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アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

陶器のリサイクル

2011-02-10 14:03:54 | アンティマキ風自然的生活
   昨年暮れ、納屋を整理したら、数年前知人を介してもらった古い陶器の山が出てきました。そのおりもらったのは、文机、壊れかけた糸車、和裁の裁ち台、織り機の部品などなど、私にとっては宝のような古道具でした。そのなかに、木箱にはいった古い食器があったのです。ほかの道具はみんな家のどこかにところを得てそれなりに収まっているのですが、食器だけは始末に困り、そのままになっていました。古いといっても時代物というほどのものではなく、多くは色あせて薄汚れていたし、格別立派そうなものもなかったので、ほったらかしにしていたのでした。

  ダンボールに6箱ほどの食器類を運び出し、日の下にさらしました。最初に思ったとおり、いいものはありません。ふたつだけ、面白い形のものがあったので取り除け、小皿の何枚かはクラフトに使えそうなのでそれも除外して、後はすべて処分することにしました。


  でも、ちゃんと形があって使えるものを捨てるのはもったいないなあと思っていたとき、以前、岐阜県の多治見か土岐で陶器のリサイクルをやっていると聞いたことがあるのを思い出し、調べてみたら、やっていました。ときたま行く事のある土岐の道の駅・どんぶり会館でも回収していると分かったのです。

  さっそく持っていきました。受付でその旨告げると、係の人がやってきて端から箱に入れ直し、引き取ってくれました。会館の前にはちゃんとボックスがおいてあります。これからも、ちょっとでも持ってきてここに捨てればいいのだなとわかりました。

   どんぶり会館にちかい、多治見の道の駅・志野・織部にも、同じようなボックスが入り口に置かれ、持参した器を箱に入れている人を見かけました。


   どんぶり会館の職員は、回収した食器は陶器タイルに再生するらしいと言っていましたが、再生陶器で作られた食器もあるらしく、どんなものになるか、いつか見てみたいものです。再生陶器のサイトはこちら(→)

   捨てるものが生き返ると聞くと、ほっとします。捨てるときの後ろめたさが減ります。ただし、回収してもらえるのは食器だけ。花瓶、置物、土鍋、植木鉢、ガラス製品は引き取ってもらえません。陶磁器のリサイクル活動に関してはこちらをご覧ください。


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シアバターの威力

2010-12-13 16:34:15 | アンティマキ風自然的生活
  前にも書きましたが、年齢に比べて肌はつやつやしているとよくほめられていた私ですが、このところ寒くなるに従って乾燥がひどくなったのか、それとも食生活が悪いのか、頬を触るとどうもガサガサして、決して滑らかとは言いがたい状態になりました。

  今までは少々肌が荒れても、塩で洗ってオリーブオイルをつけておけば、翌朝は元通りにすべすべしていたのに、そうは行かない日がずっと続いていました。

  そんな矢先、初めて訪れた、名古屋のクリエーターズマーケットでシアバターというものに出会いました。シアバターの存在は、せっけんを作っているYさん(Yさんのせっけんについてはコチラ→)から聞いてはいたのですが、見たのは初めて。お店の方が指先につけてくださって、匂いや感触を知りました。とにかく一度使ってみようと、買ってみました。

  Yさんの米ぬかせっけんで洗顔してから、シアバターを塗って寝ました。翌朝、触ってみるとまだ荒れてはいますが、いつもよりしっとりしています。顔を洗ってからまた塗ってみました。数時間後、だいぶすべすべが戻ってきました。肌に合っているようです。うれしい!

  私が買ったシアバターは、ラベンダー精油とティーツリー精油が加えてあるもの。単独の商品もあります。袋の中には、シアバターと販売元のアフリカ工房について書いたしおりと、工房主の前田真澄さんを取材した新聞記事が入っていました。

  しおりや記事によると、前田真澄さんは以前ガーナのズオ村というところに滞在していて、シアバターの存在を知ったとのこと。1000年以上も前からガーナ北部の地域では、シアバターの木の実を、食用だけでなく天然の保湿クリームとして使ってきたのだそうです。火傷や傷にも効き、生まれたての赤ちゃんのへその緒にも塗るのだとか。村の人々の生活に欠かせないこのクリームは、乾燥した種を砕いて火であぶり、よく練ってから煮つめたあと、一晩寝かせて固めます。

