元ベース弾きの田舎暮らしは

60歳で田舎にUターン、素人の「米と野菜」作り
音楽が縦軸の人生
就職相談・紹介が「天職」

私の原点「イチョウの木」

2017年11月11日 | 住まい、場所
イチョウの葉が舞う秋本番。
少しの風でも葉がバラバラと散ります。

樹齢はわかりませんが、小さいころから見てきたイチョウの木。
このイチョウが在るため、故郷にUターンして帰った私。
母親の存在も、帰郷したもう一つの理由ですが・・・。

このイチョウを見ながら生涯を終わりたいと考えたことは事実。
寒くなるとともに、黄色が強くなります。
厳しい冬に向かう季節の最後の「鮮やかな色」。
物悲しい気がするのは、私の感傷。



春から市役所の臨時職員。
求人の依頼とUターン見込み者の発掘のため、企業回りを始めて六カ月。
昨日までに市内の350社を訪問しました。

もともと営業のため、経営者と話すのは苦ではありません。
むしろ多くの経営者の「経営哲学」や「人生観」に触れる喜びのほうが大きいかも。
ほとんどの経営者が、私より若い人たち。
もちろん二代目・三代目が多いから当たり前ですが。

過疎が急速に進み、最盛期の半分以下の人口になったふるさと。
そのため後継者不足に悩む経営者の多いこと。
息子・娘が跡を継がない会社、継がせるのは可哀そうと考える経営者も。
自分の時代で会社は終わりだと寂しそうに話す人も。

「Uターン見込み者は居ませんか?」と尋ねる私に、
「帰ったらどんないいことがあるの?」と逆質問されることもしばしば。
そんな時、自分自身の体験を話します。

「誰でもに、当てはまることではありませんが・・・」と前置き。
「実は今最高に幸せなんです。この年になって働くところがあり、週末は草刈りや
米つくり・野菜作りができるのですから」

「贅沢をしなければ生きていけるため、あとはリハビリのつもりの仕事と農業です。」
「健康で穏やかな生活が最高です。」と。

     

部屋からイチョウが散るのを眺め暮らす生活。
50年以上前に見た景色をもう一度見ることができるのは、ほとんど「奇跡」。
ただ 若い人には退屈な生活かもしれません。

今日は妹・姪・姪の子の3人が我が家に。
かみさん手作りの「芋羊羹」と裏庭の柿の田舎の「もてなし」です。


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