アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

「こもれび通信」6号

2015-08-14 23:47:04 | 奥三河three trees+
  7月25日発行号の「こもれび通信」第6号を転載します。今月の表紙イラストは、へちま。描いたのはイラストレーターの松井香澄さん。


アンティマキ 焼き菓子と草木染めの工房

<グラノーラ>
グラノーラは100年ほど前、あるお医者さんが考案した、グラハム粉(全粒粉)を主体とした朝食用の食品に端を発するのだそう。イギリスのおかゆ、ポリッジやオートミールの乾燥版として、発明されたようです。いまでは、ジャンクフードのひとつに数えられがちのグラノーラですが、もとは、健康志向の食品として誕生しました。

さて、アンティマキでは、ただいま2種類のグラノーラを発売しています。普通のグラノーラとココアグラノーラ。まずは、普通のグラノーラの作り方を簡単に紹介します。

① オートミール500g、ローストしたナッツ類100gほど、玄米粉50gをボウルに入れて合わせておく。
② 黒砂糖130g、ビートシュガー30g、塩小さじ1弱、水100g、植物油カップ3分の2を鍋に入れて火にかけ、沸騰直前で火を止める。
③ ②が冷めたら①と合わせ、天板何枚かに薄く広げて、130度に熱したオーブンで約12分ほど焼く。
④ いったん取り出し、ヘラでかきまぜ、また平たく伸ばしてもう一度同じ温度同じ時間だけ焼く。
⑤ 焼き終わったら、そのままオーブンに入れたままにし、乾燥させる。
⑥ さめたら、好みのドライフルーツを適宜加えて出来上がり。
 
  このままでおやつにもなりますが、ヨーグルトや牛乳をかけて召し上がっていただくと、いっそうおいしく感じます。クッキーに入れると、香ばしさが引き立ちます。

<初夏の草木染め>
もともとブルーが大好きなのですが、夏はことのほか青色に惹かれます。

草木染めで青を引き出す代表的な染料は、藍。藍染めは、世界中にありますが、材料になる植物はいろいろ。インディゴを持っている草を世界中の人がそれぞれの方法で探し当て、試行錯誤して引き出し方を見つけました。

藍染めは、冷たい水で染められることもあり、外の仕事に最適。藍液に入れた布が、真夏の太陽の下で、みるみるうちに緑から青色に変化するのを見るのは、心躍るひとときです。

アンティマキの講習会などで行う藍染めには、たいていインド藍の粉末を使います。手軽に染められるのですが、日本で昔から染められている藍染めとは、元の材料になる植物も染めの方法も全く異なります。色は、インド藍のほうが若干青みが強く、日本の藍のほうは、紺色が強いようです。たまに、日本の藍を引き出す草~タデアイの生葉で染めたり、乾燥葉を煮出して染めることもしています。このタデアイの種は炒ってお茶にもなりますよ。

こころざし工房天然素材の手作り石けん

<虫よけスプレー>
 今の時期、我が家では、畑に出るとよくブヨや蚊に刺されて、何日もかゆみが長引いてしまうことがあります。
今回は、この時期に役立つ虫よけスプレーのレシピをご紹介します。
 
<ブヨ除けスプレー>
100ccのスプレーボトルに、エタノール10ml、精製水90ml、ハッカの精油20滴を入れてよく混ぜる。

<蚊よけスプレー>
100ccのスプレーボトルに、エタノール10ml、精製水90ml、レモングラス精油7滴、ゼラニウム精油2滴、ラベンダー精油1滴を入れてよく混ぜる。ユーカリシトロネラなども有効です。

蚊よけスプレーにハッカの精油15滴ほどを入れると、ブヨにも蚊にも効果を発揮します。
使用前には、スプレーボトルをよく振ってからお使いください。
森林浴やキャンプ、庭や畑仕事などにご利用ください。

<石けんについて>
こころざし工房の石けんに、今月からEM-X GOLDという飲料用のEMを配合しました。
EM―X GOLDは、乳酸菌・酵母・光合成細菌など、人と環境に有用な微生物群(EM)の発酵の力を利用してつくられた健康飲料です。
原材料は、微生物培養エキス(糖蜜、酵母エキス)、粗製海水塩化マグネシウム、サンゴカルシウム。
この飲料には、一般に出回っているEMとは違って微生物は入っておらず、乳酸菌などが酵素になったもので、抗酸化力があり、石けんの酸化を遅らせる働きがあるそうです。
石けんに少量加えることにより、石けんがより長持ちするようになりました。新しくなったこころざし工房の石鹸を、どうぞお試しください。
ARTISAN MIKI  季節のコンフィチュール

<この春、新しいスタート>
 2007年11月、家族3人で愛知県豊田市稲武地区に移住、2008年9月にベリー類栽培農家として新規就農しました。
最初に植え付けた樹々がようやく成木に達し、僅かではありますが生果・苗木の販売、摘み採りのお客様を迎えられるようになりました。
そこで、今シーズンから工房を“ARTISAN MIKI”、農園を“PAYSAN MIKI”と屋号を掲げ、新たにスタートします。“ARTISAN”はフランス語で「職人」、“PAYSAN”は「農民」を意味する言葉。ものづくり、農業を生業(なりわい)とする民としての誇りを忘れずにありたい、その想いを屋号に込めました。旬の果実とコンフィチュールの美味しさを、今年も皆様にお届けします。

<ARTISAN MIKI 夏はブルーベリー!>
 ブルーベリーが旬を迎える夏。カシス、ブラックベリー、クランベリーも順番に収穫を迎えます。自家栽培のベリー類はそれぞれに個性的な香りと甘味、酸味のバランスがあり、コンフィチュールにすることでさらにその個性が際立ちます。
 ブルーベリーは余計なものを加えず、そのままシンプルに味わうのが一番おいしいコンフィチュールの王道。
カシスの魅力は何と言ってもその深い香り。コンフィチュールはもちろんリキュールにしても華やかな香りが楽しめます。
生のクランベリーはリンゴのようなしゃきしゃきした食感でブルーベリーのような濃厚な甘みはありませんが、同じ時期に旬を迎える紅玉やほかのベリー類とブレンドして一緒にコンフィチュールにすると、独特な酸味と香りが楽しめます。
コンフィチュールはその季節のお好きな組み合わせで160gの大瓶3本セット(2,500円+送料)の贈答用としてもご用意できます。大切な人への贈り物に心を込めて・・・

<PAYSAN MIKI 山の畠で過ごすひととき>
さわやかな風が吹き、鳥の声が響く高原の夏。白ヤギのメイちゃんと双子のドンくんとグリくんも元気いっぱいです。
今年は摘み採りのお客様を初めてお迎えし、たくさんの笑顔に出会えて、幸せいっぱい・・・なのですが、雨や野生動物のお客様も例年になく多く、涙もいっぱい・・・とにかくとってもにぎやかな大忙しの夏を迎えております。
 ブルーベリーの生果は125g入り6パックセット(3,000円+チルド便送料)でお中元などの贈答用にご注文いただき、収穫状況に応じ順次発送させていただいております。贈られた人の笑顔を思いながら一粒ずつ大切に・・・
    

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