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アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

チエ流マクロビオティック料理教室・夏の部開きます!

2011-07-28 09:15:47 | マクロビオティック
  今年で5年目になるチエさんのマクロビオティック料理教室。春の教室に続いて、夏の教室を下記のとおり開きます。チエさんは、この夏、昨年同様イタリアの知人宅のワイン用のぶどう園で、ブドウの収穫と知人の経営する宿泊施設のまかないを手伝いながら、イタリアの食文化を学んでいます。

  今度の教室でも、イタリアで学んだ野菜料理を土台にした、新しくて面白い料理を教えて頂けると思います。残暑厳しい折かもしれませんが、稲武はたぶん涼しくなっているとおもいます。

  涼しい稲武で、体にも心にもやさしい料理の数々をぜひ学びにいらしてください。この教室は、マクロビオティック初心者、あるいは長年マクロビオティックをやっているかたで料理の幅を広げたい方にお勧めの講習会です。深くじっくりマクロビオティックを学びたい方には物足りないかもしれませんので、その点はご承知ください。

  なお、過去のマクロビオティック料理教室に関しては、こちらをご覧ください。

    2009年秋の教室(三河の山里便り)
    2010年春の教室(アンティマキのいいかげん田舎暮らし)    
    2010年秋の教室(アンティマキのいいかげん田舎暮らし)  
    2011年春の教室(アンティマキのいいかげん田舎暮らし)

●日時:9月4日(日)・5日(月)午前10時~午後3時
●場所:どんぐり工房厨房室(旧稲武地区・どんぐり温泉前)
●費用:2000円(材料費別途 1000円程度)
●申し込み:8月31日ころまで。先着順に受け付けます。
●定員:それぞれ15名。両日とも同じレシピで進めます。
●講師:初田智恵子(大阪在住・クシマクロビオティッククッキングスクール卒業)
●申し込み・問合せ先:アンティマキ(村田)℡fax 0565-82-3304
 e-mail: auntie-maki@cb.wakwak.com
 
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今年一回目のチエ流マクロビオティック料理教室、開きました。

2011-05-27 16:43:19 | マクロビオティック
5年目・12回目の">チエ流マクロビオティック料理教室を、先日5月22日(日)と23日(月)に開きました。マクロビオティックにちょっと触れてみたい方、すでに実践はしているけれど新しい料理を開拓したい方に来ていただきたいこの教室、今回は申し込みが多くて、はじめは何人かお断りしたほど。たまたまキャンセルもけっこう出たため、いささか定員オーバーにはなりましたが、希望者全員に参加してもらうことができました。


   今回のメニューは韓国料理が中心です。一般家庭で普通に食べているというビビンバのマクロビ版とわかめスープ。それにさつま揚げ風の焼き物。デザートは白玉団子です。

   これはさつま揚げに見立てたものなのですが、中身はなんとゆでたうどん。干ししいたけやレンコンと一緒にミキサーにかけてからゆでた大豆と紅生姜を加えて形を整えました。

    ビビンバに載せる具のひとつ、スナップエンドウ。ゆでただけでなく広げて豆を見せるところがチエ流です。彼女の口癖どおり、「かわいい!」。左右交互に豆粒が並んでいるのに感動した、との感想も聞かれました。

   おばあちゃんと一緒に参加したFちゃんはマクロビファン。3回目の参加です。

   お母さんと参加したSちゃんも、熱心に仕事に励みました。

   ビビンバの具は10種類!? ずらりと並びました。

   豆みそに調味料を加えてチエさんが作ったコチジャンをつけていただきます。

   右はシンプルなわかめスープ、左上はジャガイモ餡をかけた豆腐入りの白玉だんごです。さつま揚げ風はしっかり焼くとほんとにさつま揚げみたい。ゆでうどんを入れることで粉っぽさがなくなり、しっとりした食感です。ゆでたうどんが余ったら、やってみよう。

   全員ほとんど完食しました。私はビビンバ初体験。一つ一つは薄めの味付けなのに全部をスプーンでよく混ぜて口に入れると、味が程よく調和しておいしい! ビビンバって韓国風散らしずしなのですね。団子は豆腐のおかげで滑らかさが増しています。餡はオレンジピールも入っているせいか、ジャガイモとは思えないほんのりした甘さになっています。

