遠山えま「ぽちゃぽちゃ水泳部」2巻読了。
今回も相変わらずカツ代はカツ代のままなんですが
基本的に彼女の体型ネタをやってる方が面白い気はしますね(笑)。
弟と妹を連れて来て子供生まれたの?って言われたネタが一番ニヤリと来たんですけど
進歩がないようでたまにちょこっと痩せたり進歩もたまにはあって
でも基本的にはポーク体型のままなので
安心してぽちゃ娘の可愛さを堪能出来る、っていう。まあこの漫画の本当の意味でのヒロインは
部長ではあると思うんですけどね(笑)。雑誌ではいつもカツ代がメインですけど
単行本では常に部長がメイン表紙なところが
いかにも商業臭くて個人的には嫌いじゃないぜ!実際一番可愛いと思うし。
性格は正に残念美人って感じなんですけど
それでもその行動の一つ一つがきちんと笑えるものになってるから良し、まったり系というには
程遠いくらいのハイテンションっぷり、なのでまったり部活ものを期待されると
ちょっと違うってなるかもしれませんが
その分漫画らしい漫画ではあるなあと感じた最新刊
若干カツ代の存在に慣れてしまって1巻ほどのインパクトはなかったのが正直な所ですが
それでもレビューを書きたくなる位には面白かった、っていうのもまた本音。
基本的にネタの地力のある作家さんなので当たり外れは少ないですから。
結構人気のあるタイトルっぽいので
これからも頑張ってぽちゃ娘旋風を吹かせて欲しいものです。
で、個人的にそうやってちょくちょく体型メインのネタが入ってくるっていうのは
慣れさせない為なんじゃないかって思うんですよね。
恒常的になってくると
彼女の存在自体が薄れてきちゃうきらいがあるので
敢えて彼女の存在が異常であるって描き方のネタを挿入する必要性があって
それを考えるとネタもそうですけどこと構成に関しても割とよく練られてるなあ・・・って感じます。
決してキャラ主体なだけの漫画じゃない節がある。
キャラ立てに関しては常に見事で
そもそもが出オチのような主人公ですから
巻数を重ねるごとにインパクトが薄れるのはある程度仕方のない事ではあるんですけど
それでもこうやって飽きさせない、普通にさせない努力がみられるからこそ
ギリギリ鮮度を保っていられるっていうか
恒常的にならない感覚があって。
そこが個人的にすっごく上手いなと感じました。だから、ずっと飽きずに読めるっていうか。
何気にセンスのある作家さんだな~と改めて思えた新刊でしたね。
太りすぎて水着が裂けるとか、
いかにも漫画チックなネタですけどこの漫画にはこういうののが合うやね(笑)。
その分まったり成分は乏しいけど、この作品は常に騒いでるくらいがちょうどいいんじゃないかと。
にしても1巻が出た時、4コマ+部活ものってことで
某軽音部作品を引き合いにしてるブログレビューを見たんですけど
あまりにも的外れっていうか
そもそも作品の性質自体が違うだろ、って思わずツッコミたくなりました。
この漫画読んでてまったりって感じることないですからね(笑)。
そもそもが少女漫画出身の人ですし。良い具合にその癖が緩和されてる今回も面白い一冊に仕上がってます。