アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

「大七皆伝」福島の日本酒

2009-12-11 15:10:33 | のみもの
 精米歩合59%なのに、すっきりした味の日本酒を見つけました。福島県の大七酒造株式会社の「大七皆伝」という吟醸酒です。

 この会社は、超扁平精米技術というものを独自に開発していて、その技術によって、「雑味を徹底除去し」ているのだそうです。一般の精米では、米粒を球状に削るため、米の長い部分を削りすぎ、短い部分は削り足らないことになります。この方法では、雑味の原因になる成分を十分取り除けません。なにより、お米がもったいない。

 超扁平精米とは、玄米を球状でなく扁平に削りとっていく方法で、この会社は効果的な精米を可能にする技術を開発したのだそうです。

 だから、精米歩合は低いのにぬかくさくないすっきりした味に仕上がっているのです。納得! 

 いままで、精米歩合が高いお酒のほうがとりあえず口に合う、と思っていたのですが、この技術を知って、なんでも簡単に決め付けてはいけないなと、改めて思ったことでした。
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「酒蔵の忘れもの 熟成酒」

2009-12-11 14:47:05 | のみもの
 数十年前から、日本酒なら純米酒しか飲まなくなりました。それが、純米酒であっても精米歩合にこだわるようになり、45%か50%ならすっきりしているけれど、55%ではぬかくさい、と思うようになりました。もっとも、45%の精米歩合のお酒でも、こくがなくてあっさりしすぎていてがっかりしたこともありますが。

 写真の日本酒は、愛知県常滑市の澤田酒造の「酒造の忘れもの 熟成酒」という名前。精米歩合は55%。720ml2100円。だいたい2000円以上出せば、さほどまずい日本酒にはでくわさないですむ、というのが、最近出した結論なのですが、この酒、開けて口に入れたとたん、後悔しました。「ぬかくさい!」

 翌日ちょっとだけ飲んでみました。料理酒にするには惜しい値段ですから。すると、昨日よりまろやかに感じるではありませんか。さて三日後、また飲んでみました。なんと、さらにコクが出ています。その翌日、色までが変わっていました。黄色みを帯びて、まるでみりんのようです。味もあまくなっていて、昔飲んだことのある「肥後の赤酒」に似ています。

 結局、数日かかって、この酒は満足のうちに飲み終えました。ワインは開けて30分ほどしてから飲めといわれますが、日本酒にも似たようなことがあるのでしょうか? とにかく、面白い体験をさせてくれたお酒でした。

 
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インディアペールエール

2009-12-11 13:41:58 | のみもの
 「インディアペールエール」とは、18世紀のイギリスで、インドへの長い航海に耐えられるよう作られた劣化しにくいビールを指すのだそうです。軽井沢のヤッホーブルーイングという会社のビール「インドの青鬼」で、はじめてこの名を知りました。

 左が「インドの青鬼」。「驚愕の苦味と深いコクで、飲むものを虜にします。魔の味を知ってしまった熱狂的ビールファンのためのビールです」と、缶に表記されています。アルコール度数は7%。

 苦味のある濃いビールが好きなので、ベルギーやオーストリア、ドイツのビールで似たものを飲んだことはありますが、日本産のビールでここまでコクと苦味のあるビールは初めて。おいしい! 値段は280円。この安さでこれほどおいしいビールは知りません。写真右は「軽井沢高原ビールシーズナル」。こちらはまずまず。


 ときどき飲む名古屋の地ビール、金シャチビールでも、「インディアペールエール」を見つけました。金シャチのビールは赤味噌味だけはいただけなかったけれど、あとはどれもおいしく飲んでいます。このインディアペールエールは、なかでもとりわけすぐれていました。写真右。ただし、「インドの青鬼」に比べたら、値段はかなり高い。525円でした。

 
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