  村の女性たちが日常の仕事として作っているシアバターを、前田さんは、帰国後数年してから、直輸入することを決意しました。生産者である村人たちに適正な代金が手にわたるよう、フェアトレードのしくみを作ったうえでの出発です。

  しおりにはこんなエピソードが書かれています。

  「(前田さんがズオ村を去るとき、村の子供を全員取り上げたという産婆さんが)お前
  さん、日本にはどうやって帰るんだね。車かい? それとも自転車かい?」「車じゃ帰
  れないわ。飛行機よ。」と答える私。きょとんとした顔をする彼女。たとえ、「飛行
  機」の存在など知らなくても、立派に人生を生き抜いてきた一人のアフリカの老女
   がそこに佇んでいました。

  こんなおばあさんの住んでいる村から届いたシアバター、気に入りました。いろいろ試してみようと思います。
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高熱にキャベツ枕と豆腐シップと黒炒り玄米スープ

2010-09-25 18:19:24 | アンティマキ風自然的生活
   先週末、数年ぶりに熱を出しました。平熱が低いので7度台でも結構体が熱くなり、食欲もなくなってかなりしんどい思いをしました。夏の疲れが出たのか食べ過ぎがたたったのか風邪でも引いたのか、結局分からずじまいでしたが、珍しくまる二日も寝込みました。

  最初測ったとき7度4分だった熱は、すぐに8分に上がりました。とにかく眠れば治ると思ってひたすら眠ったのですが、熱は一向に下がりません。

  夜明け近く、ふと思い出してキャベツを数枚はがして額と首筋にあてがいました。ひんやりした感触が気持ちよく、キャベツが冷たくなくなったら場所を変えます。そのうちいつのまにか眠りにつきました。


  翌朝、体温は7度2分にまで下がっていました。キャベツの効果です。気をよくして、今度は豆腐シップを作りました。豆腐を水切りして小麦粉と混ぜ、垂れてこない程度に固くします。布にくるんでやはり額に当てます。こちらもずいぶん気持ちよい。

  次に、黒炒り玄米を鍋で半分量になるまで煮詰めたスープを、のどが渇くたびに飲み続けました。「玄神」と名のついたこの飲み物は、不思議なことに高熱のときにはとてもおいしいのに、熱が下がるととたんに焦げ臭い匂いや味がまずく感じて、飲みづらくなるしろものです。

  今回はかなり長い間、このスープをおいしく感じました。あとで知人から玄米をキツネ色に炒って煎じた玄米スープが、体の弱ったときにいいと教えてもらいました。黒炒り玄米スープより飲みやすそうです。

  体はつらかったのですが、解熱のための民間療法の効果を久しぶりに確かめることができました。

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タイツコウと卵油

2010-07-15 21:04:37 | アンティマキ風自然的生活
  私の家には常備薬というものはほとんどありませんが、切らさないようにしている軟膏がひとつあります。

  名前はタイツコウ。中国の宋の時代の漢方薬の書物に載っているという「神仙太乙膏」の製法をもとに作られた漢方薬で、火傷、切傷、床ずれ、虫刺されなどに効く薬です。(タイツコウのHPはコチラ→)

  15年ほど前、親戚のアトピーの子供の話を知人に話したところ、教えてくれたのがこの軟膏です。彼女は夫が入院中床ずれに悩んでいたとき、人から紹介されたのだと、言いました。

  入手してからしばらくしたころ、草刈りをしていたとき、不意に蜂が襲ってきたことがあります。たぶん、蜂も私に突然襲われたとおもって逆襲してきたのでしょう。チカッと感じたときには、蜂はブーンという音ともに目の前を飛んでよそへいきました。

  すぐに家に入り、このタイツコウを塗りました。すると刺されたところはなんの痕跡も残らず、腫れもせずにすみました。以来、この薬は田舎暮らしになくてはならないものになりました。  

  初夏のころ、知人の子供がうちへ来たとき、やけに頬が赤いのに気がつきました。聞くと、「日光過敏症」という病気だそうで、きつい日に当たると顔の表面が赤くなり、湿疹のようなものができるといいます。副作用はないからだめもとでやってみようと、このタイツコウを薄く彼の頬に塗ってみました。

