超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

NICO Touches the Walls「HUMANIA」全曲レビューその8「業々」

2012-03-12 22:49:57 | 音楽(全曲レビュー)






NICO Touches the Walls「HUMANIA」全曲レビューその8「業々」です。





8.業々




この曲は、「THE BUNGY」系統の聴き手のケツを思いっきり引っ叩くようなナンバーなんですけど
なんとハードロックか、ってくらいへヴィで荒々しいサウンドで鳴らされていて
歌詞もまた微妙に攻撃的なもんだから
余計に新境地っていうか、ここまでゴツゴツしたサウンドで鳴らすのは珍しいなあって思える
これまた今までのNICOには無かったタイプのエッセンスの楽曲で。
どことなくマッドカプセルを彷彿させる音でもあるけど
でも感触的にはきっちりNICOの音じゃん、って思える個性も健在で
中々に隙間を上手く突いたな、と実直に感じれる異色にしてある意味王道のナンバー。
単純に気合付けだとか、自身の確信の後押しに役立つような自己啓発型ロックンロール。
インディーズバンドの音源か?ってくらい音が割れてるのもまたこの曲のユニークさの一つです。

出る杭は打たれる、って言葉に代表されるように
ビッグマウスは叩かれ、謙虚だと褒められ
必然的におとなしくしている事が一番だとかそんな風に決められてるこの世界ですけど
そんなもんクソ食らえっていうか、間違ってようが間違ってなかろが
自分の心に、誰の言葉も聞く耳持たず笑われる覚悟で行けよ、っていう。
そんな強引な応援ソングなんですけど
逆にここまで一方的にまくしたてられると相応のカタルシスなんかもあったりして
無我夢中で聴けてしまうような勢いとか張りはやっぱり光村龍哉ならではのものだと思います。
「調子に乗ってるくらいが案外フツーです」幸せを制限される事に対してのアンチ精神。
単純にハードロックの要素云々って曲ではなく
そこに込められた意味や意思も相当に尖ってて格好良くて
それ即ち他人に左右されるな、ってメッセージ性なんかも含んでたりして。
それがまた良い具合に「ロール感」を煽っていて色々な観点から素敵って思える一曲に仕上がってますね。






「ご意見ご要望ございましたら どうぞおまとめの上 一昨日言いな」

単純に聴いててスカッとするフレーズ。同時にシンパシーなんかも感じたりして。
ここまで言い切れる光村龍哉ってやっぱり生粋のロックスター気質であるとも思うんだ。
それはもう初音源を聴いた時から一切変わらないですね。
それが未だに自分の中で持続してきている事が何より嬉しいな、と。

他人に影響されて自分を失くすのなら、
誰に笑われても下らない自分を守った方が全然マシっていう。
ある種今欠けてる思想の一つでもあるんじゃないかと。



パジャマな彼女。 第3話「やっぱり君は・・・」 感想+ニセコイ17話

2012-03-12 04:50:26 | クロス・マネジ(WJ系)





いや~、今週も熱いですね!!





先週は説明回って印象もありつつまくらの確かな可愛さを引き出す回だったと思いますけど
今週は雪姫先輩の可愛さを描く回、って印象で相応に面白かったです。
ラブコメとしても当然良い出来なんですけど
それに加えてまくらの眠りの原因を探してく、っていうストーリー性が加味されてるのがとても好印象で
二重の意味でドキドキさせられる良質な一話だったと思います。
やっぱ完成度高いわ、この作品。
作画的にも、ストーリー的にも際立っててページを捲る度にワクワクする感触があり
それは最後のシーンで最高潮に高まったりして(笑)。いやね、急な転勤ネタだったり
強引な接触ネタっていうのは河下さんの最も得意とするパターンでもある訳でして
色々とオマージュ的な要素を感じてしまって、
それがもう楽しくて楽しくて!河下ファン的には賛否両論かもしれないけど(似すぎ、って点で)
個人的にはただ真似てるのではなくブラッシュアップさせてる感覚もあったりするので
その点では是非河下ファンに読んで欲しい一作でもあります。
写実性のある描写だったり、
少年性の表現の最中にあるサービスシーンだったり
正に自分的に大好物って感じの雰囲気とシーンの数々で魅せてくれたこの3話、
扉絵に関しても懐かしいテイストでバッチリ!って感じの満足感を受ける事が出来ました。
ノスタルジーが漂ってるラブコメってやっぱ最高ですよね。
出来れば受け入れられて欲しいと切に願う。

雪姫先輩はね、本当「あねどきっ」のなつき的な人物なんですけど
唯一つ違っている点は、羞恥心があるって事なのね。エロガッパ的なからかいはあるものの
こと接触とかエロネタに関しては意外と弱いような節があって、そこが個性であり
彼女の武器の一つでもあるのかな、と。
普段は大人びて自分を翻弄してくるくせに、
いざそういう場面に移ると顔を真っ赤にして恥ずかしがって・・・。少なくとも嫌そうではないよね。
その辺の絶妙なサジ加減こそが雪姫先輩ならではの部分であり
完全なオマージュたり得てない証拠
だから素直に可愛いって思えたりするのかな。計佑も実直に反応しちゃってるけど、
お互い実はウブでもあるのでその様子を眺めるのがすっごく楽しい!
青春ラブコメならではの甘い匂いがしてたまんねえっス。
雪姫先輩ももっと評価されるべきだと思います。

