のんちゃん雲に乗る

平成17年8月に還暦を迎えた記念に、ブログを始める。
私の趣味や日常を記録して、足跡としたい。

楽しい仕事?

2007-03-29 | Weblog
書道をしていると、いろんな字を書く事を頼まれます。賞状書きや表札や結納の目録など・・・。今回は続いてそんな事がありました。

弟がデザインの会社を経営しています。商品のロゴなどで、お客様から毛筆の字でと依頼があれば、私に書いてと頼んできた事が過去にもありました。今回は、ジンギスカンの袋に使うとのことです。弟は「榊莫山のように・・・」なんて容易く?言いますが・・・。最初、楷書体や隷書体のような感じで書いて、パソコンからメールで送りましたら、「硬いから、もっと丸く」との注文です。
よっしゃ!そんなら、う~んとやわらかくと思い、成の三画目・思の田・吉の口などを思い切って丸に書いてみました。ウンこれならいいと一応のOKが出ました。画像はパソコンで送ってありますが、書いた実物を全部メール便で送りました。同じ字体でも、墨をつけたのとかすれたのと変化をつけて、結局10通りくらい書いたでしょうか?この中で、本当にお客さんのOKを頂くのはどれでしょうか?

ジンギスカンの字を書き終わって、ホッとしていたら、今度は私がいつも行っている美容院から、看板と表札を書いてほしいと言う電話がありました。この美容院は、今回大和郡山に店舗を移して営業される事になったのでその新しいお店のものです。大和郡山は城下町です。その中心地で和風のお店と聞いていますから、毛筆の看板がいいのでしょう。しかし、お客さんを呼ばないといけない看板ですから責任重大です。ちょうどまな板のような板を持ってこられました。表札は以前にも頼まれて書いた事がありますが看板は初めてです。何度も和紙に練習して、最後にそうめんの木箱の蓋に練習して、よし!これなら何とか書けると自身を持って書くことにしました。「美容室」の美を書こうと思って板に筆を下ろしたとたん、ブルブルと手が震えて、太い太い線になってしまいました。わぁぁ~と思いましたが、もう書き直せません。心を落ち着かせようとするのですが、駄目です。そんなわけであまり良い出来ではないが、何とか書き終えました。
(ちょっと言い訳をすれば)私達書道をしている者は、どんな大きな展覧会でも、出品する時は何枚も何枚も書いてその中からいいのを選びます。だから一発勝負にはとても弱いのです。

でも、大変いい経験をさせていただきました。出来の良し悪しは別にして(別にしたらあかん?)楽しく書かせていただきました。
今は、ジンギスカンが沢山売れる事と、美容院へ一人でも多くのお客さんが来られることを、祈るのみです。