   今度も、チエさんならではの工夫の凝らされた料理の数々でした。夏の教室が待たれます。「いまからもうしこんでもいいですか?」といって下さったかたもいて、チエさんにも私にも、いよいよ楽しみの多い教室になってきました。 









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今年最初のチエ流マクロビオティック料理教室を開きます。

2011-04-22 22:00:57 | マクロビオティック
  来月5月22日(日)と23日(月)に、春のチエ流マクロビオティック料理教室を開きます。

  この教室は、大阪の友人・初田智恵子さんを講師に招いて、5年前から年に3回ずつ開いているものです。ただし、昨年夏の教室は、初田さんがイタリアに赴いたので中止。そのため、今回で12回目の開催になります。この教室について、およびマクロビオティックについては、コチラコチラをごらんください。

  今回の春のレシピはまだ届いていませんが、おいしくて見た目にも楽しく、体に優しい料理を教えてもらえるはずです。  
  
  教室の詳細は以下のとおりです。初夏の山里で、心にも体にもすがすがしい料理をご一緒に学びませんか? なお、松嶋富貴さんのらら体操の教室は、22日(日)の教室終了後に開きます。

●日時:5月22日(日)・23日(月) 午前10時~午後3時
●場所:どんぐり工房厨房(豊田市旧稲武地区・どんぐり温泉前)
●費用:2000円(材料費別途 1000円程度)
●申し込み:5月18日まで。先着順に受け付けます。
●定員:それぞれ15名。両日とも同じレシピで進めます。
●講師:初田智恵子
(大阪在住・クシマクロビオティッククッキングスクール卒業)
●らら体操講師:松嶋富貴(名古屋市在住・らら体操創始者)
●申し込み・問合せ先:アンティマキ(村田)
 ℡&fax 0565-82-3304 
 e-mail: auntie-maki@cb.wakwak.com
  *参加者が6名に満たない場合は中止することもあります。
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チエ流マクロビオティック料理教室、秋の部終わりました

2010-11-17 11:17:39 | マクロビオティック
  11月1日(月)と3日(水・祝日)、通算11回目、本年度2回目の「チエ流マクロビオティック料理教室」を開きました。以前から、土日、祝日にも開いてほしいとの要望があったので、今回初めて祝日も日程に入れました。

  講師のチエさんこと、初田智恵子さんはこの夏、ひとつきほどイタリアに滞在しました。短期間ながら、現地の人の食生活に触れる機会も多く、収穫の多い旅だったそうです。

  そこで、今回の料理教室のメニューは、イタリア風マクロビオティック的野菜料理!となりました。

  赤ちゃんを背負ったまま料理し続けてくださったOさん。焼いているのはコカブです。参加者の一人で自然農栽培で野菜作りをしているYさん(畑の様子はコチラ→)が持ってきてくださったものです。

  右から二番目がチエさん。彼女が指しているのは、しぐれ味噌。マクロビオティック料理では定番のおかずです。根菜類を丁寧にいため、味噌を加えたものですが、ここにチエさんは松の実を加え、イタリアのソース・パーニャカウダソースならぬ、独特の味噌ニャカウダソースを考案しました。

 松の実を入れた後になめると、松の実の味が勝っているのに、塩を少し入れたとたん、松の実の味が後ろに引っ込み、具も味噌も渾然一体となった調和した味が生まれます。このソースを、焼いたコカブや蒸したサトイモ、ブロッコリー、生のダイコン、セロリなど季節の野菜にかけていただきます。

  1日は11名、3日は6名が参加しました。今回は直前のキャンセルが多く、いささか少なめの講習会でしたが、和やかであたたかみのあるいい雰囲気の教室になりました。

  これが、イタリア風チエ流マクロビオティック料理。左がメインディッシュのしぐれ味噌ニャカウダかけ野菜。私が家で焼いて持っていった玄米酵素ご飯入りパンも、このソースにとてもよく合いました。

  右手前の小皿には、小松菜のイタリアン煮浸しが載っています。橙色の丸い小さなものはレンズ豆。トマトピューレで味付けした炒め物ですが、形と色の取り合わせが、いかにもチエさんらしい一品です。

