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すわり鰯

2007年01月02日 | 日常

新年おめでとうございます。

お正月料理ほど地域によって様々な違いがあるものはない。
熊本にも独特の風習があって、ネットをするようになっていろいろ調べてみて
「これは熊本だけなんだ」と云うことがいくつもあって面白い。

その中でも「すわり鰯」の風習は子供の頃からあって今でも続けている。
塩鰯をウラジロを敷いた皿に家族の人数分並べて大晦日の夕食(ふる飯)の時
生のまま食卓に置いて、元旦の夕食(若飯)の時再び並べ置くという風習だ。

この風習も近年は段々消えつつある風習だが我が家では今も続けている。

以前は普通に当たり前の事としていたが、いい歳になって若い人から
「すわり鰯ってどんな意味があるの?」と聞かれるとちゃんとした答えが出来なくて
こんな時こそパソコンだと検索したが不思議と情報がない!

「節分に鰯」は多くの地方であるらしいが熊本のような風習は情報が殆どないのだ。
結局節分の鰯とおなじような魔除けの意味があるのだろうか?

ともかく日本の古き良き風習が段々無くなっている今、
せめて私まではお正月の風習を
大事にしていきたいと思っている。


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元旦の若飯には焼いて食べる。

お屠蘇も熊本独特で赤酒を使う。

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お雑煮も同じ熊本でもそれこそ千差万別で家によって違う。ちなみに我が家の雑煮は
極々シンプルで、お椀に敷き大根を入れその上に別の鍋で煮た丸餅をのせて
具は里芋、京菜、水前寺もやし、干ししいたけ、蒲鉾の質素な雑煮。
結婚してすぐのお正月、夫の実家で食べた具沢山の雑煮にビックリした事が懐かしい!

鏡餅のお飾りも他所の家から比べるとかなり質素だと思うがこれも代々伝わってきた
飾り方で、白紙に塩とお米を包んで水引で結んだ「おひねり」は亡くなった母が晦日の日
「これば作るとも、今年が最後だろな」と云いながら毎年作っていたことが思い出される。


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熊本弁でひとこと

盆とか正月のふる~か、風習の段々のうなっていくとは、寂しかもんたいね。
先じゃどぎゃんなって、いくとだろかね!


 

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