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「まぼろし」 映画 息子

2007年01月18日 | 映画/テレビ
 生まれ故郷と親を思い出す映画があります。

 三国連太郎主演の「息子」です。

 雪の中、三国ふんする父親が人気(ひとけ)のない家に帰り、瞬間 幻を見るのです。
その男の昔の家族の思い出でした。
囲炉裏の周りに祖父母、自分達夫婦、子供達がいて暖かな火の揺らぎの中で、貧しいけれど幸せな場面が浮かぶのです。会話がなくてもそこにいるだけで安らぐ時間があったのです。一瞬の幻です。あたたかい色でした。

 この映画のこの場面が全てです。

 その映画では、親に一番心配をさせただめな末息子とその婚約者(聾唖者)が
一番親思いだったという話でした。

 1991年山田洋次監督・脚本です。岩手の雪の中の話です。

 私も最近、昔の同じような場面を思い出します。

 幼い頃は家族3世代が、一緒に住むのは当たり前でした。
祖父と両親と私達兄弟が一緒に食事をしているのです。
祖父も父も寡黙なほうでした。黙って食事をしていました。
昔の我が家はひとりひとりに箱膳があり、食器を入れていたのです。
静かな穏やかな家族の食事風景でした。50年前です。

 しかし 昔は良かったという懐古主義だけでは、現在は生きてゆけません。
今どう生きるかを考えたいのです。
若い人が減りシニアが増えています。元気なシニアが年配者をケアーする時代です。

 昔老人だった60才は、今壮年です。ぴんぴんしています。
長生きするようになり、お金がないことは怖く惨めなことになりました。
もっと怖いのは、孤独になることです。

 家族や近所や友人のありがたみを今感じ初めています。

画像  癒し・憩い画像データベース  江崎 幹秀  樹氷 より
http://iyashi.midb.jp/search/detail.php?id=23193

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