のんちゃん雲に乗る

平成17年8月に還暦を迎えた記念に、ブログを始める。
私の趣味や日常を記録して、足跡としたい。

雨のお水取り

2009-03-09 | Weblog

お水取りに行ってきました。3月1日から奈良東大寺二月堂のお水取りの行事が始まっています。
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前行は2月から始まっていて、3月からは本行です。お水取りと言うと今では観光化していますが、二月堂の十一面観音に世界の人々の犯した罪を懺悔しの無病息災・世界平和を祈る、宗教行事で、旧暦の二月に修する事から、「修二会(しゅにえ)」といいます。
お水取りと言うのは、12日の夜中、正式には13日の未明に二月堂下の「若狭の井」から、観音様に捧げる一年間の水を汲むので、そう呼びます。
また、私たちが小さい頃はよくお松明お松明と言っていました。それは、修二会の練行衆が上堂するために、足元を照らす火がお松明で、お松明に先導されて、堂に上がるのです。十一人の練行衆の内、一人は先に上がっていて、後の十人が上がるために、その都度足元を照らすので、毎日十本のお松明が上がるのです。
今ではお松明だけがクローズアップされているので、何の意味か分からず、何かのデモンストレーション位に思っている人が多いようです。

今日はあいにく夕方から雨になりました。雨のお水取りなんて初めてです。昔は、降るなら雪でした。当時は寒くて寒くてじっとしてられなくて、足踏みをしないと、足の感覚がなくなりそうでした。腕組みをして、足踏みしながら、寒さに耐えてお松明を見たものでした。そして、その頃はそんなに人もいなくて、本当に無病息災を願う人だけが見に来ていました。
それが今日は、二月堂下の広場は、雨にもかかわらず、観光バスを連ねて、添乗員に案内されて来ている人達の傘・傘・傘で埋め尽くされており、びっくりしました。
雨だから一番前で見れるだろうと思っていたのに、大間違いでした。
傘と傘の間から、かろうじて見る・・・と言う感じでした。だから写真もよく撮れませんでした。

「やっぱりお水取りが済まんと、ぬくう(暖かく)はなりまへんなぁ」と、父や祖母が言っていたのを思い出しましたが、「今は、お水取りの前でも結構ぬくいですでぇ」