帰ってから5日も経ってしまった。先達Nさん、Y女史、Y君らは足摺をまわったという。間もなく高知が終わる。こちらは月末、月初になって忙しい日々。日常がまた元に戻ってしまっていろいろ分かってきた。それは別にまとめるとして、まず、装備のことから見直してみる。
歩きだした時点で、身につけているもの(靴以外)もカウントして、以下を持っていた。これで総重量11.6キロ。「今日の一枚」の装備。これは出かける前と比べると、納経帳などが増えている。お参り用品をメッセンジャー・バックに入れて、斜めガケにして、ザックを背負っていた。
- 半袖Tシャツ(ユニクロのヒートテックx2、山用x1)
- 下着(山用x3)
- 靴下(山用x2、マラソン用x1)
- 行動時のシャツ(ユニクロの長袖x2、綿シャツx1)
- ズボン(ひざ丈で半ズボンにできるようになっていて、ポケットが多いパンツx2、ベルトx1)
- ヤッケx1
- ダウン(ユニクロのウルトラライトダウンx1)
- 雨具(ポンチョ、セパレート・タイプの下)
- ザックカバー
- ジャージ(上下)
- タオル(水泳用x1、普通のものx2)
- スポーツタイツ(CW-X、SKINS各1)
- ヘッドライト(単4x3、山用)
- 携帯の充電器
- カメラの電池の充電器
- GPS用の電池の充電器
- 予備電池(単3x4、単4x4、カメラ用x1、GPS用x2)
- 目覚まし時計
- 血圧計(オムロンHEM-8000)
- 櫛
- 洗濯バサミx3
- 歯ブラシ、歯磨き粉
- 洗剤x4
- エマージェンシー・シート
- 細引き(1.5メートル)
- 常用薬(ベネットx20、ニューロタンx28)
- マキロン
- 胃薬
- 液体バンソウコ
- 爪切り(意外に忘れがち。ないと困る。)
- GPS(ガーミン)
- コンパス
- メモ帳
- ボールペン(行動時用と予備)
- マジック
- 「わら一本の革命」(B5判180ページ)
- 「般若心教」の解説本(新書版)
- iPod
- A4バインダー(日程表、もらった資料を保存するため)
- 防水地図カバー
- 財布、家の鍵、スイカ、小銭入れ
- ザック
- メッセンジャー・バック(さんや袋の代わりに)
お参り用品(白衣と金剛杖以外)
- 納経帳
- 納め札
- 般若心教
- 地図(遍路みち保存協会編)
- お線香
- ろうそく
- ライター
- お賽銭(5円玉で、700円分)
これで10.6キロ。それでもなかなかの重さ、Nさんたちに言わせれば「なんでそんなに重いのか」。ザックだけで2.5キロある。カメラ用のせいだろう。これを普通の山行用のものに変更するか。すれば、恐らくそれだけで1キロは減らせる。へんろみち保存協会の「解説編」によれば、だいたい総重量が7キロだから、それでも重い。
荷物を見返し使った頻度を考え、ちょっとシュミレーションをしてみた。
先ほどのものから、A4バインダー(地図用の防水ケースを代わりにできる)、ズボン(有料のこともあるが洗濯機と乾燥機が比較的使えるので、部屋着としてジャージの下があれば、歩いていないとき十分)、「般若心教」の解説本(事前にしっかり読んでおけばいいし、宿にはいってご飯を食べ終わるとほとんどすぐに眠気に襲われる。9時には寝ていたので、本など読んでいられない。「わら一本の革命」は信念として持ち歩く)、スポーツタイツ(SKINS)を落とすと、9.6キロに。ここにザックを変えたら、より理想に近くなる。それでも重いと言われそうであるが、これなら良さそうである。3月でも防寒対策は必要だろうし、雨にぬれた時を考えると、これ以上減らす勇気が起きない。
検討を要するものとして、ポンチョ。今回は雨の時風が強くなかったからよかったが、やはりセパレートの上下の雨具のほうが利便性が高そうだ。防寒着にもなるし、ウインドブレーカーにもなる。ザックの中に雨対策用の袋でもあればザックカバーと合わせ心強いかも。お賽銭。小銭を用意していったが、結構重い。かといって、小銭ができるような買い物もするわけでもないし…。
役に立ったものとして、細引き。もう少し長くとも良い。部屋に張って、濡れたものを乾かすことができる。金剛杖の持ち手に巻き、持ち手を改良できる。スポーツタイツのCW-X。これがあれば、テーピング用品はいらない。爪切り、意外に忘れるが、爪はいつでも伸びている。山用の靴下、高くとも機能性のいいもの。マメが一切できなかった。ヘッドライト、暗い時にももちろん役立つが、トンネルの中。歩くところを照らすのではなく、車に人がいることを知らせるため。ユニクロのシャツ類。軽いし、防臭効果もあるし、何しろ早く乾く。Nさんは多少の雨なら雨具を使わず、そのまま歩かれる。来ているうちに乾いてしまうからだそうだ。おかしなことに、Y君以外三人使っていた。
靴に関して。22番平等寺のそばで泊った時、三巡目にして歩きを初めてされているご夫婦と一緒になった。「靴はどうされているのか」と誰もが気になる。先達NさんとY女史は軽登山靴(中にクッションを入れていたかと思う)、Y君はマラソンシューズ、庵主はミズノのウォーキング・シューズ(OD 100GTX)。いろいろだ。通しの場合だと違うだろうが、OD 100GTXは良かった。雨でも靴の中が蒸れることはなく快適であった。ただ、舗装道が多く、底が減るのが早いかも。
ひとまず、こんなものか…。まだ減らせる余地がありそうであるが。
今日の一枚:1番霊山寺の前に立った時の中身。帰ってから再現した時の写真。どう減らすか考えたとき、使用頻度の少ないものを最初に選んだ。次ぐに代用できるかどうかだ。しかし、ふと思う。遍路として歩くことが、日常や人生なのだとしたら、背負うものを選ぶということは、生きていく際何を背負っていくかを選ぶことにほかならない。余計なものなど背負っていられぬ。いらないものをはぎ落していく作業なのだ、と。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます