映画の話でコーヒーブレイク

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「沈まぬ太陽」に思うこと

2009-11-03 | 映画 さ行
「沈まぬ太陽」を見てから、つらつら考えています。

経営危機の今、公的資金投入か否かで揺れる日本航空。
かつては国際路線を独占し、ナショナルフラッグキャリアとして、鶴のマークは日本の空のシンボルでした。

エンドロールが始まったとき、「日本航空」は何らかの協力をしたのかな?と名前を探しましたが
勿論ありませんでした。

ブロガーの方々の「沈まぬ太陽」評を見ると、
「こんな体質の会社なら、公的資金の投入なんてして欲しくない」と書かれている方も結構おられましたし、
航空会社の協賛などが得られなかったため、飛行機は全てCG、正月に飛行機を見送るシーンは
タイで撮影したなどの情報を得ました。

日本航空は、この映画の公開をただ苦々しく傍観していたのでしょうか?
日本航空に知り合いはいないのでどのような対応が取られたのか知る由もありませんが・・・
もし、この映画製作に全面協力していれば・・・、
度量の広さを示し、あの頃とは違うというイメージアップを図ることができたのではないでしょうか?


はるか昔に見た「カプリコン1 1977」という映画を思い出し、そう思ったのです。
エリオット・グールド、ジェームズ・ブローリン、O・J・シンプソン主演。
当時O・J・シンプソンは花形フットボール選手から映画界に転身、爽やかでした。
まさかあんな事件を起こすことになろうとは、想像もつきませんでした。

 <ストーリー >
初の有人火星探査船カプリコン1の打ち上げ直前トラブルが発生、3人の飛行士はそうとは知らず
砂漠に作られたセットに送り込まれ、ロケットは無人のまま打ち上げられた。
国家的プロジェクトの失敗を隠蔽するため、政府から圧力を受け、家族を人質にとられた飛行士達は
芝居を打つ事になるが、大気圏再突入時葬られることに気付き……。
一方、中継映像から不審なものを感じた新聞記者は調査を開始する。

アポロ11号月面着陸疑惑なんかが囁かれる中、SFでありスリルとサスペンス溢れる政治・陰謀ドラマで
ストーリーに度肝を抜かれ、今に至るまで印象に残る映画になりました。
見終わったとき、「こんな映画作っちゃっていいの?」「えっ、NASAの協力の下に作られた?!」
と驚くと共に、アメリカの、NASAの度量の大きさを実感し、月面着陸疑惑はデタラメだなと
感じたのでした。

今回調べてみたら、当初協力的だったNASAは試写で内容を知ってから協力を拒否したらしい。
試写を見てって・・・もう完成してるんじゃないの!
あららぁ~、NASAの度量は小さかったのね、ガックリ
長い間そう信じてきたのにぃ・・・

ただし製作協力を拒否はしたけれど、劇中に登場する火星着陸宇宙船「カプリコン1号」の映像として、
アポロ宇宙船を搭載した、発射台上のサターン5ロケットなどの記録映像が使用されているそうです。


私の、普通のおばちゃんの単なる思い付きではありますが、
「沈まぬ太陽」に製作協力していれば、おそらく日本航空のイメージも少しはアップしたんじゃなかろうか?
と思うのですが・・・いかがでしょう?

大きなお世話でした


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
沈まぬ太陽が、あれから全然沈まない かわいいひと。 (margutta51)
2009-11-03 18:57:26
ココ・アヴァン・シャネルにCOM&TBいただきましてありがとうございます。AllOpenの方針なのですが設定ミスをしておりました。当記事を含めた全てのCOM&TBを「受付する」設定と変更しました。今後ともよろしくお願いいたします。
→TRACKBACK URL
http://margutta51.blog38.fc2.com/tb.php/5-947e8f16
返信する
こんばんは。 (はくじ)
2009-11-03 23:48:25
コメントありがとうございました。
見ごたえのある映画でしたね。
どうも日航はこの作品の映画化は一貫して
反対してきたそうなんで、到底協力はして
ないと思います。映画の内容と同じように
危機的状況になってもあの体質は抜けないん
でしょうね。
むしろ全面協力して、自らを省みる端緒に
すれば国民の信頼を取り戻す一歩になったと
思うんですが、この時期になっても変わらぬ
ようならいっそ潰してしまえば良いと私的に
は思ったりします。
返信する
Unknown (CD)
2009-11-05 18:00:27
ryokoさん、こんにちは!
この映画、観たいと思いつつ観てません。
ryokoさんのこの前の記事と今回の記事を読んだだけ
ですが、ryokoさんの言ってること、すごく頷けます。
すごく勇気の要ることではあるんでしょうが、この問題に
真摯に向き合うことによって国民に理解してもらえる
いいチャンスだったんじゃないかなと。
仕事でミスをしたときに、クライアントに正直に打ち明け、
謝罪し、出来る限りの対応をすることで、より関係が強化
されたように感じることがあります。
レベルは全然違うと思うけど、案外同じことなんじゃ
ないかなーと思ったりします。
返信する
Unknown (margutta51さんへ(ryoko))
2009-11-06 23:25:58
「沈まぬ太陽」トラックバックさせていただきました。
こちらこそ、宜しくお願いします。
返信する
Unknown (はくじさんへ(ryoko))
2009-11-06 23:32:19
コメントありがとうございます。
映画製作に全面協力して太っ腹なところを見せてほしかったですねぇ。
この時期にこの映画、厳しいですねぇ。

返信する
お久しぶりです! (CDさんへ(ryoko))
2009-11-06 23:59:12
コメントありがとうございます。
CDさんに共感していただいて嬉しいですねぇ。この時期にこの映画って、やっぱりイメチェンするにはいいチャンスだったですよね。太っ腹なところ見せて欲しかったです。
>仕事でミスをしたときに、クライアントに正直に打ち明け、謝罪し、出来る限りの対応をすることで、より関係が強化されたように感じることがあります。
やっぱりトラブルがあった時って、個人でも、会社でも、政治の世界でも、これが基本ですよね。
同感です。
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