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アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

土鍋でご飯を炊く

2010-01-13 16:19:19 | アンティマキ風自然的生活
 玄米だけでなく、分搗き米もよく食べます。玄米を炊くときはたいてい圧力釜を使いますが、五分搗き米や胚芽米を炊くときは土鍋を使っています。炊飯器は持っていません。

 土鍋ははじめ、スーパーで安く売っているものを使っていましたが、すぐ焦がしてしまい、どうも調子がよくありません。それで、二つ目の土鍋は、うんと奮発しました。暮らしの手帖社が販売している「伊賀焼き土鍋かまどさん」です。
  一般に、ご飯の炊き方は「はじめちょろちょろ中ぱっぱ、赤子泣くまで蓋取るな」といわれているように、強火にするのはちょっとの間だけで、はじめも終わりも弱火か中火にするのが普通。

 でも、この土釜は火にかけるなりいきなり強火にします。そして18分から20分、強火にし続けます。鍋がカタカタいい始めると湯気が立ってきます。それが合図。火を止めます。20分蒸らして、できあがり。ふっくらした炊き上がりです。

 サイト上での説明によれば、「遠赤外線効果の高い釉薬を使用しているのでお米の芯まで熱が通り、ふっくらとしたご飯が20分で炊き上が」るのだそうで、「二重の蓋も圧力釜の効果を果たし、吹きこぼれも防ぎます」とのこと。

 この鍋に変えて3,4年になりますが、ごはんがよりおいしくなりました。火の加減がすこし強すぎるとおこげができますが、なべ底のこげが取れなくなるという事態には、いまのところ至っていません。もっとも黒いこ付きが少しあるにはありますが、大過はありません。

 しばらく前のことですが、この土鍋を空焚きしてしまったことがあります。とても忙しい日で、夕飯のおかずをいろいろ作っているうちに、お米を入れたものと思い込んでからっぽの土鍋を火にかけたのです。いつもどおり強火にして18分後火を止めて蒸らし、いざご飯をよそおうと蓋を開けて、はじめて気がついたのです!

 別鍋でご飯は炊きなおしましたが、驚くべきことに、土鍋はこげてはいなかったのです。強靭な土鍋というのかどうか、とにかく感心しました。うっかり者の私でも安心して使える大事な道具です。

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薪ストーブと火鉢

2010-01-12 17:12:58 | アンティマキ風自然的生活
  3年前、リフォームした折に、デンマークのアンデルセン社のストーブを設置しました。はじめは、それまでつかっていただるまストーブに比べたら、効率がよくて暖かく、煙突の掃除もあまりしなくてよいので、満足していたのですが、今年は、暗礁に乗り上げました。

 薪の不足です。昨年も同じ難問にぶち当たったのですが、もらい物のよく乾いた薪で何とかしのげました。同じ轍を踏みたくないので、昨年冬から一年かけて、敷地内のあちこちに散乱していた廃材や剪定した枝などを少しずつかき集めて切りそろえ、自前の棚に積んでおいたので、今年の冬は薪不足になることなく、快適に過ごせると思っていました。

 そして10月。早々にストーブを焚き始めました。いささか煙が前面に出過ぎるきらいはありましたが、棚にたっぷりある薪や小枝を威勢よく燃やし、今年のストーブ生活は順調な滑り出しをしたかに見えました。

 ところが、12月、いつもうちのストーブや薪の心配をしてくださるMさんが来て、ストーブの燃え具合や汚れ方を見るやいなや、「これは薪がわるい。こんな薪を使っていたら、煙突火災を起こし、火事になる!」と一喝されました。

 屋外の直筒を覗くと、Mさんがいうところの「動脈硬化」をおこしていました。煙突の内側にびっしりタールがこびりついていて、煙の通り道はごく細い部分しかありません。生木は燃やさなかったけれど、切って一年くらいしかたっていない丸太や、数日乾かしただけの拾った古い枝などを使っていたのが災いしたようです。含水率がまだまだ多かった。私たちがおもうほど、木々の乾きは速くないようです。

 屋根にのぼって上のほうの煙突をたたき、すっかりきれいにしてくださったMさんから、「よく乾いた薪しか燃やしてはいけない」と固く言い付かり、以来、宝物にしていた取って置きのよく乾いた薪と小枝だけを、ちびりちびり燃やしています。

 敷地内には、皆さんに持ってきていただいた廃材や剪定した枝が山積みになっているのですが、「乾かす」という作業を怠って来たので、こんな事態に至りました。

 雪が解けたら、来年の冬のためにせっせと薪をつくり、雨にぬれない工夫をしなければ。ともあれ、わずかな薪では暖かさが続かないので、しばらく使っていなかった火鉢を復活させました。
 暖かさと便利さには欠けますが、「これはこれで、冬の情緒は満喫できそう」ということにしておきましょう。
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ビワの葉エキス~ビワの葉療法その3~

2010-01-09 00:11:04 | アンティマキ風自然的生活
 ビワの葉エキスを作りました。ビワの葉を洗って水気を切り、ざくざく刻んで瓶につめ、焼酎を入れるだけ。4ヶ月もすれば、使えます。
 このエキスは、昨年夏以来、田舎暮らしの必需品になっています。蚊やブヨにさされたときに、スプレーに入れたエキスを噴霧するだけなのですが、一度塗っただけでたいていかゆみが消えるのです。私は毎年夏になると、かゆくてかいた跡で、手も足もかさぶたがいっぱいできるのですが、昨年夏はほとんど跡が残りませんでした。 