  その日はそれで帰ったのですが、翌日その知人から電話があり、「頬の赤みが消えた。あの薬をぜひ手に入れたい」といわれました。その後も、調子が悪くなったときには塗っているとの話です。

  タイツコウに続いて、この春から常備薬になったものがあります。卵油です。以前、小原地区の西村農園で製造見学(コチラ→)をしたおり、ひとつ買い求めてきました。写真左端の白い容器がそれ。

  卵油の威力をはっきり知ったのは、家を訪れた友人の右腕にひどい火傷があるのをたまたま見つけたときです。パン屋でアルバイトしている彼女はその前日、オーブンから出したばかりの天板が腕にさわったため、火傷を負ったというのです。すぐにオキシフルで消毒したということですが、火傷したあとは赤くただれ、痛々しげでした。

  すぐに卵油を塗り、ガーゼで傷口を覆って手当てしました。そして、何回か使える量の卵油を分けました。

  数日後出会った彼女の口から、あの日以来やけどが見る見るうちに治りはじめた、との報告を受けました。

  切傷でもかなりの威力を発揮しました。2週間ほど前、家人がのこぎりで指を切ったのです。血がぽたぽた滴り落ち、かなりの深い傷です。すぐに卵油を塗り、包帯しました。

  2,3日後の指の様子です。ピンボケですが、傷口はすっかりふさがり、新しい肉が盛り上がっています。盛り上がり方が旺盛で、こういう治りかたは見たことがないようにおもいました。治癒が早くて驚きました。  

  10日後の写真です。白っぽくなって皮がむけています。あと少しで完全によくなりそう。卵油の力は想像以上でした。


  
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Yさんの石鹸

2010-06-26 15:02:13 | アンティマキ風自然的生活
  最近知り合いになったYさんは、自然農を学びながら田舎での暮らしを始めた女性です。彼女が初めて私宅を訪れたとき、自作の石鹸をお土産に持ってきてくれました。

  これです。マッチ箱より少し大きめ。見るからに、かわいい! ほんとはもっと丁寧に包んであったのですが、私が包みなおしたので、しわが寄ってしまいました。

  私は石鹸をあまり使いません。消毒としては使うけれど、顔を洗うときはたいてい塩(コチラ→)。たまにいい石鹸があるときだけ、体を洗うのに使う程度です。

  でも、Yさんの石鹸はほんのりいい香りがして、かじりたくなる感じです。すぐ使ってみたくなりました。

  石鹸の包みに添えられていた紙には材料が書かれていました。

  「ココナッツオイル、パームオイル、キャノーラオイル、米ぬかオイル、さらしあん、黒糖、精製水、NaOH」

  廃油ではなく植物性の質のいいオイルを三種類も使っています。黒っぽいのは黒糖とさらしあんの色でしょうか。NaOH以外は、全部食用になるものばかりです。かじりたくなっても変ではありません。。

 以下、Yさんから聞いた材料についての説明です。

  「さらしあんは、お汁粉などを作るときに使う小豆の粉。小豆のサポニンという成分が毛穴の汚れをきれいにし、さっぱりした洗い心地にしてくれます。黒糖は保湿と泡立ちをよくしてくれるみたいです。NaOHは水酸化ナトリウムまたは苛性ソーダと呼ばれるもので、油を石鹸にするための大切な原料。食塩水を電解して得るものだそうです」

  先だって安城市の「暮らしのお店」で買ってきたイラクサの石鹸袋(コチラ→)に入れて使ってみました。水で泡立てたのですが、けっこう泡立ちます。泡のきめ細かさに驚きました。感触もやわらかい。顔につけると、肌がすっと滑らかになるようです。気持ちがいい。界面活性剤特有の臭いがしないのが心地よくて、いつまでも顔をさすり続けていたくなりました。

  洗ったあと、オリーブオイル(コチラ→)を塗って休みました。翌朝、いつにもまして、肌がしっとりしているように思いました。しばらく塩洗いはやめて、この石鹸で顔を洗うことにします。
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松嶋さんの「らら体操」

2010-05-24 11:58:13 | アンティマキ風自然的生活
昨年の「チエ流マクロビオティック料理教室」から、教室終了後希望者だけ残って、松嶋富貴さんを講師に「らら体操」という新しい体操を教えてもらっています。
 
