アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

ナシのスープ

2012-01-16 11:45:50 | 手作りのたべもの
 暮れに、愛宕ナシという大きなナシをもらいました。片手ではもてないほどの大きさで、小ぶりのメロンくらいありそうなナシです。大き過ぎるので、いっぺんに食べられたのがやっと半分。残りは冷蔵庫に入れておきましたが、普通のナシに比べて大味なのと、冷た過ぎて、暖かい部屋で食べても体が冷えるようにおもうので、なかなか食べられないでいました。

  そろそろ食べないと腐ってしまう、とおもったころ、ふと、「ナシのスープ」というものを聞いたことがあるのを思い出しました。で、さっそく検索したら、ありました。それも2種類。

  ひとつは、お菓子としてのスープ。刻んだナシに牛乳やヨーグルト、砂糖などを入れて、ピューレ状にして冷やしたもの。火は入れないので、今回はパス。

  もうひとつは、あたたかい、おかずとしてのスープです。ナシには薬効も豊富にあるらしく、クコの実などを入れた薬膳風のスープのレシピが、いくつか見つかりました。そういえば、韓ドラ「チャングムの誓い」には、ナシがたびたび食材として出てきたし、たしかキムチにも使うはずです。朝鮮や中国では昔から、他の野菜と同様に使われてきたようです。

  いくつかあるレシピの中でも、簡単でおいしそうだったのが、中国の広州在住の日本人女性のレシピです(コチラ→)。彼女によれば、広州では、ナシのスープはかなり一般的な料理らしい。彼女のレシピは、じっくり出しをとった鶏スープに切ったナシを入れて土鍋で煮ただけの、シンプルなものです。

  で、まねしてみました。といっても、冷凍庫にあった鶏のもも肉を少しだけ切り取り、鍋にいれて水をひたひたに注ぎ、ナシとニンジンを入れてストーブにかけておいただけ。

  数時間後、塩と胡椒を振りいれ、味を見ました。おどろきです。おいしいのです。はじめての味みたいな気がしますが、おいしい。味わいがあります。広州の女性のように本格的に鶏のだしを取ったわけではないので、ほとんど期待していなかったのですが、甘いスープが、体の中に入っていく感じが気持ちよかった。

  またぜひ作ってみたいと思うのですが、今の季節、ナシはほとんど売られていません。ナシの出回る時期には、あたたかいスープはあまり飲まないので、残念です。でも、いったん煮ておいて冷やして飲むのもおいしいのかもしれません。あるいは、暑いときでも、温かいスープは体にいいから、甘くて口当たりのいいこのスープなら、おいしく感じるかもしれません。ぜひとも、旬のときに作ってみたいと思います。

  

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