アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

こもれび通信第5号 発行しました。

2015-05-29 16:42:12 | 奥三河three trees+
   載せるのが遅くなりましたが、通信第5号ができました。今度の号、アンティマキのコーナーでは、アンティマキ立ち上げ以来好評をいただいている穀物クッキーの作り方を紹介しています。
なお、出店予定、商品の置いてあるところなどの情報は、載せていませんのでご了承ください。

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アンティマキ 焼き菓子と草木染めの工房
<穀物クッキー>
焼き菓子とパンの工房・アンティマキを立ち上げたのは8年前。最初に製造したのが、穀物クッキーです。このクッキーを販売したくて、保健所の認可をとったようなもの。わたしにとっては、もっとも思い入れのある焼き菓子です。
このクッキーの原型は、自然食料理研究家の丸山光代さんのそばクッキー。30年ほど前、マクロビオティックの雑誌の編集に携わっていた時に、おやつ特集を組んで彼女のそばクッキーを紹介しました。編集部員の一人が作ってきたこのクッキーが、わたしには衝撃的においしく感じられたのです。甘さが程よく、穀物の味がしました。それまで私は自分でクッキーを作ったことはなかったのですが、以来、穀物をいろいろかえて、焼くようになりました。
私の作る菓子の中では、いまでも幅広い層に好まれているこのクッキーは、アンティマキの商品のなかで唯一、バターを使っています。でも、量を抑えるため湯煎にして、卵も極力少なめに。でも、バターと卵の豊かで贅沢な味わいは十分感じられるように工夫しました。現在、穀物クッキーは、全粒粉・カラスムギ・カカオニブ・ローズマリー・玄米粉と塩麹・有機ほうじ茶・そばの甘皮の7種類を発売しています。最も簡単に材料が手に入りそうな全粒粉のクッキーの作り方を紹介します。
① 全粒粉300g、中力粉(薄力粉)300gをふるい、塩小さじ3/4、刻んだカシューナッツまたはクルミ70gと混ぜ合わせる。
② バター205gを湯煎にかける。溶けたら粗糖150gを入れ、冷めたら卵1個半~2個を入れてよくかき混ぜる。
③ ①の入ったボウルの中に②を入れ、さっくりと切り混ぜる。
④ 全体を3等分し、およそ20センチほどの筒状に形作る。まきすにラップを敷いて成型すると楽。
⑤ まだ柔らかいので冷凍庫か冷蔵庫にしばらく置き、固くなったら1センチほどの厚さに輪切りにする。
⑥ ガスオーブンを180度に予熱し、4分焼く。ついで170度3分、160度で6,7分焼く。

<春の草木染め>
春といえば、若草染め。去年もこの欄に書きましたが、ヨモギ、スギナ、カラスノエンドウ、セイタカアワダチソウ、フジ、クズなどの若草で、あざやかな黄緑色~緑色が生まれます。
そのまま煮出すと黄色になるのですが、ソーダ灰などを植物と一緒に入れて煮ると、緑色が引き出されます。この方法、冬はブルーベリーの小枝やピラカンサ、ビワ、サクラなどの小枝から赤みを帯びた色を引き出すのに用いるのですが、春の若草からは、同じ方法で緑色が現れるのです。
この自然の妙を見たくて、春の早い時期から、地べたにほんのわずかに芽を出し始めた草が成長するのを、いまかいまかと待っています。
こころざし工房天然素材の手作り石けん
<E Mとの出会い>
私が「EM菌」という言葉をはじめて知ったのは、8年ほど前のことでした。人や環境にとってよい働きをする微生物が集まってできたもので、畑での野菜づくりなど色々なことに活用できるとききました。でも、当時はEM菌について口頭で説明を受けても、ネットで調べても、漠然としていて、いまひとつ明瞭に理解できませんでした。

そのころ、たまたま田舎暮らしの先輩に、私の石けんをプレゼントする機会がありました。彼女は、石鹸を手にするなり、「これ、EM石けん(!?)ありがとう~!!」ととても嬉しそうに言いました。彼女に石鹸をあげたのは2回目。そのときにわかったことですが、彼女は、前に上げた石鹸もEM石けんと勘違いなさっていました。彼女にとって、EM石けんとは、ずいぶん値打ちのあるものらしいなあ、と深く印象に残りました。
そんなわけで、まだ情報が少なすぎてEMの正体が解らないまま、以来ずっと頭の片隅で、EM入りの石けんを作ってみたいと思うようになりました。

