第68回ベネチア国際映画祭でマイケル・ファスベンダーが主演男優賞を受賞、
ゴールデングローブ賞主演男優賞ノミネートなど、数多くの映画賞に輝いた作品です。
NC-17(No Children 17 and Under Admitted:以前はX指定)指定、日本でいう
成人映画に相当するってことでちょっとビビりつつ、DVDにて鑑賞。
のっけから、マイケル・ファスベンダーが一糸纏わぬ姿で部屋を横切るシーン。
いやぁ、そこまで見せて頂かなくても・・・。
昔から芸術か?ポルノか?で裁判沙汰なんぞありましたが、役者さんってどこまで
やんなきゃいけないんでしょう?
*********************
S H A M E シェイム
*********************
< ストーリー >
ニューヨークに暮らすブランドン(マイケル・ファスベンダー)は高級マンションに住み
仕事もできるスマートな独身男。ところが、私生活では依存症と言っていいほど、行きずりの女性や
プロの女性との一夜限りの情事に耽り、パソコンにはポルノ映像が満載だ。
そんな日々を送る彼のもとに、ある日歌手をしている妹のシシー(キャリー・マリガン)が転がりこむ。
激しく衝突するふたりはお互いを傷つけあうことになる。そして事件が起こる。
オープニングで、青いシーツに横たわるブランドン。
マイケル・ファスベンダーって「プロメテウス」でアンドロイドを演じていたからっていう訳ではない
ですが、生きてる感がないというか生活感が無いというか・・・、
なかなか動かないので死体なのか?DVDプレーヤーが止まっちゃったかと思っちゃいました。
兄妹ふたりの過去が全く語られないので、
家庭・生育環境に問題があったのか?親との関係なのか?など謎が多く、戸惑いました。
最後の妹の手紙に、「ふたりが悪いわけじゃない」「いた場所が悪かったのよ」などの言葉から
ふたりの人生に影を落とす何かがあったということだけがうかがわれます。
そして映画の前半、歌手であるシシーが歌う「ニューヨーク、ニューヨーク」。
その歌を聴いて涙をこぼすブランドン。
「ニューヨーク、ニューヨーク」と言えば、フランク・シナトラが華麗に歌うNY賛歌という
イメージしかなかったのですが、この映画ではキャリー・マリガンがほぼアカペラでバラード
バージョンで歌い上げます。
アレンジでこれほど曲のイメージって変わるんだと驚嘆。
元々はライザ・ミネリとデニーロが主演した1977年の映画「ニューヨーク・ニューヨーク」の
テーマ曲でライザが歌ってヒットした曲のようです。
途中の歌詞
My little town blues この小さな町での 悲しい思いが
They are melting away とけて 消えてゆく
I gonna make a brand new start of it 私はもう一度 出直すの
In old New York 懐かしい ニューヨークで
If I can make it there もしこの街でやっていけるなら
I'll make it anywhere どこでだって 大丈夫
It's up to you New York, New York すべてあなた次第 ニューヨーク
何があったか知らないけれど、何やら大変なことがあって、町を捨てニューヨークに出てきたことが
伺えます。この街でもう一度、一から始めてやっていけたら大丈夫と。
ふたりとも孤独を抱えているのだけれど、全く反対の行動を起こします。
ブランドンは、誰とも心のつながりを持たず、感情を持たないロボットのような日々の中、
女性と性的関係を持つことで刹那的に孤独を押し殺す。
シシーは、全身で「私は寂しいの」と誰かれなく愛を求め、その都度傷つき自傷行為(リストカット)に走る。
ブランドンが次々と性的関係を結ぶのは、シシーの自傷行為と同じ、心の自傷行為なのではないかと
思いました。
会社の女性とうまくいかなかったのは、彼女に多少なりとも恋愛感情を抱いたから…。
悲しいなぁ~。
性的描写は過激だし、理由はわからないけれど、非常に悲しいストーリーに胸が痛みました。
最後まで見て、なんなんだこの映画・・・と訳が分からんと思ったけれど、
マリガンの「ニューヨーク・ニューヨーク」の部分をもう一度見て、
そういうことなのかな?
(本当は知りたいけれど)何があったかはどうでもいいことなのかも?と感じ、
やっとマイケル・ファスベンダーは(全裸にならなくても、あそこまで過激なのは見たくないんだけれど)
上手いんだなぁと感じました。
後から、じわじわ胸が痛くなる、後を引く映画でした。
もう一回は・・・見たくないなぁ。
これからは「ニューヨーク・ニューヨーク」聴くと、切ない気持ちになっちゃうかも
***** 見た 映画 *****
10月31日 「嵐の三色旗 ~二都物語~」 DVD 1934年作品ロナルド・コールマン主演
11月 1日 「SHAME シェイム」DVD
11月 5日 「アルゴ ARGO」 @横浜ブルク13
ゴールデングローブ賞主演男優賞ノミネートなど、数多くの映画賞に輝いた作品です。
NC-17(No Children 17 and Under Admitted:以前はX指定)指定、日本でいう
成人映画に相当するってことでちょっとビビりつつ、DVDにて鑑賞。
のっけから、マイケル・ファスベンダーが一糸纏わぬ姿で部屋を横切るシーン。
いやぁ、そこまで見せて頂かなくても・・・。
昔から芸術か?ポルノか?で裁判沙汰なんぞありましたが、役者さんってどこまで
やんなきゃいけないんでしょう?
