仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

ワンマンバス

2013年03月22日 | 日記
早朝、今日のウオーキングは、一昨日7キロほどのところへ車をおいてきたので、いつもと違う道です。曇っているせいか、まだ薄暗い5時30分、早、定期バスが車内の明かりをつけて走っていました。

誰も乗車していない室内灯のついたワンマンバス、ふと「あのワンマンバス、昔だったら受け入れられるかなー」という思いが起こりました。今のワンマンバスは、お釣りも自分で両替して、降り際に、お金を運転手の横にしつらえてあるベルトコンベアー式の箱に入れる形式です。

何とも殺風景な、人と人との接触を限りなく断絶するように合理化されています。おまけにアナウンスもテープです。

私たちは、現代という箱の中に暮らしているので、今見えている景色は当然のことと受け入れています。しかし50年前に、この現代のバスが、突然、営業をはじめたら、みんなびっくりして、運転手さんと車掌さんと乗客が、このバスのシステムの話題で盛り上がったに違いありません。バスのシステムの違いよりも、人と人が触れ合う濃密さが昔と今との違いなのかもしれません。

現代と50年前の昔の違いは、どこまでも人と人を遮断することを当たり前とするか、人と人が結ばれていることを当然とするか違いなのでしょう。

だとすると、過疎化地帯(農村地帯)の寺院の資源は、この濃密な人間どうしのふれあいや温かさなのです。それは私が言うまでもないことですが。これは都会の寺院も同じことです。参拝者に対して、意識的に声をかける大切さを思います。
コメント
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