超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

輪廻のラグランジェ 第8話「鴨川ロリータ」 感想

2012-02-26 22:59:37 | アニメ





伝染。





まどかの顔つきが変わってる気がする。先週の一件以降成長したのか、
非常に冷静で、でもある意味彼女らしい判断で。そもそもまどかは地元を守りたいからウォクスに乗った訳で
決して好奇心とか自分がやらなきゃ的なものではなかったんですよね。
それでいて伝説の話も聞いてしまったので
暴走するでもなく
自分の意思できちんと受け止めて。先週ムギナミと一緒にお風呂に入ってる時に一瞬母みたいな表情になって
それが今週も地続きで展開された印象なので、彼女自身どんどん大人になって来てるのかも。
少なくともリーダーとしての素質は十二分に感じましたね。
ただ単に自分の意思を突っ切るのではなく
時には相手の意見も受け入れて・・・ってこう考えると早速成長を見せてくれたとも言えるよね。
それがある種寂しい事なのかもしれないけど、まあまだ中盤だし絶対に乗らないって訳でもないからね。
取り敢えずここはまどかのリーダーシップを感じさせる回だったんでしょうな。
だから説明回でもある程度の見応えは感じました。

同時に、やっぱこの3人のトリオはいいですわ(笑)。
引っ張ってくまどかと、いじられ役のランと、小悪魔的なムギナミで良いバランスになってる。
特に冒頭みんなで訓練してる時の百合っぽさはたまらないですねえ。
その後の一緒に就寝とか
3人で寄せ合って、抱き締め合って絆を確認した最後とか、良い具合に百合モード入ってますね。
女の子中心だと熱さに欠けるって思ってたけど、案外そんな事もなく
今のところはメリットが目立ってる印象ですね。
ムギナミとの衝突があったお陰で、3人の関係性が仮面ではなく本音で話せる事になったのは大きい。
そう考えるとあの衝突も衝突できっちり意味のある事だったんだな~って実直に思えます。
今思えば2話のまどかの葛藤云々も
3話の最後のセリフに繋がってた節はありますし
現在は不可解でも後々に意味が分かるような脚本になってる、またなってくのかな、と。
って個人的には感じたんですが、その観点だとこれからのお話を観るのも楽しみだな。
きっと今意味がよく分からなくても後々に繋がってくんだろう、って思うし。


さて、色々謎も明かされて来ましたがやはりモイドは内通者だったんですか。
あの描き方ならそうだわなって気はするけど
元々全員地球人で
2万年前の争いの果てに散り散りになった、という事実も判明
要するに今更地球の相続権を巡ってまたちょっかい掛けて来たって事でいいのかな。
ただヴィラジュリオに関して言えばもっと別の目的、
例えばウォクスを全部滅ぼさんとする目的だったりするかもですけど
この水面下の設定が語られる事によって
物語に深みが増すのは明白で
これからを観るのが益々楽しみになってきたっていうのは今週観てて大きく感じた事の一つ。
輪廻が開いた、っていうのが破滅に繋がる行為なのか
輪廻を開かせることによって何かを起こそうと企んでるのか、
全部の謎が明かされた訳ではないんですけど
取り敢えず彼らの目的の端々は微妙に掴めた気はしますね。本格的に明らかになる後半も楽しみだなー。

で、サービスシーンに関しても語りましょうか。
猪突猛進型のまどかですけど
意外とウブね?、と(笑)。
一見普通に見えて何気にボリュームあったりしますからね。着やせタイプっていうのか
だからあのスーツに着替えた時の横乳を眺めるのも楽しみだったんだけどな。
まあそれはそれとして、おしりタッチもあったし
みんなを引っ張る役割の主人公の割には身体張ってくれてるなって印象、恥らう表情もまたいいよねえ。
ランに関して言えば、「わん!」は単純に騙されてたって事なんですね。
いやいや自分だけしか言ってない時点で気付こうよ!って感じなんですけど
その天然っぷりが彼女のいいとこでもあるんでしょうな。
個人的には嫌いじゃないぜ。
むしろ好き(笑)。ムギナミの「かしこまり~」も普通に可愛いし、ただロリータは意外と大人だったけどね。
それよりも捕らえられたアレイのメイド姿のがグッと来たり。女装少年も完備とは恐れ入るなあ。
こういう設定を語る回だからこそ、ああいうお遊びも必要だよね、って事で。