  右上は白いんげん豆のミネストローネ。具沢山のスープです。イタリアのママンのように、まな板を使わず全部刃先で削るように切って、鍋に放り込んで水といっしょに火にかけます。トマトやゆでた白いんげんは後で加えるのですが、スープのもとになるような素材はいっさい使わず、炒める事もしないで味を引き出します。丹波の黒豆の枝豆もいい味でした。豆が2種類入っているのもおもしろい味になるのだなと、おもいました。

  大皿の向こうがデザートの、サツマイモと紅玉リンゴのトルタスフォルマート風。蜂蜜に漬けておいた生姜のみじん切り、寒天パウダー、白味噌、豆乳、薄力粉などを混ぜて、蒸したサツマイモやリンゴとともにミキサーにかけたものが台に。上に乗っているのは取り分けておいた蒸しサツマイモとリンゴ。冷やして固めました。ほのかに甘くて、生姜のピリッとした感じが味わいを深めています。

  今回も、おいしくて面白い料理を堪能できました。次回は来春。4月か5月に開催の予定です。夏の教室には、稲武のトマトを使って、チエさんがイタリアでマスターしたとってもおいしいトマトソースの作りかたを披露してもらうことになりました。乞うご期待。
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玄米酵素ご飯

2010-09-08 09:54:28 | マクロビオティック
  玄米酵素ご飯を作るために、一升炊きの炊飯器を買いました。
 
  玄米酵素ご飯を初めて食べたのは2年前。「チエ流マクロビオティック料理教室」講師の初田知恵子さんが、大阪から専用の大きな釜で炊いたご飯を窯ごと持ってきてくれたときです。

   初めて食べた酵素玄米は臭みがなく、もっちりしていてとてもおいしいものでした。炊いて保温したまま10日も食べ続けられると聞き、びっくり。日にちが経てば経つほどよりおいしくなる、とも。私もそのお釜を買ってすぐにでも始めたかったのですが、値段を聞いてあきらめました。かなりの高額だったのです。


   ところが最近、普通の炊飯器でも同じような酵素玄米ご飯が炊けると聞き、ぜひやってみたくなりました。でもうちには炊飯器がないので、このご飯のために買うことにしたわけです。家族が少ないので5合炊きにしようか1升炊きにしようかかなり迷いましたが、10日も食べ続けられるのなら、大きいほうが便利なので思い切って一升炊きを買いました。

  玄米酵素ご飯の作り方は、いたって簡単。まず6合の玄米を洗い、ボールに入れます。カップ3分の1の小豆と塩小さじ1杯も加えてひたひたに水を入れ、泡だて器で混ぜます。
  
  この混ぜ方にコツがあるのです。右回りで8分間。1周で2秒になるような速度でかき混ぜ続けます。次第に水が白くにごってきます。これが酵素を発生させる元になるのかな?などと思いながら混ぜ続けます。

  混ぜ終わったら炊飯器に設置し、玄米の目盛りより心持ち多めの水を入れ、炊飯ボタンをおします。あとは1日1回上下をひっくり返しかき混ぜるだけ。3日目からが食べごろで、10日で食べきるようにしたほうがよいそうです。

  炊き上がった状態。ご飯はほんのり色がついている程度です。

  3日目です。かなり色が濃くなってきました。はじめは全体がパラパラしていたのに、もっちりしてきました。さらに数日経つと、もっと色が濃くなり、さらに赤飯っぽくなってきました。

  酵素の働きで玄米の臭みが抜け、体への吸収もよくなり腐敗も遅くなるのだそうですが、なにより食べやすいのがいいい。初めての人にもおいしく食べてもらえそう。

  この玄米酵素ご飯については、本が出ています。(コチラ→)


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チエ流マクロビオティック料理教室のお知らせ

2010-08-18 22:58:05 | マクロビオティック
  今年4年目を迎えたチエ流マクロビオティック料理教室は、講師の初田知恵子さんが、この夏イタリアに滞在しているため、夏の教室をお休みすることにいたしました。あしからずご了承ください。

