超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

さんかれあ 第4話「普通の…女の子…」  感想

2012-04-27 03:25:22 | アニメ





ニューボーン・ベイビー。





前回観てて実は足りないと思ってた部分があったんですけど、
今週無事にその足りないと思ってた部分がちゃんと描かれてたので
個人的に苦言を呈さずに済んだ。それは、千紘の決意と男らしさですよね。
礼弥が本当に「守ってあげたい!」と思える最高のヒロインの一人だと思うので
当然その相手側のヒーローの守りたいって気持ちも重要になってくる訳で
でも前回そういう描写がなかったので、
それを考えると今週は見事に決意をしてくれた、
自分の望む方向にいってくれたって事で通常よりも満足度は高かったですね。めっちゃ面白かったです。

礼弥とのドキドキなラブコメディっぷりも十分に面白くてニヤニヤ出来たんですけど
っていうか体を縫う場面とか、キス直前とか
部屋帰ってきたらバスタオル一枚とか思春期男子には堪らないシチュエーションの嵐だったんですけど
途中まで徹底的に都合が良い場面ばかりを見せといて、最後に現実に引き戻される、っていう・・・
これまた上手い流れだよなあ、と感心してしまって。
現実でもぶっちゃけ楽しくウキウキなんて途中までよね(笑)。
でも、そっからがある意味本当の男の見せどころだとも思うので。
ゾンビなら、ゾンビならではの障害も困難も確実に存在するし楽しいことばっかでもない
でも、それでも絶対に相手を幸せにして、嬉しい気持ちにさせてやるっていう・・・
その純粋な恋愛ものならではの決意っぷりに感動した今回
単なる設定だけの作品ではなく
きちんとガチンコで、真剣で、正しいジュブナイルになっているのが設定以上に素晴らしいですね。
そんな少年少女の恋愛作品のロマンが沢山散りばめられた今回、正に至高の回だったのは言うまでもなし
男の子的には相応にグッと来てしまう話だったのは間違いないとは感じますね。
夢のようで、夢じゃない(二重の意味で)
彼らの変遷と結末をこれからも期待しつつ観ていきたいと思います・・・!


その逆に、非常に歪んだ私生活っぷりを露呈してたのが礼弥の両親ですよね。
父親は・・・変態なのかな(笑)。
思わず苦笑いしてしまうような写真風呂で「降谷ァー!!」という怒号を響かせ
一方で母親は相手にされない欲求不満からホストクラブに入り浸りっていう
もう書いてるだけで嫌になるくらいの不協和音っぷり。
でも、ある種
彼彼女らが救われたり、改心したりするところも見てみたいなって気はします。
ほら、だって今の状態は逃げてるだけに過ぎない、単なる猶予期間でもあるとは思うから。
そこでもまた千紘が男気を発散させなきゃいけないって流れになるのかな。
どんな方向性になるにしても
意外とサブキャラ関連のエピソードも面白くなりそうな気はしていて
そこもまたこの作品の良い部分の一つだなあ、と。元々キャラ作りは上手い作者ですから。

死んでから自由を得る、っていうのも皮肉な話ではありますよね。
生きてる間は「普通の女の子」になれなかった。
「普通の女の子」ではいられなかった。
死んだように生きてるのと、生きるために死ぬのは、どっちが幸せなんでしょうね。
それは分からないけれど、少なくとも彼女は「生きるため」に一連の行動を起こしたのは間違いない
その結果がゾンビだったのは複雑と言えば複雑な顛末ではありますが
これも結局は彼女が望んだ未来の一部に過ぎない
要するに男子にとって都合の良いストーリーという側面だけではなく、
女の子にとっての自由や幸せを目指すストーリーにもしっかりなっている訳で
それを考えると単純な属性系ラブコメとは言えない重さがあるよね。
そこに気付けるか気付けないかは大きいとは思うけど、
それほどまでに「生きる」事を欲する彼女の存在自体がある種のメッセージにもなっているような、
そんな印象も受けた第4話でした。今でもそこそこ評価されてるけど、もっと評価されるべき作品だとも。
この調子でバンバン傑作回を生んで欲しいものですね。
川岸のリアルな作画も鮮烈に印象に残った、多角度から魅せてくれる作品だと思います。推し。






それにしても、ばーぶが見慣れてくると意外と可愛いな(笑)。
ばーぶって名前もキャッチーだし、鳴き声も漫画ならではのテイストで観てて面白い。
次回はついに礼弥がゾンビとして覚醒するお話っぽいので
そこを含めて色々と楽しみです!
一人家に残された彼女の孤独な感情までも伝わって来て、ちょっとゾクッともしましたね。



あっちこっち 第4話「つかまえたいの⇔恋のドナドナ」 感想

2012-04-27 02:49:07 | アニメ






つみきキャット。





そういえば、この手の日常系アニメでここまでイケメン推しの作品ってなかったなと考える。
それは、単純に彼氏なしの方が共感得れるし都合が良いって事もあるだろうけど
幸せな人を見ると妬む性格の所為なのかな?とも感じてます。俗に言うリア充なんたらかんたらね。
それってよくよく考えれば相当に滑稽ですよね。
自分が同じ立場に立った時に、同じ事言えんのか?と思う。
不幸の押し売りなんかよりも、幸せを分けてくれる作品の方が狙いとしては正しいと思います。
別に変な試練なんか壁なんかなくても、幸せなのは幸せで十分に観ていて心地良い気分になれるのだ。
それをちゃんと実践して物語に出来てるのがこの「あっちこっち」だと自分は思う。

そして、ギャグも意外と破天荒で面白い(笑)。
榊の突き落とす下りは純粋に不意を突かれてちょっと笑ったし、
真宵のあの、どう考えても反則技だろって思うような壁トラップも笑ったし
そもそも壁を走り回る「日常」並みのセンスも面白かったし
意外と刺激的なギャグも多いんですよね。
だから、ただまったりなだけではなく普通に笑える隙間もあるっていうのかな・・・
それは伊御のイケメンネタも含めてね(笑)。彼の場合は、格好付けでもなく気取ってる訳でもなく
自然体であの雰囲気ってところが素直なイケメンって感じで好感が持てるんですよね。
ナチュラルボーン・ハンサムっていうか
愛される為に生まれてきた男っていうのかな。
アニメだとその格好良さが原作よりもちょっと盛られてるので
余計に観てて感じやすい作りになってると思う。
つみきがツンデレかどうかっていうのは微妙なラインですけど、
まあ普段は興味ない風で、でも本当は興味アリアリっていうのも広い定義で捉えればありなのかな。
クーデレとミックスさせたような雰囲気もありますけど、
デートに誘おうと真宵たちが提案して思わず焦るシーンは普通に可愛かったです(笑)。
缶ケリの時も普通に自分を抱きとめてくれる!って思ったからこそ
あんな風に飛びついたんだろうなあ。
ある意味公認レベルと言えば公認レベルですけど、本格的に付き合うのはいつになる事やら。
そこも含めて、そこに至るまでのダラダラを楽しむ作品ってことでね。
今週も、ごちそうさまでした!





しかし、給食時のTV放送とか懐かしいなあ・・・。
確かに基本真面目だけど、ゲストが来てお話する時もあったような気がする。
勿論彼らみたいな砕けた放送では絶対になかったけどね(笑)。

それと、缶ケリが意外とゲーム性高い描かれ方をしてたのも面白いッスね。
テンポも良く、脂も乗ってきたかなという印象です。初回からある程度の雰囲気は作れてましたが。