のんちゃん雲に乗る

平成17年8月に還暦を迎えた記念に、ブログを始める。
私の趣味や日常を記録して、足跡としたい。

東大寺本坊 襖絵 一般公開

2011-04-10 | Weblog
          東大寺本坊の桜

平成18年に「聖武天皇1250年御遠忌」を記念して、「聖武天皇・光明皇后御影(肖像画)」が東大寺に奉納されました。
また、平成22年には「光明皇后1250年御遠忌」を記念して「本坊襖絵四十面」が同じく東大寺に奉納されました。
これらの物を、桜の時期に合わせて、一般公開されました。
入場招待券を頂いたので、この光栄の接しました。
行ってみてびっくり!物凄い人です。入場制限をしていて、入場券を買うまでに40分待ちとのことです。皆さんどこからこの情報を得られるのか?と、不思議です。奈良に居るものでも知らない人が多いのに・・・。
私はお陰で招待券があったので、そんなに待たなくて済みましたが、それでも拝観するのに随分待ちました。

襖絵は、日本画家の小泉淳作画伯が五年がかりで描かれたというだけあり、すばらしいものでした。
大広間には「蓮池」と「桜」(奈良の有名な吉野・又兵衛・東大寺本坊の3本の桜)が描かれた襖絵が、見るものを圧倒します。
蓮の花びら一枚一枚、桜の花びらも一枚一枚描かれています。その根気を思うと頭がクラクラしそうです。
ご高齢の画伯が描かれたとは思えない迫力と、力強さが伝わり、それでいて品があり、繊細です。それは、御影にも言えました。天皇のお姿を、それも見たこともない昔のお方を描くのはどんなに大変だったかと感じました。綿密な時代考証を経て書かれたとのことです。

その他天皇殿や持仏堂なども特別拝観させていただきました。
私は、東大寺の本坊に入ったのはこれが初めてでした。
とてもいい機会を得ました。

帰りは奈良公園の中を、桜を見ながら歩きました。
氷室神社(枝垂れ桜は見ごろが過ぎていましたが)→国立博物館→興福寺五重塔→南円堂→三重塔→北円堂と歩きました。お陰で花見が出来ました。