二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

第二回お四国参り - 第五日

2013-09-20 14:42:52 | 遍路

今日も暑かった。徳島市内をでると十八番まで国道沿い。風が流れるんですが、日差しがまだまだ夏。

さてさて、宿を出てほどなくおばあちゃんに出会いました。小銭入れを取り出し「にいちゃん、手を出し」。やおらその小銭入れをひっくり返します。あわあわしているうちに一円玉が両手一杯に。「お接待じゃ。お気をつけて」とニコッと。

《老婆より 望み託され 秋遍路》


十八番で、十七番で出会った野宿の兄ちゃんと再会。道の駅「ひなの里勝浦」でも。二十番を越えると言ってましたが、道の駅出会ったのが、二時前。「思ったよりかかりました。この辺りで探します」。

明日は二十番、二十一番、二十二番を打ち、二十二番の麓に泊まります。






今日の一枚:十八番から十九番に行く途中。9時50分頃。


第二回お四国参り - 第四日

2013-09-19 16:21:11 | 遍路

暑かった、暑かった。十七番から今日の宿までの街歩き、静かな道を選んだのですが、アスファルトの照り返しや風が流れなくて参りました。調べると29℃になっていないんですが…。

県道二十号線を歩いていたとき、ダンプの小父さんから声かけられました。「大日寺(十三番)、行くんか? 乗ってけ」 まずいかなと思ったのですが…「ありがとうございます。でも、歩きたいんです。」お接待なら断らない、の不文律。しかし、受けて後悔したり戻ったりするくらいなら、正直意図を伝えよう。幸いにも「かかるでぇ。まぁ、気ぃつけていけや」と。


《川鵜飛翔 光の喝采 鮎喰川》

その後、鮎喰川を越えてからおばあちゃんがオクラを収穫しておられた。挨拶したら、「オクラ、持ってけ」。今日の宿泊はホテル。無駄になる…。暫く歩いていたらまたおばあちゃん。頂いたオクラを差し出し「代わりに受け取っていただけませんでしょうか」「ありがとうよ」。

午後になって十七番で野宿の兄ちゃんに出会いました。「またどこかで会えたらいいですね」と先に出発していきました。前回N師、Y女史を同時に見かけたお寺さん。何か縁を授けてくれる…。としたら、彼には何度も会いそうな気がします。

明日は十八番、十九番を打ち、二十番の麓に泊まります。


ホテルに着いて、シャワー、洗濯。乾燥機の仕上がり待ちに。





今日の一枚:十三番近く、入田春日橋にて鮎喰川を見下ろして、9時頃。人影は庵主。


第二回お四国参り - 第三日

2013-09-18 17:00:53 | 遍路

今日は遍路転がし、六本ある。これから出てくるのを思えば、まあまあの感じ。なんだが、やはり緊張は隠せない。しかし、これを越えなくては。

《深山を いざ越え行かん 秋遍路》


十二番を下った杖杉庵で、屋根のトタンを張り替えてた小父さんと話す。過疎化は止められなくて、空き家が増える。それをNPOが空き家のないようアレンジしてるとか。ただし、若い夫婦に対して、ね。ただ、彼ら地域に入らない、入ろうとしない。それが問題で、五年たって出て行ってもらったことがあるとか。入る前から挨拶に回ったり、集落のために働いたりしないと。その小父さんも田舎暮らし派で、二十年しても、よそ者のように言われることがある…。でも始終笑顔の梅宮達夫似でした。宿以外で「空」を初ゲット。

植村旅館に着いたら小母さん、いない。頼まれ事のあるというおじいさんと玄関先で小一時間話す、四方山話。また「空」ゲット!



明日は十七番まで打ち、徳島市内のホテル。あまり気の進まない街歩き。





今日の一枚:10時頃。浄蓮庵と十二番の間、最後の遍路転がしに入る前。


第二回お四国参り - 第二日

2013-09-17 14:22:35 | 遍路

十一番の境内、お参りを済ませ休憩中。野ウサギの子が走り抜けました。庭木の手入れに驚いたようです。風穏やかなピーカンの秋晴れ。

吉野川の潜水橋、無事渡れました。かなりの水量がありました。二本目を越えたところで、途中JAのスーパーで仕入れたお弁当で昼食。小一時間いましたが、二人ほどの歩きの方が越えていかれました。

《秋風と 吉野の河畔 戯れる》


明日、十二番を打ちます。最初の遍路転がし。





今日の一枚:十番の境内にて、9時40分頃。
 
 
追記:昼休みを終えてトロトロと十一番に向かう途中、田んぼでトンボを見つけました。卵を産みつけているのですが、水面をチョンチョンと叩くようではありません。繋がったまま、二匹で水面に落ちています。たまたま、キラキラ光ったので気付きました。後ろにいたのが無事稲に登りました。残った方はなかなか上がれない。金剛杖を伸ばしたら這い登って来ました。後ろにいたヤツの前羽が一枚、半分。杖に掴まったヤツの背中はボロボロで、尾はペッタンコ。何がどうしたのか…。


第二回お四国参り - 第一日

2013-09-16 14:23:04 | 遍路

昨日とうって変わって秋晴れ。風は強いのですが、サラサラしています。今、七番のお庭でゆっくり。今日の宿までいくらもかかりません。

明日、八番から十一番まで打つ予定です。十番を打ち十一番に行く途中、吉野川の沈下橋を渡りたいのですが、昨日の台風の影響でどこまで水が上がっているか心配なところです。計画通りいかないのも遍路旅、ですかね。

