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森羅万象 ~ 歩く印象派

ULTRASEVEN X 第3話 マーキンド星人って「真・商人(あきんど)星人」ちゃうか?

2007年10月24日 15時09分37秒 | ジョジョの奇妙な冒険
深夜?早朝?
2時25分(もしくは2時45分)からの放映は、観たい人だけ見ればという姿勢の徹底か。はたまた録画して見る人が多いのか?

第3回目のお題は「HOPELESS」であった。

登場した宇宙人はマーキンド星人。
昆虫型でマーシャント(Merchant)と商人(あきんど)を合体させたような名称の彼は商売上手で揉み手がよく似合うビジネスマン。

マーキンド星人は「タマル」という地球人に姿を変えてホームレスならぬ「ホープレス」と呼ばれる(この世界に希望を失った)ニートまがいの人々に「楽に高収入が得られる美味しい仕事」を斡旋する。

その仕事というのは、地下の巨大なプラントで地球を侵略する設備を造ることなだが、もちろんホープレス達はそのことを知らない。たとえ知ったとしても、ホープレスたちは地球が侵略されようがされまいが、そんなカネにもならないジン達の「正義感」への共鳴など起きようもなく、迷わず「美味しい仕事」の側につく。

「タマル」ことマーキンド星人がホープレスたちに提示した仕事は2種類あって

1.きつくて時給が安いが、リスクのない仕事
2.きつくなく時給が高く、リスクがある仕事

2番目は、頭にヘッドフォンのような器具をはめて一日ボーっとしているだけなのだが、これが実は人間の脳から何かのエネルギーを抽出する装置の端末となっている。退廃を絵に描いたような窓のない密室の中。たぶん、巨大な侵略装置のエネルギー源かなんかなんだろうが、抽出を続けているうちに脳が縮んでしまいには死に至る。つまりこれがリスク。
(冒頭、一人のホープレスが公園で倒れて死を迎えるシーン。)

ホープレスに混じり、地下に潜入したジン(ULTRASEVEN)は彼らを「解放」しようと説得を試みるが、逆に「俺達の仕事を奪うな!」と噛み付かれてしまう。彼らには宇宙人の侵略などまったくの関心外なのだ。

セブンに変身したジンはマーキンド星人を「退治」してしまうが、死ぬ間際にマーキンドがつぶやいた「この装置の依頼主は地球人」という台詞が耳に残る。

ブレードランナーにも似た近未来の地球。いったいどんな政府が支配しているのか?本当の侵略者は誰なのか?なぜセブンに「X」付いているのか?前作「セブン」との関連はあるのか?興味は尽きない。




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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いい感じかな (賽目)
2007-10-25 04:27:11
ユーモアと皮肉があって、なかなか良さそうですね。ウルトラシリーズもセブンまではそうだったからね。
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私も (>賽目さん     ZERO)
2007-10-25 09:36:57
ウルトラQ、マン、怪奇大作戦、セブンまではずっと好きでした。
今回の新セブンはその辺へのトリビュートになっている気がします。
まあ、相手(怪獣や宇宙人)の言い分にも一理あるところが、このシリーズのポイントでしょう。(ウルトラマンやセブンも「どうしてお前は地球人の味方なんだ?」と詰め寄られるシーンがあったことを思い出しました。)

マーキンド星人自体は地球には悪意はなくただ商売していただけなんですが、あっさり「退治」されちゃったのが残念。

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SFの古典 (RESANDO)
2007-10-25 12:49:10
「山椒魚戦争」みたいですね。
子供は観ないよ。(笑)
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山椒魚戦争  (>RESANDOさん     ZERO)
2007-10-25 15:53:48
 カレル・チャペック(「RUR(ロボット)」の作者)ですね。賽目さんのおられるチェコの方です。

この新しいセブンの物語の展開はけっこう楽しみです。オーウェルの「1984」ぽい世界の匂いもしてますし。
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