  なお、秋の教室は、11月1日(月)、11月3日(水・祝日)に開催する予定です。詳しくは以下の通りです。

■日時:11月1日(月)・3日(水) 午前10時~午後3時
■場所:どんぐり工房厨房(豊田市旧稲武地区・どんぐり温泉前)
■費用:2000円(材料費別途・1000円程度)
■申し込み:10月25日まで。先着順に受け付けます。
  (申し込みは今からでもけっこうです)
■定員:それぞれ15名。両日とも同じレシピで進めます。
■講師:初田智恵子(大阪在住・クシマクロビオティッククッキングスクール卒業)
■申し込み・問い合わせ先:アンティマキ(村田)
 ℡&fax:0565-82-3304 e-mail:auntie-maki@cb.wakwak.com

 開催時期が近づいたら、改めて告知をいたします。
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チエ流マクロビオティック料理教室、春の部終わりました

2010-05-20 09:16:08 | マクロビオティック
  5月17日(月)と19日(水)の両日に渡って、第10回目の「チエ流マクロビオティック料理教室」を開きました。講師は大阪の初田智恵子さん。本年度最初の教室です。

 この教室は年に三回開いており、今年で4年目を迎えます。稲武地区内だけでなく、豊田市街地や岡崎市、名古屋市などずいぶん遠くからも来てくださっています。今回初めて参加した方も何人かいらっしゃいました。

 今回のメニューは、いちごずし、豆乳ドレッシングマリネ、新玉ネギのモチキビオムレット、モチキビドーナツ、ハーブポテトスープです。

 肉魚はもちろん、卵も牛乳もつかわないマクロビオティック料理、毎回材料の組み合わせの妙や調味の仕方に驚くのですが、今回もまた発見がたくさんありました。

 写真手前左がメインディッシュのモチキビオムレットと豆乳ドレッシングマリネ、右はいちごずし、後ろ右がスープです。オムレットは卵じゃないのに卵味を感じました。ふわっとしているからなのでしょう。豆乳ドレッシングは私の好きな味。チエさんが気に入っている市販のドレッシングを豆乳とオリーブオイルで再現したそうです。

 モチキビドーナツは、米の粉入りと小麦粉入りの二種類を作りました。米の粉入りのほうがさっくりしていて私の好みに合いました。

 1日目は13名の大人に小学生1人が参加。ほかに赤ちゃん二人、二歳の女の子一人がどんぐり工房の厨房に集まりました。小学生のHくんは常連のKさんとずっといっしょに調理に専心。赤ちゃんたちは、たくさんのおかあさんたちに抱かれて心地よさそうにしていました。2日目は参加者5名のこじんまりした会に。

 イチゴとご飯、モチキビのオムレツといった意外な材料の組み合わせや調理法に「目からうろこが落ちた!」との感想が飛び交い、マクロビオティック料理の面白さ、楽しさに触れて頂くことができました。
 
教室については、当日の参加者の方々がご自分のブログで紹介してくださっています。Pさん(→)Tさん(→)です。また、三河の山里便りでも、近々詳しく報告してくださる予定です。


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チエ流マクロビオティック料理教室

2010-01-07 11:32:10 | マクロビオティック
 稲武に来てから知り合った、大阪在住の初田智恵子さんにお願いして、マクロビオティック料理教室を始めたのは、20007年春のことです。

 初田さんは子供のころから野菜が大好き。野菜の味が好きなだけではなく、形も大好きなのだそうで、おかあさんが田舎へ野菜の買出しに行くのについていくのが楽しみだったそうです。マクロビオティックの勉強を始めたきっかけも、野菜のおいしさを最大限引き出す料理法にひかれたことがひとつの理由だったとか。彼女の野菜への愛着は並々ならぬものがあり、新鮮でみずみずしい野菜を見るたびに、満面の笑みを浮かべて、「めっちゃかわいいな~」と見とれています。

さて、マクロビオティックとは、日本の伝統的な食生活のスタイルを基本にした、体のバランスとリズムを取り戻すための食事法です。マクロビオティックの食事のとり方の基本は三つ。一つ目は、全粒穀物を食事の中心にすえること。とくに、マクロビオティックが大切に考える食べ物は、玄米。撒けば芽が出る玄米は、体がほしがる栄養をバランスよく含んでいます。二つ目は、住む土地のなるべく近くで取れた旬の野菜を取ること。三つ目は、ひとつのものを丸ごと食べること。レンコンもごぼうも皮をむかないで調理します。

