超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

輪廻のラグランジェ 第5話「鴨川に来た男」 感想

2012-02-05 22:59:48 | アニメ





凄まじい田舎のヒロイン感。




「鴨川エナジー」飲みながらさんが焼きバーガーってどんだけ田舎もんくさいんだよ(笑
って思いつつ鴨川エナジーなんて飲み物実際はないですからね。
それにしても本当にまどかの地元愛は半端ない。
海岸のゴミ拾いから
協力者に対してのお礼、海をきれいって言ってくれたらそれに対しても「ありがとう」。不機嫌になったのは
昼間っから酒飲んでたって事以上に、海岸をゴミばっかにして散らかされた怒りもあったんでしょう。
まどかは猪突猛進型故に天然とかネジが抜けてるって印象を与えやすいけど、それは浅い見解であって
実際は熱くて、まっすぐで、純粋で、そんな不器用なくらい「いいやつ」なのが本質なのだと。
そう感じざるを得なかったまどかの描写に惚れ惚れしたのと同時に
ムギナミに関する掘り下げもされていた重要回でした。

ムギナミが怪しくて策士だったのが良く分かる秀逸な描写の数々があった訳ですけど
それは総て彼女が愛するお兄ちゃんの為にしてきたことで言わば奉仕とも呼べる行動の理由で
しかしそれが破綻になってしまった瞬間、
それまで自信満々だった彼女の表情が崩れ落ちる描写は申し訳ないが凄まじく面白くてゾクゾクした。
だってその前まで余裕ぶっこいてベラベラ喋ってたヒロインが
その次の瞬間に裏切られて泣いている、っていう
こんな予想を大きく裏切る展開なんて滅多にあるだろうか?その点でも「やられた!」という感じですが
ここではっきりとさせたいのはムギナミは元からの悪ではなく、ただヴィラジュリオが好きな、
一人の恋する女の子だった、それだけと言うこと。
だからまどかの味方ではないけど、
敵でもない。
ただ彼女が好きなお兄ちゃんの力になる為に動いてるだけ。その上で気楽な生活も楽しむ、と。
しかしそれがヴィラジュリオの突き放しによって無意味になってしまった訳で
これからどうするんだろ?感がバリバリなのだが、逆にこれによって更に絆が深まりそうな予感がします。
そこを考えると来週以降のムギナミの立ち位置の描かれ方も非常に楽しみになって来ますね。
サブタイトル表示の椅子の描写とかでも今週の彼女については示唆されてましたね。
そういう仕掛けもまた実に面白い部分の一つであります。


ここで少し思ったのは、単純な悪対正義って形ではなく
もっと深い事情が絡んでるんじゃないか
そもそも最も怪しいのはキツネ目の男なんじゃないか、とか色々考えたんですけど
それ含めて単純だけど単純じゃない話になってくれそうで
個人的には更に期待度が上がってたりします。
というか今週は色々話が大きく動いて観てる時のカタルシスが尋常じゃなかった(笑
細かい部分を拾えばもっと感想も広げられそうですけど
取り敢えず敵には敵で、敵なりの強い目的や信念があるのは何となく伝わったかな、という印象
それが明かされていくのも実に楽しみで来週は久々のロボ戦もあるしでワクワクが止まりません!
個人的には今期観るのが一番楽しみなアニメかもしれない。今のところは。

んで、ランもランでどんどん可愛くなってきてますね~。
冒頭のロリランで既に堪んなかったんですけど(笑
バットの持ち方だとか
微妙に賢くなりきれないところとか
そんでもって王女の時とのギャップとか
思ってた以上に記号的ではなく人間らしいキャラだな、って。
ウォクスの鬼の話、というのは何やら興味深い話ですが
先延ばしにしてしまう所と
罪悪感を感じてる部分もまた人間らしい。それだけでドラマが作れそうなくらいだ。
そんなランの存在にもまた注目と同時に、先生の「ようこに一つ勝ったな」って類の発言も気になる。
つまり、先代ジャージ部は先生と姉ちゃんの二人だったと・・・?
その辺が絡んでくるのもまた面白そう。
シリアス気味でしたが、笑える要素も外さない出色の回だったと思います。久々のロボ戦も楽しみ。





いやしかしムギナミのメモリアの位置は正に「愛」ですね!
それを僕に見せて欲し(略



NICO Touches the Walls「TOUR2012"HUMANIA"」@Zepp Tokyo 12.2.3

2012-02-05 19:56:02 | ライブレポ





一昨日、お台場にNICOのライブを観に行って来ました!




