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「スター・ウォーズ」オタクの手作り模型、本家が絶賛

2010年05月08日 00時09分33秒 | プラモ屋へ行きたい 空モデルひとすじ
「ミレニアム・ファルコン号」の模型を手にする岸本浩さん=大阪府茨木市東太田3丁目、いずれも山崎写す

2010年5月7日17時0分朝日COM

映画「スター・ウォーズ」シリーズの熱狂的ファンの男性が、映画に登場する宇宙船の精巧な模型を作った。世界中のファンが集う千葉でのイベントで展示したところ、映画を制作したルーカス・フィルムの特撮チームのCG部門責任者らが絶賛。米国で今夏にあるイベントへの出展計画もあり、「『オタクの力』を世界に見せつけたい」と意気込んでいる。

「ミレニアム・ファルコン号」の模型。表面の汚れまで塗装で細かく表現されている

 男性は、IT企業で働く大阪府茨木市の岸本浩さん(46)。スター・ウォーズとの出会いは、シリーズ1作目が日本で公開された1978年だった。「映像やストーリーのスピード感にしびれた」。ビデオやDVDで繰り返し鑑賞し、今ではほぼすべてのシーンを頭の中で再現できるほどになったという。

ミレニアム・ファルコン号の模型のコックピットには、主人公のルーク・スカイウォーカーとチューバッカらが乗っている

 2007年からインターネットを通じて独学し、精密な模型作りを始めた。戦闘機やロボットなど約50個を手がけた中の会心作は、映画の旧3部作に登場する宇宙船「ミレニアム・ファルコン号」だ。縦45センチ、横30センチ、高さ10センチ。市販のファルコン号の模型キットを使い、2カ月以上かけてピンセットやドリルで約1千個のパーツを組み上げた。リアルさを出すため、約100個の白色LED(発光ダイオード)も組み込んだ。

ミレニアム・ファルコン号の模型。エンジン部分には約100個の白色LEDが使われている

 08年7月、千葉市の幕張メッセであったルーカス・フィルム主催のイベントに初参加した。そこで、スター・ウォーズシリーズの制作に携わった模型制作部門責任者とVFX(視覚効果)のCG部門責任者が岸本さんの展示ブースに近寄ってきた。「Very nice(すばらしい)」「Good job!(よくやった)」。彼らは称賛し、模型のケースにサインしていったという。

ミレニアム・ファルコン号の模型。搭乗口(手前中央)も内部から白色LEDで照らされている


ミレニアム・ファルコン号の模型。ヘッドライト(手前)にも白色LEDが使われている


 このイベントの後、ルーカス・フィルム側からクリスマスカードが届き、今年8月に米国・フロリダ州で開かれるファンイベントへの出展も勧められた。岸本さんは「本場のファンにも模型を見てもらい、感想を聞いてみたい」と渡米を楽しみにしている。(山崎聡)


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