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森羅万象 ~ 歩く印象派

【コラム】 中華そばとラーメンその違いはどこにある!?

2009年10月05日 10時09分36秒 | 歩く印象派
2009年6月7日 11時00分 R25よりコピペ

専門店で職人が腕を振るうこだわりラーメンもあれば、屋台やスタンドでツルリと食べられる庶民派ラーメンに、家庭で食べるインスタントラーメン――ボクらが大好きなラーメンも様々ですが、ラーメン屋さんの看板を見て戸惑うことがありませんか? 

だって、「ラーメン」「中華そば」、たまに「支那そば」という看板も目にしますね。国民食として定着しているわりに、これほど呼び名にブレがあるのはナゼでしょうね?

いざ考えてみると…「パスタとスパゲティの違い」「カレーライスとライスカレーの違い」「おにぎりとおむすびの違い」以上に興味深い! ラーメンテーマパークの元祖・新横浜ラーメン博物館のブランドマーケティング事業部・中野正博さんに教えていただきましょう。

「中華そばとラーメンの違い、結論から申しますと“同じ”。これは、時代によって呼び方が違うだけなんですよ。ラーメン黎明期の明治初期、中国料理の麺は『支那饂飩(しなうどん)』『南京蕎麦(なんきんそば)』などと呼ばれていました。その後『支那そば』というネーミングが定着していきましたが、昭和22年に GHQの発令で『支那』という言葉が使えなくなり、次第に『中華そば』という言葉に変わっていったんです」

ラーメンの屋台が引かれ始めたのは明治中期で、店舗を構えたのは1910年に開業した『来々軒』が初だそう。ラーメン店の歴史も1世紀そこそこというから、それほど古いわけではないですな。そういや、支那そばから中華そばへの改名事情はわかりましたが、ラーメンへのチェンジはいつ?

「それは意外に新しいんです。1958年(昭和33年)に発売された世界初のインスタントラーメン『チキンラーメン』の誕生から、ラーメンという言葉が普及しました」

インスタントラーメンから名前が定着するあたり、庶民派フードの面目躍如ですね~。

「地域によっては、いまだに『支那そば』『中華そば』と呼んでいるところもあります。和歌山県を例にとると、かの地でラーメンが普及したのが昭和20年代後半のこと。当時の呼称は『中華そば』でしたから、いまだにその呼び名が定着しているのです。呼び方によって、その地域のラーメン定着期がわかる、ともいえますね」

日本人は誰しもラーメン好き! いろんな呼び方があっても、ここ1世紀ばかり、ボクらはずーっと「ラーメン」「中華そば」「支那そば」に魅せられ続けてきたんですね~。
(R25編集部)

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