愛は行き止まり。
ゼシカ・・・ああゼシカよ。
今週の彼女は迷走、暴走、挙句の果てには足さえも引っ張りましたが
個人的にはそれが全部愚かな事だとは思いたくない。
恋に破れた現実があるからこそ、戦いの中で咲いていたかった、誰かの役に立ちたかった、そんな想い。
自分の身を差し出せば全てが解決すると思った浅はかさすらも個人的には共感出来る。
でも、罪は罪、消えない過ち、それが若さ、ですね。
この若さの表現が今週は冴えてたなと思いました。
究極の選択が永遠のトラウマになってしまったアンディと、どうしようか悩むミックス
そして自分の存在意義に未だに迷っているミコノとそのショックから抜け出せないアマタ
誰もが悩み、迷い、苦しみ、時に誰かを傷つけ傷ついて・・・
これはもう正に「青春」ですね。
思えば前作も青春要素は結構に強かった記憶がある。若さ故のなんとやら、か。
その辺の甘酸っぱい感覚が今回はめいっぱい散らばっていて、
それに触れるだけでも堪らない回でした。
人によっちゃ暗い回だなって捉われるかもしれませんが
これもまた最後に突き抜ける為の布石でもあるのだ!その深みの付け方としては最高レベルでした。
若くも共感も出来る迷走模様にアンニュイな雰囲気、続きが気になる最高の引き、
そのどれもが不安を煽りつつも、
トンネルを抜けた後の爽快な景色を想像させてくれるようなもので。
今は未だ迷路の途中ですけど、迷路の中の経験も案外悪いもんじゃないだろう、とは思います。
それがあっての成長や結末ですから。今は特にゼシカがダークサイドキャラになってますが
また再び元気に小悪魔振る彼女も実直に観てみたいもんですね。
取り合えず次回はかなりのシリアス回になる事が予想されるので、真面目に注目!ですね。
今、最高に盛り上がってる時だと思う。アクエリオン。そして、まだまだやってくれそうな気配も十分!
ゼシカの失態は一見不都合に思えますが、
逆に言えば腑抜け状態だったアンディの目を覚まさせる強烈なパンチだったとも考えられる。
同時に、踏ん切りがつかず自分の意思も固まってないミックスにとっても
きっとアンディの存在を強烈に望めるカンフル剤になったんじゃないかな、とも思いますよね。
そう考えるとなんて自然な流れで物語が出来上がってるんだろう・・・と
感心してしまう自分がいるのもまた事実ですね。
結果どうなるかは分からんけど、
物語としてはジン以降でも負けないくらいの盛り上がりは演出出来てると感じるので
その意味でもこの調子でどんどんぶつかり合って効果を生んで欲しい
最終的にはみんなが突き抜けられたら、って思ってます。
ゼシカはあの夏に於ける柑菜みたいなものでね
きっと最初から成就って概念からは外されてるキャラだと思うんだけど
だからこそ描ける強さっていうものも絶対にあるとは思うよね。
恋に敗れても、敗れたからこそ得れる強さ。
なので、そこまで心配はしてない自分もいたり、彼女のこれからがどうなるのかも非常に楽しみで
彼女が重要なキーパーソンになる予感もヒシヒシと感じつつ
やっぱ感情移入の量は往々にして大きくて(笑)。
無事に抜けてくれたらなあ、と。
不動不在とか、モロイ失神とかその他にも不穏要素は多々ありましたけど
逆に言えばその不穏要素がきちんと観てる方のドキドキとワクワクに作用してくれた印象のお話だったかな。
ぶつかり合って、更に益々混沌に変化する青い春の模様に夢中になれた30分でした。
やっぱ続編ものでも変わらぬ面白さを提供出来るって凄いと思う。
イズモとアマタの密かな再会?もまた印象に残った今回、
ある意味因縁の二人なだけにそこもまた注目と言えば注目ですね。