宣言通り、増刊の感想いきます。
◆食戟のソーマ 原作附田祐斗 漫画佐伯俊
うん、これはどっからどう見てもtoshセンセですね(笑)。
初めて読んだんですが、もう完全にクセも何も隠しきれてない、いや、隠すつもりもないんだと思う。
建前上PN変えただけっていうか。
内容は、ラブコメではなく料理バトルもの。うん、確かに今は有望なラブコメの駒は揃ってるだけに
ここは変化球でいくべき時ではあるでしょう。んで案外性質にも合ってるし。
要は「焼きたて!!ジャぱん」みたいな想像リアクションもの、まあミスター味っ子の時から続いてる
王道のパターンといえばパターンなんですけど
この漫画の凄いところはそれをエロを見せるのに使ってる部分なんですよね。
ある種の改良パターンっていうか、確かにこれはあるようでなかった気がするなあ。
ヒロインもちゃんと可愛いし、展開もちゃんと少年漫画してるし
何より高級料理を庶民料理で打ち破るっていう展開が見てて非常にスカッとするのが素晴らしい!
柔らかそうなお嬢様のボディから、意外と上手く描けてる料理まで
作画も内容も高クオリティで申し分のない内容、改定するまでもなくこのままで連載すら大丈夫な感じです。
でも、そしたら絵柄的に浮く可能性はありますけど(笑)。
原作が付いてるのでアイディア出しに関しては割と大丈夫そう。
WJで料理バトルもの、うん新しいと思います。元々tosh作品密かに読んでたのでその意味でも期待ですね。
しかし、こういっちゃなんですけど
この漫画の後に続く漫画が少し可哀想だなっていうか
それくらいレベルが違うなあ、ってちょっと失礼ですが思ってしまいました・・・。
やっぱり、説明ばっかりギッチリ詰まってるのは不親切だし
あくまで分かる程度で十分なんですよね。
流石連載経験者だけあるなあ、と確かな成長を感じさせてくれたのが更に良かったと思います。
正に巻頭を飾るのならばこの漫画しかなし!って印象ですね。めちゃくちゃ面白かったと思います!
◆四海演武 松本直也
こっちも連載経験者。分かっちゃいるんですが、やっぱ経験者の方が面白いッスね・・・。
久々に増刊を読んでみて、如実にその差を強く感じてしまいました。
昔はそうでもなかったんですよ?
中には連載経験者の作品よりも普通に面白い作品もあったりして、
古味さんの「island」とか暁月あきらの「ZX-Lダイ」とか、その他諸々。
でも今回ははっきりと、ごまかしようのないくらいに経験者の方が疲れずにサラッと読めたのが事実で
あんまり当たりの号ではなかったのかも?と正直思ってしまいました。ま、久々ですからね。
また買い続けていけば印象も捉え方も変わってきそうではありますけど。
で、この作品は基本がきっちり出来てるな、と。まずは説明ではなく可愛いヒロインで掴んで
主人公の悪印象から好印象への変化、ちゃんと撒かれた複線
そしてこの先も読みたくなる仕掛け等・・・
そもそも木刀であんな巨大な武器使いを倒すっていう展開自体がカタルシスの塊だし
最終的にはヒロインとくっ付くよって方向性が示唆されてるのも良いと思うし。
いくらでも展開が広げられそうな自由度もまた面白かったと思う。
この作品もまた説明は最低限に抑えられていて、
他の説明過多な作品群と比べると実に読みやすかったというのが正直なところ
ちゃんとキャラで惹き付けられる作品は強いと思う。「ねこわっぱ」好きだったのでこちらも期待です。
◆メフィーにお願い(性的な意味で) 木下真太郎
で、純粋な新人の中ではこれが一番良かった(笑)。
ラブコメもといエロコメだからじゃないですよ?単純に読みやすいんです。
その読みやすさの理由とは・・・
①ダラダラ説明しない、シンプル
②キャラがどうでもよくない
③どこかで見たことない
以上の点ですね。目的が分かりやすいからスラスラ読めるし、キャラも可愛いし
主人公の欲望に素直な点も個人的には好きだ!大好きだ!!
