超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

ギルティクラウン 第22話(最終回)「祈り:convergence」 感想

2012-03-23 02:55:36 | アニメ





もっと観たいなあ・・・。





正直な話、キャラが抜群に良いんだからもっと寄り道とかサービス展開だとか
そういうものがもう少しあってもいいんじゃないかな~とは思ってましたが
一応目的は一通り果たせたので良かったと言えば良かったのかな。
後日談に関してはもうちょっと釈長めでも良かったんじゃないか、って思うんだけど
まあ展開を全て押し通す為にはあの程度で精一杯だったんでしょうね。
個人的に集が死ぬENDか・・・って思った、っていうかもうずっと前から思ってたんですけど
予想に反していのりちゃんが意識の中でそんな自己犠牲を貫き通そうとする集を守った
彼女のお陰で救われた、ってオチだった訳で
最終的にはある程度ハッピーエンドの余韻を残して終わって行ったのが意外だった。
確かにいのりちゃんとある意味一つになった場面は感動はしましたけど
全部が全部救われない、
死んでしまった人間もちょいちょいいるっていうのが
何ともこのアニメらしい、この作品らしいとは思いましたね。
集が最後まで信じてたのはマナではなくいのりだった・・・って事実からしても
涯はマナと、集はいのりと、あるべきところには収まったのかな、って印象の最終回でした。
最後の最後まで超展開で締めるっていうのもこの作品らしくはあるやね(笑)。
そんな訳でアニメギルクラの感想もこれで終わり
最終回だからもっと無茶するんじゃないか、って思ってたら割ときれいにまとめられた感じで
それなりにスッキリはしつつ・・・もスッキリしてない部分もあったりする。

繰り返しになりますけど、やっぱつぐみとか綾瀬とかダリルとか
脇キャラも本当に良い味出してるっていうか
こと涯とか集に関して言えばほぼ完璧に描かれたとは思うんですけど
もう少し脇キャラのエピソードも深く観たかったかな、っていうのはどうしてもあって
まあ無いでも全然成り立ってはいるんですけど
そういうお遊びの部分に関して言えばもうちょっと、、、とは思いつつ
結局は22話って微妙な尺だから削らなきゃいけない部分も少なからずあったんでしょう。
そこを考慮すると仕方ないのかなって思いもありますけど
そんな気持ちを消化する為にも是非OVAか何かでより深いサブキャラ描写を望みたいものですね(笑)。
その分、集の描写とか彼がどんなキャラなのかっていうのは
痛いくらいに理解は出来たつもりなんですけど
ま、「人間だから」ってテーマ性を伝える為に無駄な部分を省いたって見方も出来る訳で
その辺はグレーゾーンと言えばグレーゾーンなんですけど
取り敢えず要約すると「オマケ的な外伝作って」って話ですね(笑)。
芯がブレてたようで
実はちゃんと目論見通りのお話なんじゃないか、っていうのが
先週の感想でも書いた個人的な評価なんですが
最終回を観終えて一番先に思ったのが「もっと観たい」という感情だったんで
やっぱりそれなりにどのキャラにも愛着あったんだなあ、、、と自分の中では再確認出来ましたね。
涯に関しても集を倒す事が目的ではなく、マナの役割を終わらせる事が目的だった、って事で
納得の出来る最後ではあったんじゃないかなあ、と。
てっきり黒化したと思ったら
ちゃんと意思があって動いてたって話ですね。
もう既に一度託した側だったんで、元々その位置を奪う気はなかったという。
これからの新世界が素敵な物である事を願いつつ、〆ます。2クールの間どうもありがとうございました。






総評ですけど、このアニメは主人公の成長云々というよりは
その時々の状況を楽しむべきアニメって印象に途中から変わって
それからは割と真っ直ぐに楽しめたような気もします。
とにかく登場人物に容赦のない作品なので重い展開こそ多々あるんですけど
その重さがとにかく吹っ切れた重さっていうか極端なものなので
それもあって一話一話の濃さが尋常じゃなかったりして
逆に言えば途中が濃かったからこそ賛否両論をよく分けるアニメって印象もあった、
けれど振り返ってみればやっぱりその極端さが際立ってる回の方が個人的に感想もノってた記憶があるので
まあ人は選ぶけれど強烈さや勢いに関して言えば他の作品に負けてる気はしないし
所謂傑作回と呼ばれるお話も割合的に多かったかな、って感じですね。

何より、割と完璧主人公だとか、成長型のどちらかに分類される中で
敢えて一番難解なリアルっぽい主人公、何度も失敗するタイプの主人公を選んで
その主人公自身を一つのメッセージとして託す、ってやり方は
個人的には新しいと思ったし
例え嫌いな人の方が多かったとしてもやった意味はあるんじゃないかな、とは感じました。
それ故に賛否が激しく分かれるのは仕方のない話ではあるけれど
こういう人間らしさの表現は個人的には嫌いじゃなかった、っていう私的にはそういう印象
そして作品自体も様々な観点からメッセージ性なんかがあったりして
そういう部分を追求するのもまた楽しい作品ではありましたね。
だから、最終的には面白かったって結論に落ち着く。
それ故にもう少しサブキャラの活躍を見たかった、って気持ちもやっぱあるんですけど
それはもう釈的な問題もあるので自分の心の中にしまって置きましょうかね。

一回だけ時間被りの都合で休みましたがそれ以外は全部完走出来て良かったです!
また続編があったら観たいですね。


追記:最後のケーキに書いてあった文字が「Hare」だったんですね。
何だかんだで忘れられてないじゃないか・・・ちょっと感動したわ。