 季節に合わせ、体質に合わせ、体調に合わせ、自然環境に合わせた食事法がマクロビオティックです。でも、料理の味は、作る人の気持の持ち方一つで変化します。そこで、初田さんが大事にしているのは、食べる人の幸せと健康を願う気持ちを料理に託すこと。一つ一つの素材を楽しそうに扱う初田さんを見ていると、彼女の料理のおいしさの秘密がわかるような気がします。

 マクロビオティックに出会った80年代中ごろのこの料理(当時は「正食」という言い方のほうが多かったようです)は、私が知る限り、おいしくはあっても見た目は決して美しくはなく、どの品も、味噌やしょうゆで煮染めたような茶色ばかりでした。

 見た目よりも実質を重んじる風潮が強くて、それで別に不満はなかったのですが、最近のマクロビオティック料理は違います。おしゃれで、イタリア料理やエスニック料理なども取り入れていて、変化に富んでいます。初田さんの料理もさまざまな工夫に満ちていて、とてもかわいらしく、食欲をそそります。


料理教室は、年三回開いています。春の部は5月、夏の部は8月、秋の部は10月末です。開催場所は稲武地区にある交流体験施設・どんぐり工房の厨房。遠くに山が見え、広くてすがすがしい台所です。

(厨房から遠くの山を望む)
 料理は毎回3~5品作ります。玄米を使った主食のほか、稲武産の旬の野菜をマクロビオティックのきまりに沿った調理法で、初田さん独自のアイデアを凝らしたメニューを中心に作ります。定員は15名。レシピには、初田さんの妹さんでイラストレーターの森ひろこさんが描いた、野菜や料理の絵がちりばめられています。野菜料理の楽しさ、おもしろさが、絵を見ただけでも伝わってくるようです。


 自分の食生活を正すきっかけにしようと軽い気持ではじめた料理教室ですが、稲武だけではなく、豊田市街地を始め、岡崎市、安城市、名古屋市など、ずいぶん遠方からも来てくださり、思いのほか好評を博しています。今年でとうとう4年目を迎えることになりました。2009年夏の部秋の部は、「三河の山里だより」で詳しく紹介してくださっています。

 この教室は、一回ごとの単発の料理教室です。一般のマクロビオティック料理教室では、マクロビオティックの考えを学びながら段階的に進めていくケースが多いようですが、この料理教室は、あくまでマクロビオティックを楽しんでもらうための教室です。したがって、一般のマクロビオティックでは使わない素材を使ったり、異なる調理法をすることもあります。あくまで「チエ流」です。

そんなわけで、病気治しやマクロビオティックの基礎からきちんと学びたい方には物足りないかも知れませんので、あらかじめご承知おきください。

 教室開催に関しては、「豊田ホームニュース」に掲載するほか、どんぐり温泉・どんぐり横丁などにチラシをおいて告知しています。このブログでも、お知らせする予定です。お問い合わせは、アンティマキのHP「アンティマキの場所・問い合わせ」から、お問い合わせください。2010年春の部は、5月中ごろ開催の予定です。
(料理教室の写真は「三河の山里だより」のnekosanが撮影したものです。許可を得て掲載しました)
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マクロビオティックとの出会い

2010-01-05 14:41:46 | マクロビオティック
80年代の中ごろ、私は大阪の自然食品メーカーで、マクロビオティックの雑誌編集に携わっていました。
 
 マクロビオティックとは、玄米菜食の食事法。戦前にこの食事法を提唱し、多くの病人を治してきたのが、桜沢如一という日本人。彼は欧米に渡り、かの地でも人々の健康回復に努めました。その弟子の一人が、ハリウッドの俳優たちをはじめとするアメリカ人に影響を与え、近年、逆輸入の形で日本でもブームが広がりました。

 今では、大手出版社の雑誌でも別冊や特集が組まれるほど市民権を得ている食事法ですが、私がマクロビオティックと出会ったころは、ごく一部の変わり者が食べている粗末な食事、といったイメージが強かった時代です。
 
 でも、私も家人も、もともと食いしん坊で食に対する好奇心が旺盛だったので、当時まだ珍しかった玄米に対してもマクロビオティックの食事法に対しても、偏見は一切持っていませんでした。
 
