超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

これはゾンビですか? 第9話「はい、脱ぐと凄いんです」 感想

2011-03-08 02:25:20 | アニメ




私さえいなければ。




先週の楽しいラブコメから一転、ユーの悲哀が描かれるお話です。
かつてユーが生き返らせて、でも悪人になってしまった為再び消したという「夜の王」。
彼に彼女の心が思いっきり揺さぶられるという話。
歩達を人質的な立場に置いて、彼らを弄って、言う事を聞かせようとする、っていう。
そんな彼の本当の望みも、セラに下されたユー抹殺の指令の意味も
色んなことが分からず仕舞いだけど。
でも一つだけはっきりしたのは、歩が死んだのはユーの所為であるということ。

あの日ユーが歩と出会って楽しい感情が生まれた
でもその影響で歩が死んでしまった
だからこそ蘇らせたと。
かつてのメガロ襲撃とか、これまでの様々な事は総てユーの感情が揺れ動いた所為だった。
それのお陰で彼女はそれまでずっと一人で居たと思うんだけど
でもふとしたきっかけが重なって、まるでプチ家族みたいになって。暮らしてる感が生まれた。

そんな中で、そういう繋がりの中での生活は彼女にとっては嬉しい事だったんだろうけど
それは同時にみんなの命を危険に晒す、晒し続けるって事でもある。
自らの感情が動けば、誰かを危険な目に合わすのだから。
今回のハルナ押しつぶされやトモノリの覚醒だってきっかけは夜の王だけど彼女の所為でそうなった訳で。
だから彼女がここで家を出て行くのは至極自然な訳で。
その先に何があるのかは分からないけど。


ただ・・・確かに歩が死んだのは、自分が構った責任もあるとはいえ彼女の所為ではある
けどそれによって知れた事や生まれた感情もある訳で。
そこに集まってきた人も居れば
新たに生まれた出会いもある。ゾンビ化していなければ出来なかった事も。救えなかった命も。
何よりそんな彼女を一人の家族として受け入れられる度量のある奴らは
歩たち以外に居ない気がする。
だってねえ?これから先ずっと一人で、誰とも関わらないようにして生きてくなんて、寂しいじゃないですか。
誰かに存在を受け入れてもらえるだけでもずっと人生の感触は違うはず。

そして、やっぱりそれは歩たちが行うべきだと。
べきっていうか本人たちもそれを望んでる節はあるはず。
歩がセラに向かって吸血忍者としてではなくセラとして~と問いかけたように
死を呼ぶネクロマンサーとして、ではなくユー自身を必要としてあげられるのは。

という訳で、クライマックスはそんなユーを救い出す展開になりそうです。
これはこれで楽しみ。




ユーが居なくなってしまって泣いている歩を「クヨクヨすんな!」と蹴り飛ばしたハルナだったり
絶対である命令に背いてまでユーを気に掛けるセラだとか
確実にみんなの中に絆は生まれているようです。
そのファミリー感・・・がこのアニメの一つの見所なのかもなあ、って少し思いました。
次回もまた緊迫の展開っぽい。注目。


TB
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