 らら体操とは、松嶋さんが考え出した独自の体操です。

 若いときにいくつかの大病をなさった松嶋さんは、マクロビオティックに出会って食生活の改善をはかる一方、自疆術(じきょうじゅつ)の講師としても活躍なさいました。太極拳やヨガなどいろいろな運動も学び、それで、腰痛やそのほかの持病はかなり改善されました。

 でも、数年前交通事故にあい、全身の不調、脱子宮、脱腸そのほかかなりのダメージを体に受けたとき、これまでの体操では完治できないことを知りました。

 そこで、体について勉強なさった松嶋さんが考えついたのは、「これまでであった運動は、すべて最初からある型があってその型に体をあわせようとしているだけ」ということでした。

 体に負担の少ないヨガや太極拳ですら、ある型を教えられ、その型どおりに動きます。それでは、体は無理させられて、余分な負担をかけることになる、と松嶋さんは言います。

 らら体操には決まった型はありません。体をゆらゆらゆすったり、さすったりしているうちに、いままで伸ばしていた筋肉とは別の筋肉が伸ばされたがっていることに気づきます。そこを伸ばしてやると、きゅうに体が楽になるような気がしてきます。

 彼女は自分で考え出したこのらら体操で、脱子宮も脱腸もなくなりました。一切の医学的処置を受けずにです。彼女の体はとてもしなやか。スポーツはいっさいやっていないのに筋肉質なのです。中年女性にありがちなおなかのたるみも、腕のぶよぶよ(よくいう「ふりそで」)も、背中の脂肪のあまり(よくいう「翼」)もありません。
(オレンジ色のシャツを着ているのが松嶋さん)
 松嶋さんは、「すべての動きは腹をどう使いこなすかにある」と言います。胴も腕も脚もおなかにつながりおなかから出発していると考えます。きちんとうごかすことをやっているうちに、自然とおなかがひっこみ、たるみが消えたのだそうです。

 彼女にさすってもらったり、手足を動かしてもらったりすると、これまで自分で「まっすぐだ」と思っていた形が、実は妙にねじくれていたことがわかります。おなかを中心に体のねじれがほぐれていくのを感じます。

 一見ただの柔軟体操に見えることでしょうが、まったく違います。体が硬くならず、揺らいでいる感じです。

 背中や腕、脚をさすります。自分が気持いい程度にそっと。それでも、さすってもらっているほうはとてもいい気持。さする側も、知らないうちにおなかに力が入っています。そのせいか、いくらさすってもつらくならないのが不思議です。

 私は何度かこのらら体操を教えてもらいましたが、そのたびに、坐骨神経痛を患っている左足の痛みがなくなりました。痛みは一日二日経つとまた再発します。でも、松嶋さんの言葉を思い出しながら、手足をあちこち動かし、鍼灸の治療も受けながらなんとかひどい事態には至らずにきています。

 でも、この体操をマスターするのは難しい。決まった動きがないからです。松嶋さんの指導を受けているとなんとなくわかっても、自分ひとりで自分の体をほぐす動きを発見するのは難しいことです。

 数ヶ月前のことですが、いささか酒を過ごし、なんとなく体を動かしたくなりました。前後に体をゆすったり、片足飛びしたり、ぐるぐる回ったり、とにかくめちゃくちゃにやりたい放題、気持の向くままに体を動かし続けました。顔もだらしなく筋肉を緩めたり緊張させたり。

 30分以上、動かし続けたと思います。そのうち疲れてその夜は寝てしまいました。翌日、ふと気づくと、左足に、いつもの痛みや重ったるさがなくなっていました。右足同様、ただの体の一部であって、痛みを感じないどころか存在も忘れているほど、普通の状態になっていたのです。この快適さは3日ほど続きました。

 坐骨神経痛は筋肉痛のひどい状態だと聞いています。だったら、ほぐすことによって痛みがなくなるのは当然といえば当然です。酔っ払って理性が麻痺し、体のしたいように動いたことで、ほんとうに体が欲する形になったのでしょう。期せずして、らら体操の動きになっていたのではないかと思います。面白い体験をしました。