次回タイトルに「勝浦」が入ってて感動(笑)。
勝浦はたまに行きますけどいい町ですよ。
勝浦タンタンメン美味しいしね。駅の近くからすぐに泳ぎに行けるんだぜっ。数年前に一人で泳いだ思い出が。



THE OCRACY/BACK DROP BOMB

2012-02-26 17:53:42 | 音楽





BACK DROP BOMBのニュー・アルバム「THE OCRACY」を聴いた。





良い意味でシンプルになってますね。
作品を重ねていく内にどんどん複雑になっていた感覚も少なからずあったんですが
このアルバムはそこから一回脱却してシンプルに楽曲の良さを突き詰めた感じ
だから斜め上を行く曲も入ってないんですが
ただベストも出たしバンド的にも重鎮の域に入って来てたので
ここらでもう一度BDBの格好良さをアピールするには絶好の作品にはなってるんじゃないですかね。
どの楽曲も狙いが分かりやすくて複雑に絡まった印象もないので
こと即効性に関して言えばベストなアルバムなんじゃないかと。
またジャンルレスっぷりも半端なくて
以前以上にボーダーレスな感覚のある音作りと派手に決めたサウンドは実直に進化を感じさせていい
健在を証明する作品であると共に、トレンドにも合わせた作品にもなっている所が更にナイスですね。
今のBDBのポテンシャルを十分に出し切った傑作だと思います。
これ聴くと十代の頃の感覚が蘇って来ますね。過去の傑作と比べても聴き劣りしないのでは。

BDBはその新鮮なサウンドやジャンルレスな幅広さが魅力だと思われてる
或いは単純に快楽で気持ち良くなる音楽だと認知されてる節がありますが
個人的に最も好きなのってメロディなんですよね。
メロがどの曲も新鮮でぐっと来ると思うんです。
それはぶっきらぼうな出だしとか豪快な部分の中で繊細できれいなメロディが響くギャップっていうか
「PROGRESS」とか「THE SOUND DISTILLATION」とか正にそうですよね。
ワイルドに始まってるんだけど、
サビのメロディは至極丁寧に歌われてるって言う
そのセンスこそ個人的にBDB最大の武器だと思うのでいかんなく発揮されてるのは嬉しかったし
その上で「CRUCIAL DANCE」みたいな新機軸があるのも嬉しかったですよね。
「NOISE KILLS」とか分かりやすく攻め!みたいなナンバーも久々な気がするし、
BACK DROP BOMBに夢中になってた高校生の時の記憶を呼び戻してくれるには十分の作品でした。
そう考えると前作は前作で過渡期の作品だったのかな?
あれは呼び戻すってよりは
進化が極まった感じだったので、ここに来てまたゼロに戻るって方向性は正解かもしれません。
その上で今っぽくもブラッシュアップされてますしね。
正直ここまでシンプルになってたのは意外でしたが
その分彼らの地力はきっちり伝わる、パワーのあるアルバムにはなってるかな、と。
即効性の強い作品ですが聴き込んでみても新たな発見があるかもしれません。
って事でしばらくはこの作品を聴いて踊る日々が続きそうですね(笑)。在日ファンクとのコラボも良かった!