ただ、まくらもまくらで安定して可愛いんですよね。小悪魔と無邪気の対比っていうか
中々良く出来たキャラメイクって印象なのは持続してあって
正直夢のような話って感覚もあるけど
それ以上にまくら的にも計佑を独り占め出来るっていうのはそれはそれで嬉しいんでしょうね。
ただ「美鳥の日々」よろしくいつかはそんな逃避からの脱却を迫られる、
そんな時も来るんでしょうけどな。
でもまあ、それは置いといて、大好きな計佑の側にずっと居られる、そんな幸せの最中のまくらちゃんは
どの表情取っても実直に可愛いって思えるんですよね。クセのない可愛さって言えばいいのかな。
まー、取り敢えずグースカ寝てる最中のパンモロは最高でしたね(笑)。
やっぱ少年誌のラブコメはサービスしてこそ、ですよ。


その他には・・・計佑の「お前の病院に寄ってんだよ」ってセリフだとか
何気に切なく考えさせられるセリフでもあって。
確かにのんびりサービス楽しんでる場合でもないんですよね。だから主人公の焦燥感も伝わります。
一方で、眠り姫の伝説についても少々進展があったりしてその辺も注目
その過程でいちゃいちゃ展開とかにもなればいいかな、と。
昔に目を覚まさなかった人の顔は先輩の顔にも似てましたけど、その辺も関係ありそう?
何にせよ今週は引き上手な作りでもあって。
引きに関しても河下さんのようなワクワク出来る引きを持続してくれたら嬉しいですね。
しかし今週の扉絵はスタイリッシュかつ威力があって何度も見返しちゃうね。




◆ニセコイ 第17話「カワイイ」

ビックリするくらいあざといんですけど
ビックリするくらい面白いですね(笑)。
正体がバレた・・・っていうか露呈した瞬間からタガが外れたようにサービス描写の連発
ロッカーの中で密着とか今どきよくやるもんだなあ。
その後みんなが見てる前で開けられるのもお約束ですけど
ただ、このお約束、自分は嫌いじゃないぜ!(笑)。むしろ望んでたぜ。
なんかもう完全にニャンニャンしてると思われても仕方ないよね。
最後の最後までつぐみの可愛さ推しでしたけど、
ここまでやったんだから、是非一条くんに密かな恋心とか抱いて欲しいものですね。
そうでなくとも、つぐみの可愛さはバッチリ目に焼き付けたけどね。
濡れた状態でブラ丸見えとか、やるときゃやるんだなー、って感じで面白かった。
その分千棘の可愛さはアピール不足だったけど扉絵が非常にキュートだったので結果両方良し、って事で。




ぶっちゃけ「あねどきっ」終わってから定期購読辞めてたんですけど
「パジャマな彼女。」と「ニセコイ」のお陰で最近久々に雑誌で読むのを再開してて。
元々単行本とか立ち読み程度でWJに思い入れなかった自分が
河下水希の漫画きっかけに雑誌も読むようになった、って経緯があったりするので
その点でもやっぱり自分の中でラブコメあるかないかっていうのは本当重要なポイントなんだな、と。
それも河下さんの血を色濃く受け継いでるっていうのもいいですよね。

この2作品と「magico」が特に好きかな、今は。



アクエリオンEVOL  第11話「野生の召命」 感想

2012-03-12 02:36:47 | アニメ





他の誰かにそっと盗まれないように。





今週はカグラの熱烈な愛情表現が目立った・・・というかそれが総てですね。
愛するが故に、強く求めて、過剰なまでに欲しがって、全力で自分のものにしようと突き抜けて。
草食男子もどこへやら完全なる肉食、ケダモノとしての姿を晒してるけど
実際のところ、
ある意味ここまで熱血なくらいに相手を求める力強さや情熱が求愛には必要
それ即ちケダモノとしての男子を大きく肯定する内容でもあったのかもしれません。
言っちゃえば、アマタくんは多少へタレな部分がありますからね(笑)。
彼と対峙する瞬間も、その奪い合いも、そして密かに漂って来た波乱も、全部含めて今後も楽しみですね。
今週の内容は正に盛り上げる為の火種投入、てところですかね。
同時に、ここまで突き抜けて馬鹿っぽい表現を真剣にも考えさせられる手腕は流石とも感じる。
アマタもミコノも微妙に燻ってる気配が感じられるので
これを気に燃えてくれればな、と。

ただ、その一方でゼシカが完全に恋する乙女モードになってますね。
初期は割とお色気でからかってたのに、今や普通に悩んだり考えたり
どんどん恋に心酔しているのが手にとって分かります。
これに関しても恐らくは来週以降への布石
恋もバトルもますます盛り上がりそうで中々に期待感を煽ってくれますな。
ただ、あの格好で真剣に悩まれると多少滑稽な感じもするけれど、そのミスマッチな感覚
大胆に思えて内面に関して言えば実はゼシカも繊細だったりはするんでしょうね。
その辺の揺れ動きにもまた進展を願いつつ。

状況を整理すると、敵側の真実のイヴ探しに関しては内部で波乱が起きてる感触で
ジンくんもまたこのまま味方になっちゃいそうな雰囲気でもあり
今回のカグラの事もあって順調とは言い難い感じ
それ即ち、相手側がこちら側に押し寄せるフラグ?とも思ったりもするけど
実際以前召集した女性は時空転移?に失敗して仮死状態になってたりもするし、
徐々にお話の決着の付け所も見えてきた感覚
でもまだまだ色々な隠し玉が用意されてる気もするから油断はならない
そんな情勢を華麗に操り眺めるミカゲ様が初めて美しいとも感じられたお話でもありました。
このアニメの美形キャラは耽美な匂いがするから何気に好印象ですね(笑)。
この先の展開も楽しみです。





しっかしユノハに話しかけられたくらいで顔を真っ赤にするジンは本当チェリー力発揮してますね(笑)。
ここまで熱烈に求める様を見せられるとカグラにもまた感情移入しちゃうかも。