「HUMANIA」のツアーとしては初日以来の参加。正に中間報告を観に行く心境で
楽曲のほぐれ具合も非常に楽しみだった訳なんですけど
これがまたクライマックス感の強い公演で(笑)。初日の横浜ですらこれがファイナルでも構わない、って
それくらい熱量と余力を残さない全力投球感の凄まじい公演だったのに
2回目のZEPP東京もそれに負けないくらいのやり切った感覚が個人的に受け取れて、
正にNICOってバンドは今が旬なんだ、って
言わんばかりの、それを完全に観客に見せ付けたようなこれまた素晴らしい公演だったと感じました。
そしてこれがどんどん続いてもっと逞しいバンドになっていくかと思うと更にこの先が楽しみになるような。
そういうNICOの地力と期待を煽るような改心のライブだったと思います。

ZEPPは久々だった為に、時間の計算ミスで思った以上に早く着いてしまったんですが
当然寒さが絶頂なのでこりゃ厳しいな・・・ってゲンナリしてたら
会場の隣の展示場の暖房がめっちゃ強くて(笑)。番号呼ばれるまでずっとぬくぬくしてました。
なんせ今回も後ろから数えた方が余裕で早い番号だったので。
その割には表情見える位置まで行けて幸運でした。


*ツアー途中なので、セトリのネタバレには注意です!では以下







一曲目は変わらず「衝突」。
でも前回よりも音源に近い感覚で、かつムーディだと感じる場面も。
続く「業々」でも横浜公演以上により音源に近いというか
なりきりハードロックって感じで
そんなノリノリっぷりにもニヤニヤしつつ。どっちも相当ほぐれてきたな、って印象。
だから同じ曲でも割と聴いてる時の印象は違かった。風通しが良くなっててね。
「Diver」では終わり際のアカペラ部分の歌声が沁みたのとこの時点でリズム隊の調子も抜群で。
「今年初の東京ワンマン!」と
挨拶的な発言をしてから、この公演が即日完売だった事、しかも数秒程度で売り切れた事、
そしてそう聞かされてもZEPPクラスだと半信半疑が拭えない事(笑)
色々話してからロックモードに入る事を告げて、
更なる盛り上がりを演出する。

「妄想隊員A」では絡み合うアンサンブルも刺激的でしたが、爽快感すら受けれる音作りに感動
その上で感情的なボーカルが胸を打ち「Lonesome Ghost」ではその空っぽになった感覚を表現
その後の「かけら~」ではその上での伝えたい想いを吐き出して滲ませる・・・と
流れを考えて組まれてるんだなあ、と改めて感じた。
こういう印象を受けれるので複数参加は意外と得れるものも大きい。コーラスワークも良かったですね。

んで新譜の曲も続々と、「恋をしよう」は明らかに横浜公演以上にモノに出来てた!
それどころかこの日聴いた新譜の中では特に際立った出来だったかも?
その前に「Lonesome~」でクラブっぽい雰囲気だっただけに
ロックモードも見せ付けた後だっただけに
ここで極上のポップスを聴かせます、ってムードになったのはギャップ的な意味で面白かった。
このふり幅の広さが正に、だよな~と感じつつじっくりと舌鼓。絶品でした。

「極東ID」では恒例のメンバー紹介、だけど
順番間違えてましたね(笑)。
光村龍哉の時に東京で一人暮らしを始めた事が発覚、でも心は千葉に残してるらしい。
なんて付け加えるところがいかにも彼らしいと思いますね。
この曲は前回と印象は変わらず、
ライブアレンジのがスッと入ってくる感じで、両方に良さがあるって印象ですね。薄めても旨いっていう。

初日では演奏されなかった「マトリョーシカ」がここで追加、
坂倉曲だけにリズム隊の気合が尋常じゃないように感じました。やはりCメロが熱い。


メンバー全員同い年で丑年だと思ってたら、節分を機に切り替わるので
対馬くんだけ鼠年だった!という話から
その知識を知らない人が大勢だったらしくこのライブを境に切り替わる人も結構いたような(笑)。
それってちょっと衝撃ですよね。自分も知らんかった・・・8月生まれで良かったなあ。
前回の「PASSENGER」は独り言で
今回の「HUMANIA」は分かち合う作品。
そうなっていったのは「PASSENGER」が多くの人にライブで受け入れられた経験から、とのこと。
そんなMCをしつつ、次の曲は「Passenger」。前回よりも間を活かしてる感覚がありました。
それがまた新鮮でして。

これもまた前回以上に歌に力が入っていた「Heim」。
個人的には横浜公演の細々と歌う方が好きだったんですけど
これはこれで想いが伝わってくるからOK。
「カルーセル」では古村ギターの魅力が大爆発して彼のプレイばかりに耳がいってました(笑
それでもこの曲はライブだとやっぱ凄いですね。別モノって感覚すらある。
一気にデカいクラブホールになったような空間操作と
そこに付随する哀愁要素の融和が見事で。
がむしゃらに声を絞って歌った「Endless roll」もまた心に余裕で響きました。ライブだと勢いがあるね。