気が付けば4年ぶりのアルバムなんですよね。
その間にはベストも出たけど
本当久々に聴いて真面目に格好良いと思えたニュー・アルバム
最早ジャンル=BDBとまで言えるフリーダムさと記名性はニクいほどに健在な新譜でした!やっぱいいわ。
個人的には「CRUCIAL DANCE」が特にオススメです。女性ボーカルとの相性もいいんだな。



シスプラス 1巻/勇人

2012-02-26 06:01:55 | 漫画(新作)





勇人「シスプラス」1巻読了。





単なる表紙買いでしたが思った以上に面白かった。
思った以上にサービス多かった。
それが嬉しくて(笑)。
ラブコメと言えばラブコメなんですが基本は家族ものなんですよね。その中で恋愛があって
トラブルもあって、ゲストキャラとの絡みもあって、最終的にはハートフルな作品って印象に落ち着く。
ただ、そんなハートフルさを前面に押し出した作風ながらも
サービスも頑張ってる、っていう
実に私向けな作品って印象で(笑)。ハートフルだけだと堅苦しい
サービスだけだと薄っぺらい
だからその二つを合わせてストーリーもサービスも両方楽しんでもらいましょう、と。
いい仕事してんなあ、って思わず言いたくなる漫画でしたが
やっぱりそのバランス感覚が秀逸な作品で
オチも綺麗にまとまってて。
基本的にアブノーマルな人間の多い漫画なんですけど、どいつもこいつもエピソードが終わる頃には
普通に好感が持てるキャラになってるのがまた流石だなあ、っていうか何と言うか。
ハートフルコメディのお手本のような作風に感心しつつ
合間のサービスに見とれつつ・・・。
いや良い漫画でした。
特に後半の出来が凄く良かったので2巻以降は更に期待したい感じですね。面白かったです。

後は、サービスもハートフルも鉄板なんですけど
何気にギャグの精度も高いですね。
崩す時は思いっきり崩してきたり、ギリギリのネタもちょいちょい挟まってるんで
無難って感じもしないし、かといってやりすぎでもないしで。
何となく岡田あーみんのエッセンスを感じつつも
やってることは美少女漫画の基本に忠実って事で良い化学反応も生んでる印象でした。
個人的には王子が金ばら撒いたり、
最終的にはっぴ着てファンクラブに入る所なんか好きですね。レベル下げすぎ(笑)。
姫苺の小悪魔キャラなんかも好きで。
そういう多少振り切れたギャグもエロも良い潤滑油として機能してるのがスッゴク上手いなあ、と感じる。
最終的にテーマを見せられれば良い訳ですからね。
中でも、
胸の描写には相当作者的にもこだわりがあるようで(笑)。
まー男子的には鉄板やね。
でもそれだけを目的とした作品では決してないのでね、その辺は誤解なさらずにって感じで。

王子も好きなんですけど男装少女の瑞希ちゃんはかなりいいね~。
普段と男装とのギャップが凄い。
比較するたび笑ってしまうけど、ここまで違ってるとギャップで可愛さを感じるには十分でね。
でも男装時のデレもあれはあれでいいもんだなあ、とも感じましたけど。
後はボスの存在も中々好きですね。気持ちお姉さんですが
あの外見で二十歳っていうのもいいよなあ。
単なる見世物に思えて
その実要所要所で可愛いって思える部分があるのも素敵や。常連客の女の子も好きだし
メインの三姉妹も勿論好きだしみんな可愛いと思うけど
サブキャラもそれに負けてないっていう個性派揃いなのがまた凄いと思う。
これらのキャラをもっと馴染ませられれば更に良い漫画になるんじゃないですかね。
とにかく役者は揃ってる印象なので、後半のクオリティの高さ含め続刊以降の展開にも期待大ですね。





実は最初の一話を読んだ時は兄貴のキャラの濃さに若干辟易気味だったんですが(笑)。
読み進める内に「これはこれでアリかも」って思えたのがまた良かったですね。
まあ過剰だけど愛情は相応、って事で。
表紙のシンプルさも好きです。