何よりも、
こういうエロ漫画みたいな設定を少年誌、それもWJの舞台に持ち込んだ作品って言うのは
自分の知る限りではちょっと見た事ないですね。多分青年誌にはゴロゴロ転がってそうですが
ことWJになるとこういうのってあんま見かけないですからねえ・・・。
場所が変わればなんとやら、っていう。
絵柄は磨けば更に良くなりそうですけど、このままでも十分可愛いなとは思う。
ただ従順なだけの良い子じゃなくて、変なことしたらちゃんと怒ってくれるのがいいですね~。
男って基本「スケベ」って言われたい生き物ですからね(笑)。
その点でもニヤニヤしちゃう。
最後にはちゃんとシリアスに魅せられてる手際の良さも好印象、突き抜けたインパクトも上々って事で
個人的には今回の新世代杯?で投票すべきなのはこの作品かな、とは思いました。
純粋に続きも見てみたいんですけど
こういうのってやっぱSQ向きなのかなあ。
WJでエロコメって結構難しい気もするけど、読めるなら、まあどの場所でも。
これで益々ジャンプのラブコメ戦国時代が盛り上がりそうですね!
ようやく最近WJを読むのがまた楽しくなってきたよ。
ラブコメ大好き人間ですから!
それにしても、この漫画にはヘタウマの美学っていうのが宿ってますね。
変に洗練されてない分、純粋な衝動を楽しめるっていうか。
本当に男の願望そのものって感じの、
そんなある種の純粋な気持ちが詰まりまくってる作品にシンパシー&感謝ですね。
こういうのって風当たりも強そうですけど、個人的には大好きです。また次回作も楽しみです!
◆本誌番外編
パジャマな彼女。>うーん、そこまでグッと来るものではなかったですね。
ただ、確かに必要以上にエロい夢を見る事って一つのあるあるですよね(笑)。
この間なんてリアルで胸を触る夢とか見てしまった。煩悩が過ぎる。
magico>物凄く予定調和ですが、だからこそニヤニヤ出来るっていうね。
エマは半分花ですからね。そして、何気に上手くオチてるのも良かったですね。
この二人はいつ見ても幸せな気分になれるからいいのお。
黒バス>女性スキャンダルってめだかの事なのかよ(笑)。
確かにW表紙とかW巻頭とかやってるけども。この作品でパロネタが見れるとは思わんかった。
ニセコイ>1ページって少ないなあ・・・って思ってたらなんとつぐみのファッションショーで
正直これが一番役得だったかもしれない(笑)。つぐみいじりは鉄板ですよね!
パッキー>マモナガくんやっぱ良いキャラしてる。
パッキーって最初から杉田中、タケル姉、マモナガメインだったらもっと人気出たかも。
明らかに個性とか使い勝手が違うもんなあ。ちょっと惜しいね。
そんな訳で、初めて?増刊の感想でした。
私のブログは面白いと感じた作品しか取り上げないブログなので
感想数が少ないのは申し訳ないです。他に、「機械仕掛けの神父様」も退屈せずに読めましたね。
あの作品はキャラに個性があったし、その個性もギャップがあって面白かったので
後は結局責任転嫁よりも人の心を正していく事が重要っていう
そんなテーマ性もまた中々真実を突いていて良かった。絵柄はブラッシュアップ推奨ですけど、
まあそれは数をこなす内についてくるでしょう、って事で。
上記の3作品が読めただけでも元は取れたかな、って感じの春の増刊でした。
どれもまた続きを読んでみたくなる作品ばっかりで。
特に「メフィー」に関しては何気に掘り出し物かもしれません。デビュー作とは思えない完成度でした。
次週からは遂にWJのラブコメも3本!って事で
また感想を書くのも楽しみですね(笑)。
ニセコイの単行本も出るし、
以前のような渇きが感じられないのが読むモチベに繋がってて良い感じですな。
今回のアンケは上記3作品をそのまま入れようと思います。ラブコメ好きな方は是非アンケもよろしくです。