二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

四国から戻って ー その2

2011-12-03 14:49:07 | 遍路

帰ってから5日も経ってしまった。先達Nさん、Y女史、Y君らは足摺をまわったという。間もなく高知が終わる。こちらは月末、月初になって忙しい日々。日常がまた元に戻ってしまっていろいろ分かってきた。それは別にまとめるとして、まず、装備のことから見直してみる。

歩きだした時点で、身につけているもの(靴以外)もカウントして、以下を持っていた。これで総重量11.6キロ。「今日の一枚」の装備。これは出かける前と比べると、納経帳などが増えている。お参り用品をメッセンジャー・バックに入れて、斜めガケにして、ザックを背負っていた。

  1. 半袖Tシャツ(ユニクロのヒートテックx2、山用x1)
  2. 下着(山用x3)
  3. 靴下(山用x2、マラソン用x1)
  4. 行動時のシャツ(ユニクロの長袖x2、綿シャツx1)
  5. ズボン(ひざ丈で半ズボンにできるようになっていて、ポケットが多いパンツx2、ベルトx1)
  6. ヤッケx1
  7. ダウン(ユニクロのウルトラライトダウンx1)
  8. 雨具(ポンチョ、セパレート・タイプの下)
  9. ザックカバー
  10. ジャージ(上下)
  11. タオル(水泳用x1、普通のものx2)
  12. スポーツタイツ(CW-X、SKINS各1)
  13. ヘッドライト(単4x3、山用)
  14. 携帯の充電器
  15. カメラの電池の充電器
  16. GPS用の電池の充電器
  17. 予備電池(単3x4、単4x4、カメラ用x1、GPS用x2)
  18. 目覚まし時計
  19. 血圧計(オムロンHEM-8000)
  20. 洗濯バサミx3
  21. 歯ブラシ、歯磨き粉
  22. 洗剤x4
  23. エマージェンシー・シート
  24. 細引き(1.5メートル)
  25. 常用薬(ベネットx20、ニューロタンx28)
  26. マキロン
  27. 胃薬
  28. 液体バンソウコ
  29. 爪切り(意外に忘れがち。ないと困る。)
  30. GPS(ガーミン)
  31. コンパス
  32. メモ帳
  33. ボールペン(行動時用と予備)
  34. マジック
  35. 「わら一本の革命」(B5判180ページ)
  36. 「般若心教」の解説本(新書版)
  37. iPod
  38. A4バインダー(日程表、もらった資料を保存するため)
  39. 防水地図カバー
  40. 財布、家の鍵、スイカ、小銭入れ
  41. ザック
  42. メッセンジャー・バック(さんや袋の代わりに)

お参り用品(白衣と金剛杖以外)

  1. 納経帳
  2. 納め札
  3. 般若心教
  4. 地図(遍路みち保存協会編)
  5. お線香
  6. ろうそく
  7. ライター
  8. お賽銭(5円玉で、700円分)
正直、歩きにくい。金剛杖など持ち慣れないものもあるので、なおさらのこと。12番焼山寺の遍路ころがしは何とか越えたが、玉ヶ峠越えはきつかった。20番鶴林寺と21番太龍寺への二つの山越えにも多少の不安がある。そこで、17番井戸寺まで行ったとき、半袖Tシャツ(ユニクロのヒートテックx1)、下着(山用x1)、靴下(マラソン用x1)、ジャージ(上)を送り返した。次のような品々となる。

これで10.6キロ。それでもなかなかの重さ、Nさんたちに言わせれば「なんでそんなに重いのか」。ザックだけで2.5キロある。カメラ用のせいだろう。これを普通の山行用のものに変更するか。すれば、恐らくそれだけで1キロは減らせる。へんろみち保存協会の「解説編」によれば、だいたい総重量が7キロだから、それでも重い。

荷物を見返し使った頻度を考え、ちょっとシュミレーションをしてみた。

先ほどのものから、A4バインダー(地図用の防水ケースを代わりにできる)、ズボン(有料のこともあるが洗濯機と乾燥機が比較的使えるので、部屋着としてジャージの下があれば、歩いていないとき十分)、「般若心教」の解説本(事前にしっかり読んでおけばいいし、宿にはいってご飯を食べ終わるとほとんどすぐに眠気に襲われる。9時には寝ていたので、本など読んでいられない。「わら一本の革命」は信念として持ち歩く)、スポーツタイツ(SKINS)を落とすと、9.6キロに。ここにザックを変えたら、より理想に近くなる。それでも重いと言われそうであるが、これなら良さそうである。3月でも防寒対策は必要だろうし、雨にぬれた時を考えると、これ以上減らす勇気が起きない。

検討を要するものとして、ポンチョ。今回は雨の時風が強くなかったからよかったが、やはりセパレートの上下の雨具のほうが利便性が高そうだ。防寒着にもなるし、ウインドブレーカーにもなる。ザックの中に雨対策用の袋でもあればザックカバーと合わせ心強いかも。お賽銭。小銭を用意していったが、結構重い。かといって、小銭ができるような買い物もするわけでもないし…。

役に立ったものとして、細引き。もう少し長くとも良い。部屋に張って、濡れたものを乾かすことができる。金剛杖の持ち手に巻き、持ち手を改良できる。スポーツタイツのCW-X。これがあれば、テーピング用品はいらない。爪切り、意外に忘れるが、爪はいつでも伸びている。山用の靴下、高くとも機能性のいいもの。マメが一切できなかった。ヘッドライト、暗い時にももちろん役立つが、トンネルの中。歩くところを照らすのではなく、車に人がいることを知らせるため。ユニクロのシャツ類。軽いし、防臭効果もあるし、何しろ早く乾く。Nさんは多少の雨なら雨具を使わず、そのまま歩かれる。来ているうちに乾いてしまうからだそうだ。おかしなことに、Y君以外三人使っていた。

靴に関して。22番平等寺のそばで泊った時、三巡目にして歩きを初めてされているご夫婦と一緒になった。「靴はどうされているのか」と誰もが気になる。先達NさんとY女史は軽登山靴(中にクッションを入れていたかと思う)、Y君はマラソンシューズ、庵主はミズノのウォーキング・シューズ(OD 100GTX)。いろいろだ。通しの場合だと違うだろうが、OD 100GTXは良かった。雨でも靴の中が蒸れることはなく快適であった。ただ、舗装道が多く、底が減るのが早いかも。

ひとまず、こんなものか…。まだ減らせる余地がありそうであるが。

 

 

 

今日の一枚:1番霊山寺の前に立った時の中身。帰ってから再現した時の写真。どう減らすか考えたとき、使用頻度の少ないものを最初に選んだ。次ぐに代用できるかどうかだ。しかし、ふと思う。遍路として歩くことが、日常や人生なのだとしたら、背負うものを選ぶということは、生きていく際何を背負っていくかを選ぶことにほかならない。余計なものなど背負っていられぬ。いらないものをはぎ落していく作業なのだ、と。

 

 


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