフ)というSUV車を現地で購入した。見かけはハイラックスそのもの、本人もご機嫌に乗り回していたそうだ。ところが、冬になって雪の降り積もったある日のこと、会社近くの坂で賽弗(セーフ)が立ち往生してしまうハプニングが発生した。坂道を登れないのだ。駆けつけたking父は衝撃の事実を目撃してしまった。なんと4駆の賽弗(セーフ)の前輪が廻っていないのだ。たしかにこれではスリップして前には進めない。つまりこの車「賽弗(セーフ)」は後輪2駆動車だったことがここに明らかになったということ。いやはや、これには一同驚いたそうだ。


デッドコピーというのは「そっくりそのまま模造すること。特に、製品開発の際、他企業の製品をそのまま模造し、生産上の問題点や改良点を探ること。また、その模造品。」(大辞泉)のことで、悪くいえばパチ物である。中国にはこのデッドコピー車が巷にあふれ、警察や消防署(救急車)、役所などでも使われている。詳しくはこちらをご覧下さい。→中国におけるデッドコピー車(トヨタ編) 見た人はあきれてしまったことと思われる。

その、デッドコピー車の生産拠点が吉林省や黒龍江省など中国東北部にあってそこからぞくぞくと怪しげな車が供給されているとはKing父の談。

 うーむ恐るべし中国のデッドコピー車。
ナンバープレートの件といいデッドコピー車といい、仁義なき暴走運転といい、あの孔子や孟子、老荘を生んだ国とは到底思えないのが偽らざる感想だ。逆に言えば建前にこだわらず本音で勝負する国民性がアグレシブに現れているのかもしれない。

巨大で絶旨!ゴマ団子(大連)

2006年05月18日 23時59分18秒 | 中国の旅(大連、瀋陽、撫順)
花見さん絶賛の「ゴマ団子」

大きいことは大きくて1ケ食べるともう他のものを食べる気力が失せてしまうほどでした。

でも、中は空気が大部分です。(上の図参照)風船のように膨らんでいるんです。

熱々で美味しい胡麻餡は下の方に入っています。火傷しそうなくらい熱いです。

KING母さんもたいへん美味しかったとみえてペロリと平らげてしまいました。

日本(横浜あたり)にもあるのでしょうか?

中国の旅(大連、瀋陽、撫順訪問)その8 第一夜の晩餐 「火鍋」

2006年05月17日 22時07分40秒 | 中国の旅(大連、瀋陽、撫順)
さて、大連上陸後最初の晩の食事のご紹介。
「火鍋」とは汁の入った大きな鍋に肉や魚介類、野菜を
ぶちこんで食べる日本で云う「しゃぶしゃぶ」のこと。
まずは牛肉とエビのすり身団子と春菊が運ばれてきた。
かなりのボリュウムだ。

メニューを拝見。

猪の腰片って何だ?頼んだらこれが出てきた。
レバーのようだ。

お店の女性支配人からのエリンギ。

ホウレンソウも豪快だ。

これは・・・!なんとマツタケだ。

美味この上なし!ゴマ団子は中の胡麻餡が極上の味わい!

これだけ食べて支払いは?

3人で164元也。


中国の旅(大連、瀋陽、撫順訪問)その7 中国自動車事情(3)

2006年05月16日 19時54分19秒 | 中国の旅(大連、瀋陽、撫順)
13日の朝日COMに「中国新車市場、世界2位の勢い 日本車が
購買意欲刺激」と題した記事が掲載されていた。
http://www.asahi.com/car/news/TKY200605120401.html
市場の拡大に勢いづくメーカー各社だが、一方で記事は「過剰
生産を危ぶむ声」があることや「膨らむ設備が重荷で赤字企業
が続出する恐れ」が懸念される点も指摘されている。

さて、中国の車で圧倒的なシェアを誇るのはVW(フォルクスワー
ゲン)である。私らが乗ったタクシーもほとんどがこれ。なんと市
場の50%を占めるという。

 これはワーゲンが中国進出一番のりを果たしたことによる。
まだ中国が経済成長を実現するずっと前、80年代にこの国の自動車
市場に目を付けたのがドイツのフォルクスワーゲン(VW)。
中国への技術供与という形でVWは食い込み、85年に上海大衆汽車と
して生産開始。当初は『サンタナ』のボディにクライスラーのエン
ジンという奇妙な組み合わせだったそうだ。
ワーゲン(VW)といっても日本で走っているものとは似ても似付
かぬ粗末な車両だ。メンテナンスも悪い。なんとかやっと走ってい
る状態の車も多い。