*********************
S H A M E シェイム
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< ストーリー >
ニューヨークに暮らすブランドン(マイケル・ファスベンダー)は高級マンションに住み
仕事もできるスマートな独身男。ところが、私生活では依存症と言っていいほど、行きずりの女性や
プロの女性との一夜限りの情事に耽り、パソコンにはポルノ映像が満載だ。
そんな日々を送る彼のもとに、ある日歌手をしている妹のシシー(キャリー・マリガン)が転がりこむ。
激しく衝突するふたりはお互いを傷つけあうことになる。そして事件が起こる。
オープニングで、青いシーツに横たわるブランドン。
マイケル・ファスベンダーって「プロメテウス」でアンドロイドを演じていたからっていう訳ではない
ですが、生きてる感がないというか生活感が無いというか・・・、
なかなか動かないので死体なのか?DVDプレーヤーが止まっちゃったかと思っちゃいました。
兄妹ふたりの過去が全く語られないので、
家庭・生育環境に問題があったのか?親との関係なのか?など謎が多く、戸惑いました。
最後の妹の手紙に、「ふたりが悪いわけじゃない」「いた場所が悪かったのよ」などの言葉から
ふたりの人生に影を落とす何かがあったということだけがうかがわれます。
そして映画の前半、歌手であるシシーが歌う「ニューヨーク、ニューヨーク」。
その歌を聴いて涙をこぼすブランドン。
「ニューヨーク、ニューヨーク」と言えば、フランク・シナトラが華麗に歌うNY賛歌という
イメージしかなかったのですが、この映画ではキャリー・マリガンがほぼアカペラでバラード
バージョンで歌い上げます。
アレンジでこれほど曲のイメージって変わるんだと驚嘆。
元々はライザ・ミネリとデニーロが主演した1977年の映画「ニューヨーク・ニューヨーク」の
テーマ曲でライザが歌ってヒットした曲のようです。
途中の歌詞
My little town blues この小さな町での 悲しい思いが
They are melting away とけて 消えてゆく
I gonna make a brand new start of it 私はもう一度 出直すの
In old New York 懐かしい ニューヨークで
If I can make it there もしこの街でやっていけるなら
I'll make it anywhere どこでだって 大丈夫
It's up to you New York, New York すべてあなた次第 ニューヨーク
何があったか知らないけれど、何やら大変なことがあって、町を捨てニューヨークに出てきたことが
伺えます。この街でもう一度、一から始めてやっていけたら大丈夫と。
ふたりとも孤独を抱えているのだけれど、全く反対の行動を起こします。
ブランドンは、誰とも心のつながりを持たず、感情を持たないロボットのような日々の中、
女性と性的関係を持つことで刹那的に孤独を押し殺す。
シシーは、全身で「私は寂しいの」と誰かれなく愛を求め、その都度傷つき自傷行為(リストカット)に走る。
ブランドンが次々と性的関係を結ぶのは、シシーの自傷行為と同じ、心の自傷行為なのではないかと
思いました。
会社の女性とうまくいかなかったのは、彼女に多少なりとも恋愛感情を抱いたから…。
悲しいなぁ~。
性的描写は過激だし、理由はわからないけれど、非常に悲しいストーリーに胸が痛みました。
最後まで見て、なんなんだこの映画・・・と訳が分からんと思ったけれど、
マリガンの「ニューヨーク・ニューヨーク」の部分をもう一度見て、
そういうことなのかな?
(本当は知りたいけれど)何があったかはどうでもいいことなのかも?と感じ、
やっとマイケル・ファスベンダーは(全裸にならなくても、あそこまで過激なのは見たくないんだけれど)
上手いんだなぁと感じました。
後から、じわじわ胸が痛くなる、後を引く映画でした。
もう一回は・・・見たくないなぁ。
これからは「ニューヨーク・ニューヨーク」聴くと、切ない気持ちになっちゃうかも
***** 見た 映画 *****
10月31日 「嵐の三色旗 ~二都物語~」 DVD 1934年作品ロナルド・コールマン主演
11月 1日 「SHAME シェイム」DVD
11月 5日 「アルゴ ARGO」 @横浜ブルク13