 うまいこと酔っ払って身体を動かそうという気にははそれ以来ならないので、あいかわらず痛みやだるさはありますが、ときどきあのときどんなふうにうごかしたのか、おもいだしては手足をゆすっています。
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オリーブオイルのすごさ

2010-03-21 17:09:44 | アンティマキ風自然的生活
 以前からオリーブオイルをよく使っています。でも、マクロビオティックでは体にはあまりよくない、といわれているので、控えめにするよう気をつけていました。

 ところが最近、インドの古典医学・アーユルヴェーダでは、油の中でもとくにオリーブオイルを勧めていて、マクロビオティックでよく使う菜種油やごま油のほうが体によくないとされていることを知りました。

 どちらが自分の体にあうのか、要は自分で食べてみて、体の調子を見るしかないのだな、と改めて思いました。

 そんな矢先、テレビで、オリーブオイルを手足や顔に塗ったおかげで、かさかさになっていた皮膚がよみがえり、つるつるになった100歳の老女を紹介しているのをみました。

 ちょうどそのころ、自分の手がやけに皺よってきているのに気がつき、年のせいだから仕方ないかと思いつつ、顔よりも手のほうがしばしば目に入るので、「いやだなあ」と思っていました。それで、ためしにうちにある一番安いオリーブ油を小瓶に入れ、朝晩、顔と手に塗り始めました。

 すると、一週間もたたずに手の皺が減ってきたではありませんか! 顔の皺はさすがに取れませんが、こちらもつるつるになってきました。

 体に入れたときと塗ったときとでは効用は異なるのでしょうが、とりあえず、私の場合、肌には効き目がありました。

 写真はいま家にあるオリーブオイル。数年前、塩とオリーブオイルにつけて食べるパンのうまさを知ってから、ときどき上等のオリーブオイルを買ってきます。おいしいドイツパンが手に入ったときの楽しみにしています。

 上等なのは、手前右二本と後ろ右一本。スペイン、イタリア、ギリシアのオイルです。

 
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ニワトリの解体体験しました!

2010-03-08 14:05:43 | アンティマキ風自然的生活
 半年ほど前のことになりますが、生まれて初めてニワトリの解体をしました。

 自分で食べるものはなるべく自分で作りたい、と前から思っています。味噌やケチャップなどの加工品だけでなく、できれば野菜も作りたい、そうおもって始めた田舎暮らしです。

 さて、その田舎暮らしをするなら、いつかやってみたいと思っていたことのひとつが、このニワトリの解体です。

 ヨーロッパの田舎の家では、家畜を殺して一年分のソーセージやハムを作るところが今でもあるようです。私たちが魚をなんなく調理するように、彼らは家族で、大きな獣をとさつし、解体し加工します。

 すごいな、と思いますが、考えてみれば、自分の口に入るものを自分の手で殺し解体し、調理するのは生活の一部として当たり前の行為といえます。だったら、せめてニワトリくらいは自分の手で解体してみたいと思ったのです。

 昔は、たいていの田舎の家ではニワトリを飼っていました。ご馳走といえば、そのニワトリをつぶして煮たとり鍋だったと言います。豚や牛は、日本では資格がないとと殺も解体もできないけれど、ニワトリの解体はふだんの仕事のひとつとして行われていたはず。
 
 その機会が訪れたのは、昨年9月の終わり。近所にある菜園レストラン「山里ちゃふぇ」で、飼っているニワトリの解体体験をさせてもらえることになったのです。もちろんつぶすところから。


つぶすニワトリは、放し飼いになっているうこっけいとチャボだったかコーチンだったかの茶色のとり。だいぶ年をとっていたり、仲間にいじめられて歩きにくくなっていたりする鳥が対象です。

 捕まえるのは簡単でした。網でぱっ。といっても私は見ているだけ。店主のKさんがそっと近づいてたもを振り下ろすと、ニワトリはわけがわからなくなっておとしくなります。で、そしたらすかさず吊るします。意外とおとなしいのにおどろきました。逆さにされるともう身動き取れなくなるのが普通みたい。。


 いよいよ息の根を止める瞬間が来ました。出刃包丁を持って首筋にグサッ。一気にやらないとかわいそうだというので、思い切ってひとつき。暴れる鳥もいたけれど、ほとんどはおとなしく死に臨み、そのままぐったり。あっけないくらい簡単に終わりました。


