元ベース弾きの田舎暮らしは

60歳で田舎にUターン、素人の「米と野菜」作り
音楽が縦軸の人生
就職相談・紹介が「天職」

「移住・定住・Uターン」の勧め

2019年03月16日 | 住まい、場所
今週 大阪から来た若者と市内の企業見学を二日間。
新見市内に移住のための職探しです。

見学し、その中で気に入った会社の面接を受け、即採用決定
その会社の経営者の人生観・経営スタンスに共感したようです。

なぜ新見市を選んだのか? 私が一番知りたかったことです。
理由は、都会に生まれ育った彼の「眼」から見て、「田舎そのもの」が魅力的だったとのこと。
「コンビニに働く人たちが、こんなに親切だったのは初めて!」
見学した企業の責任者が「新見は、良いところだよ!」と断言したのも新鮮だったらしい。

地元に生まれた大半の若者が、市外に就職する昨今。
逆に、外部から新見に就職する人もいる事実。
もちろん出ていく人のほうが圧倒的に多いのですが。

リーマンショック以降、市内の有効求人倍率はうなぎのぼり。
今やその倍率は2.06 過去最高です。
つまり100人の求職者に対し、求人が200以上ある計算。
IJUターン者には20万円の就職奨励金や資格取得者への補助金も。

ところが、地元の人たちの口癖は「新見には、仕事がない」。
親や周囲の人たちの、この言葉が子供たちに影響するのは当然のこと。
専門的な求人は、もちろんありません。大企業も数社のみ。

もちろん 一度は、都市部で働き、故郷の良さを認識してもいいのでしょう。
最近の若者の仕事観は変化してきている実感が。
給料はそこそこでも、休みが多いところがいいとのこと。

都市部と新見市内の通勤時間の比較をすると、1日往復で1時間程度の差。
40年間働くと仮定すると、1年で250時間、生涯で10,000時間の差。
労働時間を、1日8時間とするとおよそ1、250日、つまり5年分の自由時間が持てる計算に。

新見市に移住する人の多くは、農業希望者。
ピオーネ・トマト・リンドウ作りが目的。1000万円の収入のある人も。
手厚い助成措置。研修費用は150万。新築・リフォーム・アパート代助成策も。
ワイン特区になり、ワイナリー設立やアマゴの養殖を始めた人も。

起業にもマックス100万円助成。貸事務所家賃は月5000円から準備。
最近の起業例は、手作りチョコレートの店、美容室、アウトドアグッズ販売、パン屋さんなど。
民宿やペンション経営も。



多くの選択肢のある新見市。

しかし「バラ色の生活」だけでなく、厳しい現実があるのも事実。
「デートする」店や施設はほとんどなし。大型商業施設もありません。
4年制大学は1校、存続を問われる高校が1校、統廃合によりバス通学の中学校。
脆弱な医療施設。夜間のドクターヘリはまだ飛んでいません

しかし 自分にとって「大切なものは何か?」
自分の価値観を明確にした人には「桃源郷」です。

40年ぶりに故郷に「帰還」した私。
2反5畝の田んぼ作りの真似事と就職相談・企業訪問をする毎日。
「70年の人生で今が一番いい。」と思っています。

最近 血圧が少し高めなのが気になっていますが・・。

画像  家の近くのダム  最近「ダム・カレー」が市内で流行っています。
    岡山・出雲を結ぶ伯備線の「特急 やくも」 一時間に一本ペース
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする