松陰神社の大祭の日に、いつもお会いする神社の関係者の方から、『越の雪』と言うお菓子を頂きました。
これは新潟県長岡市の御菓子で、日本三大銘菓に数えられ、次のようなエピソードがあるのです。
高杉晋作が、病気でなくなる10日ほど前に、自分の死期を知っていて、自分はもう今年は雪見が出来ないからと、この『越の雪』を、傍にあった松の盆栽に振りかけて、雪見の真似事をしたと言うのです。
私はこの話を知りませんでしたが、結構有名な話だそうで、いろんな方のブログや、サイトに載っています。
いかにも晋作らしい、エピソードだと思います。
実に、頂いてみると、ハラハラと崩れるように柔らかく、口に中で雪のように溶けていきます。
明治を見ることなく、志半ばで、病に倒れ、死んでゆかねばならない切なさが、感じられ、和三盆の後口の良い甘さが、身に沁みました。
この、いわれのあるお菓子を、私達に食べさせようと思ってくださった方の、お気持ちに心から感謝して、家族みんなで頂きました。