 次に毛むしり。これもかなり簡単に済みました。熱い湯に首のないニワトリをつけるだけ。面白いくらいすぐに毛が抜けます。すっかりきれいにしてからバーナーで表面を焼き、毛穴を完全に死滅させます。

 向こうがチャボまたはコーチン、こちら側の黒いのがうこっけい。黒と言うより紫色の皮膚です。

 こうしておいてから解体作業です。これがたいへん難しかった! とくに内臓と肉の腑分け。薄い皮一枚を破らないように切るのが至難の業でした。

 それでもどうにか切り分け、調理。で、ご馳走はうこっけいのさしみと囲炉裏での焼肉でした。どちらも味わいがあっておいしい! とくにさしみは、文句なく優。焼肉は年寄りの肉のせいか、少々固かったけれど。

 この体験前に、こんな話を聞きました。「ある人がニワトリをつぶすのに立ち会ったとき、首を切られたニワトリが血を流しながら走り回っていた。それを見てから鶏肉が食べられなくなった」

 私も、今度の体験で鶏肉嫌いになるかもしれないと思いました。それでも、まあ、かまわないからやってみようと覚悟したのです。

 ところが、鶏肉嫌いになるどころか、つぶしたての鶏肉の刺身のうまさを知りました! まあ、嫌いなものが増えるよりはよい結果になった、と思っています。
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卵油づくり

2010-01-18 11:23:27 | アンティマキ風自然的生活
 西村自然農園では卵油作りも見学しました。卵油とは、漢方薬なのか、民間薬なのかわかりませんが、切傷や火傷に格別の効き目があるものです。ずっと以前、台所で作り始め、途中で挫折した経験があります。すっかり忘れていましたが、高価なものなので、マスターできたら幸いです。興味津々で見学しました。

 90個の卵黄です。近くの養鶏場から処分してしまう卵をもらってくるのだそうです。割るのも大変。

 火にかけます。強火でかき混ぜ始めます。屋外でないと、悪臭とけむりがすごいのだそうですが、この時点ではまだ、卵焼きのにおいです。

 いり卵になってきました。「するめのにおい!」「屋台のにおいだわ!」との声が飛び交います。

 焦げてきました。生臭いような臭いも混じっていますが、悪臭と言うほどではありません。そろそろはじめて一時間がたちます。交代でかきまぜました。へらは真っ黒。油かな?と思われる油が出始めました。

 突然のように液体=油が染み出しました。鍋を傾けて下にたまった黒いどろっとした液体が卵油。貴重品です。

 私が挫折したのは、卵が真っ黒にこげたとき。あの黒焦げの卵から油が出るなんて想像できなかったからです。あのとき、なべが使えなくなるかもしれないことを承知でがんばっていたら、油は出たかもしれません。でも、場所はマンションの狭い台所。けむりが充満した時点で、きっと怖くなって放棄していたと思います。
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正式なビワの葉エキスの作り方

2010-01-18 10:09:09 | アンティマキ風自然的生活
 
 豊田市小原地区にある西村自然農園で、この季節にしかできない体験講習を受けてきました。まず、ビワの葉エキス。

 このエキスは数年前から私も作っており、昨年夏はいろいろに活用しました。(こちら→)でも、本を読んで勝手に作っていただけ。きちんとした作り方を、今回初めて教わりました。

  使う葉っぱは、新葉の下にある、固くてごわごわしたものだけ。こちらのほうが、「アミグダリン」という成分がたくさん入っているのだそうです。

 ブラシでよくこすって洗います。裏も表も。普通は半日ほど干せばいいのですが、この日は、タオルで拭きました。そして、2センチほどに刻みます。

 瓶に適宜つめ、35度の焼酎を注ぎます。蓋をして4ヶ月、冷暗所に保管。これで何年でも持ちます。

 私は、若い葉も古い葉もいっしょに使っていました。切り方も雑。大体10センチほどに切っていました。そのうえ、焼酎は25度。35度のほうがよく抽出できるのだそうです。

 それでも、昨夏虫さされや湿疹によく効いたのは、葉の量が多かったことや熟成させた月日がとても長かったからなのかも。今夏、私がきわめて雑に作った25度のエキスと、丁寧に作った正式ビワの葉エキスを使い比べてみることにします。

 
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