産経新聞 013/01/11 23:21
小学生の時、グラウンドで監督やコーチから殴られない日は無かった。愛情を感じたことは一度もない。体罰が嫌でグラウンドに行きたくなかった。体罰で力のある選手が野球嫌いになり、やめるのを見てきた。
体罰が減らないのは勝利至上主義があるためだ。プロ野球はそれでもよいが、アマチュアは育成主義でなくてはならない。指導者は、自分が体罰を経験して嫌な 思いがあっても、勝利至上主義のために体罰を繰り返してしまう。疲れている放課後や休日に「指導してあげている」との思いが、暴力的な行為につながってい るのかもしれない。
スポーツにおいて乗り越えなくてはならないのは自分自身。人から何かをされて強くなるものではない。道具も戦術も進化 した。それなのに指導者だけは進歩せず、昔の指導方法のままだ。もっとスポーツの理論やコミュニケーションを勉強して、時代に合った指導方法に変えなくて はならない。スポーツ界は変わっていくべきだ。