むしろ、面白そうという気持が強くて、マクロビオティックの世界に仲間入りしました。

 当時、私たちにはさほどの病気はなかったのですが、たまにいただく玄米やマクロビオティック料理がとてもおいしくて、口中に広がるしみじみとした味わいを心地よく感じました。

 私たちの身体は、玄米はもちろん、鉄火味噌、ごま塩、玄米パン、玄米せんべい、玄米味噌、などなど、それまであまり食べたことのなかった食品や食材を、渇いたのどに流し込むようにどんどん吸収しました。今から思えば、さほど美味しくないものもあったはずなのに、当時は「おいしい!」と感じたのです。たぶん、それだけ体が欲していたのでしょう。

 何より驚いたのは、低農薬の玄米を水につけておいたら発芽したこと。試みに、入社する直前に近所で買い求めた普通の玄米を水につけたら、何日たっても発芽せず、紫色に変色しました。発芽したほうの玄米は、ベランダに置いたバケツの中でどんどん成育し、結実までしました!

 マクロビオティックは、病気はその病人のいままで食べてきたものによって作られる、と考えます。重い病気を治すためには、単に玄米を食べ、肉や魚をやめるだけではなく、病気やその病人の体質に応じた「食箋」というものを忠実に守らないと、なかなか快方には向かいません。また、マクロビオティックでは結局病が癒えず、ほかの療法を求める方もおられます。

 それでも、マクロビオティックによって治った例は数知れず、私もたくさんの方々の体験を取材しました。

 自分たちも試みに、ちょっとだけマクロビオティックらしい食事に切り替えようと思ったのは、入社して二ヶ月ほどたってから。
 玄米とひじきや根菜の煮物、味噌汁といった代わり映えのしないメニューを毎日続けました。でも、嗜好品はやめられず、昼食は外食も多く、ほんとうの厳密な玄米菜食とはいいがたい食事でした。

 そんないいかげんな食事でしたが、3ヶ月もたたずに効果が出てきました。

 まず、家人のアレルギーが消えました。彼は子供のころからひどいアレルギーで、検査したほとんどのものに反応したとのこと。漢方薬を飲み始めてすこし落ち着きましたが、ちょっとした環境の変化ですぐに体中がかゆくなったり、鼻水が止まらなくなったりしていました。

 それが、10キロほどの急速な減量とともにすっかりなりを潜めたのです。

 つぎに私の血圧が下がりました。高校時代、上の血圧(正式名は知りません)が168もあり、その後も150を下ったことがないほど高かったのに、マクロビオティック生活を始めて一年もたたずに110前後に下がりました。ついで、体温が上がりました。5度5分くらいだったのが6度2分ほどになったのです。

 その後、職を変わったり、環境が変わったりしてマクロビオティック生活から遠ざかったのですが、家人のアレルギーは昔ほどひどくはならず、私の血圧はほとんどかわらず正常を保っています。ただし、体温はまた下がり、近頃は年相応に冷え性に悩まされています。

 当時、愛知県に住む実家の父に尿管結石ができ、入院するという事態が起きました。マクロビオティックのすごさを知ったばかりのころだったので、京都から愛知まで飛んで帰り、父に玄米を食べさせ、芋パスタや生姜シップなどの手当てを施しました。すると、いつのまにか結石が消え、「治った理由がわからない」と、医者が首を傾げるほどに回復しました。そして体重が減ったせいか、若いころから苦しんでいた腰の痛みがまったくなくなったのです。

 そんなこんなで、マクロビオティックの恩恵にはあずかってきたのですが、他の食事にも好奇心と欲望が絶えず起こり、なかなか昔のような食生活に戻れないですごして来ました。

 ふたたびちゃんとマクロビオティック生活をしたいものだと思い始めた矢先、大阪の知人と一緒にやってきた初田智恵子さんと知り合いになりました。5年ほど前のことです。

 彼女は大阪のクシマクロビオティックスクールを卒業し、マクロビオティックの仕事を始めたところでした。

 稲武の地をとても気にいってくれた彼女に、また来てほしいと思い、せっかく来てもらうならマクロビオティック生活を始めるきっかけを作りたいと考えたのが、「チエ流マクロビオティック料理教室」の開催につながりました。

 

 
 
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