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森羅万象 ~ 歩く印象派

石油配給切符、72億枚廃棄へ 30年間一度も使われず

2009年11月11日 18時57分46秒 | 歩く印象派
2009年11月11日11時1分朝日COM

 1970年代の石油危機を受け、石油の輸入が途絶えた場合の配給制に備えて79~80年に印刷された「揮発油小売切符」2億シート(計72億枚)が、廃棄されることになった。資源エネルギー庁が、磁気カードなどを使った新たな配給システムを開発したためだ。約30年間一度も使われなかったのに、切符の保管には年間7千万~8千万円かかっていた。

 揮発油小売切符は、石油需給適正化法に基づく配給の実施を想定したもの。「いざというときに備えて保管を続けてきた」(資源エネルギー庁石油流通課)という。現在は東京都中央区と神奈川県厚木市の倉庫に保管してある。段ボール箱で5万1千箱分で、保管料は07年度で約7400万円かかった。これまでの保管料の総額は少なくとも十数億円にのぼるという。

 磁気カードなどを使った配給システムは、資源エネルギー庁が04年度から4億3500万円をかけて開発した。(竹中和正)


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