最後は観客全員で盛り上がるモードにシフト、まずは最新の名曲「バイシクル」を叩き付け
「N極とN極」をエモーショナルに衝動的に掻き鳴らして
ロックバンドとしての凄みを見せ付ける。
前者はやっぱり広いハコでやるべき爽快感が携わっていたし
後者に関しては鋭いリフと、何度も繰り返し歌われる歌詞のインパクトが高くて
音源以上にカラッとした悲しみを上手く表現出来てた印象で
ここに来てようやくライブで完成系を垣間見た気すらしました。あれからどんどん面白くアレンジされてるわ。

「Broken Youth」はいつ聴いても鉄板なのが凄いと思う。
前回の横浜でもすげえ感動したんですけど
今回は思わず琴線が揺さぶられるくらい熱量とロール感に満ちた「Broken Youth」で
定番曲なのに新譜の曲と同じくらい新鮮な感動なんかがあって
これまたNICOの底力を感じた名演になってました。
よく聴いてると歌詞もグッと来る、
もう一度この曲の魅力を再発見してしまったような・・・それくらいの衝撃が今でも残ってますね。
このバンドやっぱり凄いわ。
そう思わざるを得ないです。

本編最後は「手をたたけ」、3000人以上入ってたらしくいつも以上にパンパンのZEPPでしたが
だからこそみんなが一斉に手を叩いたり思い思いにのってる姿がまた印象的でね。
最後の最後は一本締めで終了、っていうのもNICOらしくていいやね。
突き抜けるメロディに逐一恍惚なラストでした!


アンコールでは、前述のミス告白と(笑)、今の心境を観客に向けてじっくりと語る。
去年2枚のアルバムを作り上げて「もう何も出ないかも」と思ったこと
でも今日のライブで「いやまだまだあるな」と思ったこと
普段演らない曲ばっか作ってメンバーには苦労を掛けた、ということ
今回のアルバムでは自分が影響を受けてきた音楽があって、それをちゃんと認めて出そう、と思ったこと。
今ヒーロー的なロックバンドがいないけど、その分シンプルな理由で良い音楽を作ろう、
まだまだ良い曲書けるなって思いもあるし、まだまだやらせてくれって全然思えるって話
うろ覚えの部分もありますが
大体こういう感じの長いMCだったと思います。
まさかメンバーには苦労掛けたね・・・っていう内容が半ばの公演で口に出されるとは思ってなかったので
正にこれファイナルじゃないの?ってくらいの空気感が会場を包んでましたね。
「最高のバンドになる。」との決意表明も聞かれたこの公演
その流れで「demon(is there?)」とか、感動的過ぎるでしょ(涙 マジでウルウル来ちゃうところでした。
っていうか実際来てました。そのくらい感情剥き出しの演奏に完全にやられました。
その前の「THE BUNGY」も更に磨かれてた印象でしたし
本格的に幕張公演が楽しみになってきた。
でも、この日のZEPPはZEPPでこれまた絶対に忘れられない公演になったと思う・・・!感銘だらけで。




セトリ
1.衝突
2.業々
3.Diver
4.妄想隊員A
5.Lonesome Ghost
6.かけら-総べての想いたちへ-
7.恋をしよう
8.極東ID
9.マトリョーシカ
10.Passenger
11.Heim
12.カルーセル
13.Endless roll
14.バイシクル
15.N極とN極
16.Broken Youth
17.手をたたけ
en.
18.THE BUNGY
19.demon(is there?)




あの~、前回の横浜のレポートで「どう考えても楽しい」って書いたんですが
正にその通りでした(笑)。
だって2回中2回でクライマックスって中々ないですよ。
もう本当にライブバンドですよねNICOって。
新譜の曲がバリバリ磨かれてたのはもちろんのこと、
「N極とN極」や「Broken Youth」とかの旧譜の楽曲の進化を感じれたのも
この日の公演を名演に押し上げた一要因だったと思います。
初日とか中日とか関係なく
どの日のどの公演でも全力投球なNICOはやっぱり格好良いな、と再認識
どの日のライブも特別なものにしよう、って意気込みというか精神を感じることが出来て
ますますこれから追いかけるのも本当に楽しみになってきた感じ。
いやはや感動しか残らないような極まったライブでした。
「demon(is there?)」はこのツアーで絶対名曲認定されていくはず。そんなセトリの完成度も流石だなと。

千葉の凱旋公演もめちゃくちゃ楽しみです!!っていうかこの2本で既にかなりの好ツアー確定ですが(笑)。