All Things Must Pass

森羅万象 ~ 歩く印象派

火星は水の星だった 30億年以上前の大洋の地図発表

2012年06月28日 00時23分25秒 | 地球の不思議・宇宙の不思議

写真:火星探査機「マーズ・エクスプレス」の観測から存在が推定される大昔の火星の大洋(青く着色した部分)=欧州宇宙機関提供拡大

火星探査機「マーズ・エクスプレス」の観測から存在が推定される大昔の火星の大洋(青く着色した部分)=欧州宇宙機関提供

 

 欧州宇宙機関(ESA)は、30億年以上前に火星の表面に存在したと考えられる大きな海の地図を発表した。火星を周回中の無人探査機「マーズ・エクスプレス」の観測から作図した。

 現在の火星は寒く、水は主に氷の形で存在する。しかし地下60~80メートルまで調べられるマーズ・エクスプレスのレーダー観測で、氷を多く含むと考え られる堆積(たいせき)物が北半球の広い範囲で見つかった。これらの氷は火星が温暖だった40億年前ごろや地熱の放出が多かった30億年前ごろには解け、 海を作っていたらしい。

 大昔の火星に海があったらしいことは、地形などからこれまでも推定されていた。

 

朝日新聞2012年2月9日より