梅雨が明け、まっこと暑い。ピーカンのもと、梅干しの土用干し。その酸味が幽かに漂う。思い出した。梅雨明けの匂いの一つやった。子供のころ、庭で、ばあちゃんかお袋が、毎年梅雨明けに広げてた。「食べていい?」「一つなら」。そんなこと、毎年繰り返してた。いつごろか、この匂いは思い出の一つに。はよう、作り方、聞いとかんといかんにゃぁ。
土用干し二日目の今日、天候が安定しない。朝から予報で、「山間部」で、午後になると雨があるかもしれないというではないか。午前中、干して山に行くも、空の様子が気になって仕方ない。様子のおかしい文旦が一本あって、周囲のオンチャンたち、山椒の収穫で忙しい。普及所の方に症状を説明しどう対処するか伺う。理由は二つ、微量元素不足か根が弱っちゅう。微量元素はやった。じゃ? 実を落とせばいいが?
(様子のおかしい木からとった実、背景にあるのが今どきの実の大きさ。黄色いし、小さすぎる。木の様子を摘果前と後とをFBに上げたら、心強くなれるコメントが帰ってきた。)
トマト、キュウリとゴーヤをちょっとの塩でもんで、バルサミコ酢とワインビネガーでしめ、オリーブオイル、黒コショウで味をまとめたペンネの冷製パスタ、お昼ご飯。お腹いっぱいになって・・・。気付くと2時。涼しいから頑張ろうと思っていた気合が一気にそがれる。でも、トマトが、キュウリが誘引を、文旦が摘果を待ってる。空を見上げれば、午前中より雲が厚く、灰色になって、雨を予感。
午後、オイル交換と給油にいったん街へ。ゆっくり3時過ぎに山に着く。K兄のワゴンが後ろから山に上がり。さて、鉢上げ用に土を取っておくか、とスコップ片手に土選び。あれ? K兄たちが次から次へと山を下っていった。どうして? と思ったら、ほどなく南の空遠くゴロゴロ。で、えっと思うた瞬間、ボタンボタンと大粒の雨。よかった、梅干しは屋根の下。「そ、わ、か」というんだそうだ。そんなK兄たちの行動、続いた自らの行動、それがベートーベンの交響曲6番「田園」を思い出させ、一人「わ」らった。野菜たちに「か」んしゃせにゃ、お土産のお返しをすることが出来た。約束まで時間ができた。「そ」うじしょう。最近何かにかこつけて手を抜いてきた。周囲の方たちの教えは多義にわたる。でも、K兄、何を見て、皆さんに引き上げてもらったんだろ、今度聞いとかんといかんにゃぁ。
今日の一枚:この集落に「猫街道」がどうもある。お返しを渡そうと道を下ればおる、おる。18時頃。
今日のもう一枚:この白黒が、オスで庭でマーキングしやがった。やはり「猫街道」におった。
なんじゃ、おまえ?
あ”ぁ、新入りか。
邪魔、すんな!