超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

謎の彼女Ⅹ 第3話「謎の試験管」 感想

2012-04-22 12:11:58 | アニメ





ノーパン女。





あの年代にとってキスとかそういう事柄は強く羨望して当然の憧れだとは思うんですけど
そう簡単に上手く行かないのが卜部さんの面白い部分です。
確かに神秘的なキャラだとも形容出来ますけど、
それ以上に何を考えてるのかよく分からない部分がより一層恋のドキドキを引き立てるというか
恋は上手く行かないからこそ面白いっていうか。それが卜部さんの個性ですよね。
プロットで言えば、結局卜部さんも美少女は美少女な訳で
基本都合が良いと言えば良い出会いにはなるから
決してこれがナチュラルな作品とは言い切れませんが、その分の個性を卜部さんの毒で補ってるんですよね。
だから、普通にナチュラルっぽい物語として観る事が出来るっていう点では
やっぱ秀逸なキャラ設定なんだなあ、とは思います。

卜部さんの良い部分っていうのは、謎な部分なだけではなく
結構に男心にグッと来る仕掛けをその都度その都度用意しちゃってるその抜け目のなさで
突き放されたと思いきやご褒美、また突き放されたと思いきやご褒美と
適度に男を逃がさないギミックを知ってるなあって話で
ある意味それがデレのサインなのかも、だけど。
告白の返事を一日延ばしたのも、結局は嫉妬して欲しかったのかもしれないし、意地悪な目配せだったのかもだし。
でも、そう思わせぶりな態度を取った後に最高のデレ(?)が待っているとなると・・・
それだけで許せる気にもなって来るっちゅうか、
非常にズルい女ですよ(笑)。
君は魔性の女だよって感じですよ。
そんな卜部さんに振り回される日常もこれはこれで悪くないなあ、とも思える
意味不明とデレのバランスが絶妙だからこそ、また次を観たくなる求心力があるのも事実なので
このまま最後まで振り回されましょうかね、って感じですね(笑)。まあ90年代っぽい雰囲気ってだけで
個人的には十二分にツボだったりはするんですがね。子供の頃を思い出しますから。

ただ、誤解されてると思うのは
このアニメの本質っていうのは純愛ですから
っていうかそう思ってますから、
よだれとか変態的なエッセンス、エロが本質だと思われるとちょっと困るなあっていうのはあるかもです。
そこを履き違えてもらっては惜しいなあっていうか、初々しさこそが本当の肝だと思うから。
そういう要素は単なる呼び水や個性付け、ファクターに過ぎないと感じるので
本当にウブで不器用な恋愛模様を観るって目的で触れて欲しい作品ではありますね。
毛色は変ですけど、至極真っ当な恋愛作品だとは思います。
真っ当とまともは違うって事で(笑)。




しかし、ある意味変態同士の付き合いって言えちゃうところがまた恐ろしいですね。
でも、人間なんて程度の差はあれ誰もが変態だとは思うけどね。