アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

「酒蔵の忘れもの 熟成酒」

2009-12-11 14:47:05 | のみもの
 数十年前から、日本酒なら純米酒しか飲まなくなりました。それが、純米酒であっても精米歩合にこだわるようになり、45%か50%ならすっきりしているけれど、55%ではぬかくさい、と思うようになりました。もっとも、45%の精米歩合のお酒でも、こくがなくてあっさりしすぎていてがっかりしたこともありますが。

 写真の日本酒は、愛知県常滑市の澤田酒造の「酒造の忘れもの 熟成酒」という名前。精米歩合は55%。720ml2100円。だいたい2000円以上出せば、さほどまずい日本酒にはでくわさないですむ、というのが、最近出した結論なのですが、この酒、開けて口に入れたとたん、後悔しました。「ぬかくさい!」

 翌日ちょっとだけ飲んでみました。料理酒にするには惜しい値段ですから。すると、昨日よりまろやかに感じるではありませんか。さて三日後、また飲んでみました。なんと、さらにコクが出ています。その翌日、色までが変わっていました。黄色みを帯びて、まるでみりんのようです。味もあまくなっていて、昔飲んだことのある「肥後の赤酒」に似ています。

 結局、数日かかって、この酒は満足のうちに飲み終えました。ワインは開けて30分ほどしてから飲めといわれますが、日本酒にも似たようなことがあるのでしょうか? とにかく、面白い体験をさせてくれたお酒でした。

 

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