昨年出店したイベントで、うれしいことにEM石けんを販売している方にお会いでき、EM菌について詳しい情報が載っているサイトを教えてもらいました。欲しかった情報が、やっと手に入ることになったのです。
そのとき購入したEM廃油石鹸を使って、食器洗いをはじめたところ、泡立ちが良く、何となくシンクのぬめりがとれてきたように感じました。1ヶ月程で使い切ったので、自分で作ってみることにしました。使用したのは、1年前に自宅用に作っておいた廃油液体石けんの原液。この液を、購入したEM活性液で3~4倍に薄め、即席EM廃油石けんとして食器洗いに使いました。それから一か月程経ったころ、シンクの奥のぬめりが全く出なくなっていたことに気づきました。これだけでも驚きでしたが、もう一つ驚いたことは、自宅で作っている豆乳ヨーグルトにも変化があったことです。

普段私の家で食べるヨーグルトは、ヨーグルトメーカーに市販のヨーグルトと無調整豆乳を入れて作っています。しかし、毎回容器を殺菌しているのに、ヨーグルトの種菌を繰り返しつないでいくと、どうしても雑菌が入ってしまい、2週間くらい経つと、出来上がったヨーグルトの表面はうっすらピンク色に変色していることもあります。
 雑菌がはいってしまうのはどうしても避けられないと思い込んでいましたが、EM石けんを使い始めてから2か月ちょっとたったころ、ふと気が付くとこの変色がなくなっていました。食器洗い用のスポンジは雑菌がいっぱいなので、ヨーグルトを作るときはスポンジでヨーグルト容器を洗ってはいけないと聞いていましたが、EMを使いはじめた今では、キッチンのスポンジで容器をゴシゴシ洗ってもヨーグルトが変色することはなくなりました。
 EM菌の活躍ぶりにいまは、興味津々の毎日です。まだ使い始めて数か月ですが、私の石けんにもEM菌を活用したくなりました。まずはEMについての知識をしっかりと学び、キッチン用のEM廃油石けんなども作っていきたいと考えています。

ARTISAN MIKI  季節のコンフィチュール

<この春、新しいスタート>
 2007年11月、家族3人で愛知県豊田市稲武地区に移住、2008年9月にベリー類栽培農家として新規就農しました。
最初に植え付けた樹々がようやく成木に達し、僅かではありますが生果・苗木の販売、摘み採りのお客様を迎えられるようになりました。
そこで、今シーズンから工房を“ARTISAN MIKI”、農園を“PAISAN MIKI”と屋号を掲げ、新たにスタートします。“ARTISAN”はフランス語で「職人」、“PAYSAN”は「農民」を意味する言葉。ものづくり、農業を生業(なりわい)とする民としての誇りを忘れずにありたい、その想いを屋号に込めました。旬の果実とコンフィチュールの美味しさを、今年も皆様にお届けします。

<ARTISAN MIKI の春いちばん>
 春の定番コンフィチュール、金柑と甘夏。
どちらも蒲郡で農薬を使わず育ったものを自分で収穫してきたので、とても新鮮で皮まで安心して使えます。
柑橘類は下処理がとても大変。
 金柑は半分に切ってフォークで種を出し、さらに半分に切って1/4の大きさにします。(去年は1/2の大きさで作りましたが、大きすぎて使いづらいので)
 甘夏は外皮を3回茹でたあと水に浸けアクを抜き、実は一房ずつ内皮と種を取り1/3の大きさに割ります。1度に15個くらい皮をむくと、指が酸でヒリヒリしてきます。 でも、この苦労がないと春の恵みは楽しめません。作り手の特権は煮ているときに香り立つむせかえる程の旬の香りに包まれる幸せ(≧∇≦)

<PAISAN MIKI の生命あふれる春>
木々が芽吹き、可憐な花を咲かせる生命力豊かな農園で、白ヤギのメイちゃんはこの春、お母さんになりました。子ヤギの誕生とヤギミルクの恵み、このダブルの喜びに心躍ります。
半年間、ヤギミルクを毎日どのようにいただこう?新鮮なミルクをそのまま飲むもよし、チーズやヨーグルトにするもよし、プリンにしたらどんな味になるだろう?と、ヤギミルクの恵みで頭がいっぱいになっている今日この頃。
そして、ヤギは見る人の心を温かくしてくれるとともに、畔の除草を進んでお手伝いしてくれるありがたい存在です。
 ブルーベリーやカシスなど、ベリー類の旬は7~8月。さわやかな風が吹く涼しい稲武の夏と採りたての果実の美味しさは最高です。
    
※イベント・講習会共に変更することがありますので、事前にブログ「アンティマキのいいかげん田舎暮らし」か、アンティマキのFBページでお確かめください。講習会は告知せずに開催することがあるので、参加ご希望の方は、あらかじめアンティマキまでお問い合わせください。


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