宿を出た七時過ぎ、一番に向かう途中。
《秋嵐 去りて一歩の 日和なり》

五番のすぐ側、五百羅漢の庭で。
《銀杏を 集めし音の 五百羅漢》





今日の一枚:七番の休憩所にて14時頃。
 
 
 
追記:これは自分への警句として書き留めておく。ただ、人を心配をさせる。だから、前もって言っておくが、すぐに水分を補給し何事もなかった。それは歩き出して五時間ほどした、五番を打ち終え、八坂神社、神宅の遍路小屋へと進んでたときのこと、突然立ち眩みに襲われた。聞くところによる、熱中症の症状。水は1リットル用意。夏の暑さではなく涼しいので、軽く考えてたんだろう。こまめに取ったつもりだったが、少なかったらしい。荷が重くなったとしても最大量2リットル用意、多い位に補給せよ。今回は街中でのこと、自販機に救われた。これからないところも多い。水を必ず確保せよ。


第二回お四国参り - 徳島入り

2013-09-15 16:50:10 | 遍路

雨が酷いですが、今日は宿に入るだけ。台風で入れないんじゃないかと思っていました…。

飛行機から二回、虹が見れました。綺麗でした。

明日、通し打ちを目指し、歩き出します。七番まで打つ予定です。





今日の一枚:一番のお寺の最寄り駅、坂東。15時39分徳島発。16時10分頃。


草の中から

2013-09-13 08:06:24 | 徒然に想う
いつもの朝、いつもの道、いつもの草むら。何も変わらない。それも、明日も変わらない。ただ、観る目だけ、明日から変わるんだろうな。

ジーンズの裾が、靴が露でびしょびしょになってきた。…





今日の一枚:カワセミの川の土手にて、5時頃。

懐中電灯の時間

2013-09-12 12:48:45 | 徒然に想う
この頃、ライトを使わないと足元か暗くていけません。石だと思っておもきり足をだしますと、ぐにゅと柔らかな感触。ワッと、同時に下からグゲェ。歩いてて、下手をするとカエルを踏みつけるんです。こっちも驚きますが、相手にしてみたら…。それこそ生死にかかわります。

で、ライトを点けるんですが、なかなかどうしていいです。カエルの心配はない。昼間のようにスタスタいける。暗い中あるく酔狂な散歩士さんたちへ、ここに似たよなのがもうひとりいますよと存在を示せる。すれ違う時にゃ、意思を伝える道具。光を手で覆えば、止まりましたよ。光を右に向ければ、右に、左なら左に寄ってますなんて調子です。

ただ、やっちゃいけないのが、相手のことを照らすこと。かつての絶世の美男美女だと思ってもいけません。絶対にいけません。目が朝の暗闇に馴染んでる。そこに急にライトを当てる、何が起こるか。車を運転する人なら分かると思うんですが、昼間トンネルから外に抜けると一瞬何もみえなくなる。夜道、対向車のライトが目に入る…。同じ事なんですね。

も一つ、やっちゃいけないこと。ライトに頼り切り、明るい足元ばかり見ること。星々を流れ星を見落とします。人工衛星や人工天体を見落とします。惑星のランデブー、飛行機雲が茜色に染まる様。頭の上で起きてることを見逃します。静かなようで、なかなか朝の空は騒がしい。何事も一緒ですが、一期一会。見逃すなんてもったいない。しっかり見ないてはありません。今朝もオリオンとシリウスの間、国際宇宙ステーションでしょう、通過していったのが見えました。空が澄み始めました。風も心地よくなりました。いい季節です。


《秋風が 撫でて子猫の くしゃみかな》





今日の一枚:遊水池の入り口、4時40分頃。

妙な符合

2013-09-09 19:38:08 | 徒然に想う
テレビを見ていて、妙なことに気付いた。自分が決断するに参考にしてきた見聞きしたこと、そんな特殊な事じゃない。ありふれているかいなかは別として、誰もが見るものらしい。

1)私には、風景は新幹線から全く見れない。普通列車からのように、ゆっくりしている必要がある(そのため、一年半歌を辞めていたとか)。- マルシア(ウチくる!? 9月8日放送)

2)ヒョーキン族でチヤホヤされ、終わった途端に何もない。そんな時、何の花か、見たとき綺麗だなぁって。絵を書く人は、それを切り取る。俺もそんなに描けたら…。- 片岡鶴太郎(日曜日朝NHK日本の話芸だったか?、日時不明)

1)、お遍路の時になんどか書いたと思うが、私には歩く速さが一番いい。それより早いと何も見れなくなる。そんな時間を作る必要がある。2)、二月の一輪の寒桜。自分にあった速度でいい、それを自分で選べばいいと、次の段階へと背中を押してくれた。

多分に主観を織り込んで記憶しているし、本人たちが言ったままじゃない。が、偶然とは思えぬ、既に実現化した人たちがいる。そしたら、凡人には凡人の結末になろうが、間違った決断じゃないと安心してしまった。





今日の一枚:マンションと神社の中間辺り、5時半ちょっと前。