タクシー車内の写真をお見せしよう。
SYOKOさんもご覧になった堅固なシールドで覆われた運転席。
逆にそんなに物騒なのかと心配になる。

助手席側。乗務員の表示などきちんとしている。
もちろんシートベルトは着用だ。

ドアは手動で回すプルハンドルタイプが大半だ。

タクシー乗車の際にドアは自動で開いたりしない。
開閉は手動だ。一人で乗るときは助手席に乗る。
(でも、スリルがあり過ぎて怖い。ジェットコースターの先頭車両
に載るのが好きな人向き。)

室内は、あまりというか綺麗ではない。もちろん日本語も通じない。
英語もだめ。では行き先を伝えるにはどうすればよいか?

答え:漢字で書けばよい。

私の泊まったホテルなら「不夜城大酒店」で即OKだった。

道案内も自分が知ってる場所なら指示可能だ。
ホテルのメモ用紙に予め書いておいて都度運転手に見せれば
だいたい理解してくれる。
「まっすぐ行け」→「下直行」(下=次の意味)
「右折しろ」→「下右折」
「左折」→「下左折」
「ここで停めて」→「此処停車」、実際には「ストップ!」で
通じた。
また、ホテルで怪しいマッサージの勧誘を断るときには
「不要」できっぱり。
でも、これは現地で私が即席に書いたものなので中国一般で
通じるかどうかは?

とにかく漢字の国なので、日本人ならしばらくするとある程
度は目で見て判断できるのが嬉しい。簡体字を早く覚えるの
が早道のようだ。

さて車編の次回はいよいよ「デッドコピー」についてお話しよう!
                          (続く)

今年初の山菜取り 山菜王国の冒険

2006年05月15日 19時53分04秒 | 旅行(山行以外)
春の山菜取りと秋の茸狩りはこの十数年かかさず通っている。
(山菜・きのこガイドの名を恣にするオ・寒氏に負うところが大
なのはいうまでもない。)


 そのオ・寒氏だが、本日の釣果ならぬ菜果をうらなうべく北信国
境方面の雲の様子をうかがっている。昨日までの予報では雨だった
が、晴れ男ZERO同行の効果は大きくすでに雨は上がっている。
 時刻は7時を回ったばかり、めぜせ!山菜王国!

おおっ!いきなり山菜の女王タラッペの登場だ。

(上の写真提供:オ・寒氏)
次もすごい!ウドの乱舞だ!20~30本はあるゾ。

猛烈な勢いで山菜採りマシーン化するオ・寒氏。

なっ、な、なんと山葵(ワサビ)もあるなんて。

モミジガサも健在だ。


(上の写真提供:オ・寒氏)

天然もんのシイタケ君にも出会えた。
オ氏によればまだあと何年か楽しめそうだ。

きのこにしろこの山菜にしろ、自然の中に身を置くスタイル
が好きだ。あのワクワク、ドキドキ感がたまらない。ふと
見上げる空の輝きもお天道様からのエールだ。
うーん。大いなる自然の恵みに感謝を捧げつつ帰路についた。

(上の写真提供:オ・寒氏)
本山菜記についてはオ・寒氏のブログ(たぶんTB)も参照ください。
(料理なども載っています。)

趣茶で静岡の酒を飲む 春の酒楽会

2006年05月14日 12時32分38秒 | 趣茶
(今日は中国シリーズお休みです。)

土曜の晩は「趣茶」にて、久々の「酒楽会」が催された。
今回のテーマは「静岡の酒」。
ずらりと並んだラインナップをご覧じあれ!(上の写真)
写真左端は白眉ともいえる「磯自慢」だ。
肴もマスターの腕自慢が並ぶ。



恒例となったY形会長の迅速な開会あいさつ。
(短いのが好評?)
「旨い日本酒がのめるだけで天国!」という20人の兵が
終結。私らはOK氏、SWのK氏等総勢4人で参加。

筍ご飯も登場!

こちらのカップルは年内のゴールインを公式発表。
お幸せに。

スペシャルな追加は「磯自慢」と「十四代」の生詰!

なお5月の21日には、会費3,500円の試飲会が
市民プラザで開催される。こちらも見逃せない好企画だ。