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3ルートで拡散、山で止まる=セシウム沈着、岩手から長野―文科省

2011年11月25日 22時30分48秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
2011年11月25日 17時33分

 東京電力福島第1原発事故で、文部科学省は25日、新たに青森、石川、福井、愛知の4県で航空機モニタリ ング調査を行った結果、放射性セシウム(134、137)の地表への沈着は確認できなかったと発表した。これで青森から愛知まで1都21県の調査が完了。 セシウムの沈着は岩手県南部から群馬・長野県境付近で確認されており、同省は来年3月末を目標に北海道や西日本でも調査を行う。

 これまで の調査で、福島第1原発から放出されたセシウムは風に運ばれて主に3ルートで拡散し、雨で沈着したことが判明した。中心の第1ルートは、まず北西に流れて から南西に向きを変え、群馬・長野県境付近までを汚染。第2ルートは原発から南へ流れ、いったん太平洋上に出て茨城県南部・千葉県北部に戻って霞ケ浦周辺 を汚染。第3ルートは原発から北上して太平洋上を経て、岩手県南部や宮城県北部を汚染したと推定される。

 福島第1原発から各方向を見ると、セシウムの拡散は山脈・山地で止まっていた。北西は奥羽山脈、西は越後山脈、南西は上信越から軽井沢付近の山地の手前で雨が降り、沈着したと考えられる。