 実は、5年ほど前から毎年作ってはいたのですが、大して利用しないまま放置していました。昨春、豊田市小原地区の西村自然農園で、「ビワの葉エキスは夏の農作業には欠かせない」と聞いたのがきっかけで、半信半疑で使ってみました。
 すると、おどろくほどの即効性があるのです! 知り合いに配り、効果も確かめてもらいました。アレルギーで湿疹に悩んでいた人にも効いたそうで、ほかにもいろいろ使い道はありそう。写真は、3,4年前に作ったビワの葉エキス。色が濃くなっています。

 ただし、本には35度の焼酎とありますが、私はいつも25度の焼酎で作っています。効果が違うかどうかはわかりません。

 稲武ではビワの木はめったに見かけません。寒いせいで、実がならないからです。でも、育たないことはないようです。欲しいのは葉っぱ。実がならなくてもかまわないので、春になったら、一本買い求めてどこかに植えようかなと思っています。

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ビワの生葉シップ~ビワの葉療法その2~

2010-01-04 16:05:39 | アンティマキ風自然的生活
 持病の左足の坐骨神経痛が、ビワの生葉とこんにゃくシップでいっときよくなったので、生葉だけをただ貼ってみました。

 表のつるつるした部分を肌に貼り付けるだけ、という簡単すぎるほどの療法なので、気休めとしか考えていませんでしたが、思いのほか、いいのです!

 足のだるさや痛みが和らぎ、軽快になりました。ビワの葉療法は何千年も前からある療法だそうで、葉を火であぶりもんでから身体のあちこちをマッサージする「金地院療法」は、難病に苦しんだ多くの人々を救ったと、「クスリになる食べ物」(主婦と生活社刊)にあります。

 坐骨神経痛は、本来は腰が弱くておきたものなのですが、痛む箇所は足のふくらはぎ。かかりつけの鍼灸師さんは、「足の痛みは筋肉痛なので、腹筋を鍛えて腰をしっかり保たせることが大事」といわれます。

 日々の運動が大事とは思っても、さしあたっての痛みには耐えられません。それが、このビワの葉を貼るだけで、かんたんに痛みが取れたのです。

 こんにゃくシップだと休んでいるときでないと手当てできませんが、貼るだけなら、かんたん。葉っぱをぺたぺた貼って、上からラップでおおい、ズボンをはくだけ。今日一日、普通の仕事に耐えられました。

*ただし、これはあくまで私の体験です。体に合わない人もあるかもしれませんので、ご承知ください。
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ビワの生葉とこんにゃくシップ~ビワの葉療法その1~

2010-01-01 23:15:45 | アンティマキ風自然的生活
 2010年の元旦は大雪でした。稲武では久々の積雪です。窓の外の雪景色を見ながら、「ビワの生葉&こんにゃくシップ」をしました。

 シップをする箇所は、左足のすねあたり。しばらく前から坐骨神経痛を病んでいて、ときどき痺れがあり、やたらに足が重くなって痛みもでるのです。

 それで、鍼灸のほか、ときどき生姜シップやサトイモシップなどいろんな民間療法をはじめているのですが、今日はたまたまた大量にもらったビワの生葉があったので、簡単にできるビワの葉シップをやってみました。

 ビワの葉はなるべくごわごわした古くて固いものを選びます。写真左の二枚を使います。

 痛む場所に貼ります。つるつるした表面を皮膚に当てます。絆創膏でうまくくっつきました。

 つぎにこんにゃくをあたためます。芯が熱くなるまで煮ます。




 タオルを二重にしてこんにゃくを包み、ビワの葉の上に載せます。はじめは熱さを感じませんが、次第にじわじわと熱くなります。そのぬくみが気持いい。さめたらまたこんにゃくを取り替えます。

 しばらくすると、一瞬痛みがうそのようになくなりました。動かすとまた痛みますが、減ったような気がします。昨日は簡易カイロであたためましたが、こんにゃくのほうがじわりとあつくなり、いっそう体にいいような気がします。

 あしたもまた、この療法を続けてみようと思います。ただし、これはあくまで私の体験です。体に合わない人もあるかもしれませんので、ご承知ください。



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冬の衣類はオレンジ洗剤で

2009-12-21 15:43:16 | アンティマキ風自然的生活
 ここ十年以上、クリーニング屋に衣類を出すことはほとんどありません。セーター類はもちろん、絹のブラウス、コート、スーツ、ダウンジャケットまで、(コスモドライ)を使っています。

この洗剤はオレンジオイルの洗剤で、石油を使っていないので環境に悪影響をあたえないもの。人に勧められて使い始めたのですが、とってもいい! 私はカシミアの入ったウールのコートも、この洗剤で洗っています。

 使い方は簡単です。洗面台かたらいに水をため、洗剤を入れてすこしかき混ぜます。そこにたたんだ衣類を入れ、20~30分ほどおいておきます。時間が来たら洗剤の入った水を捨て、また水をためて、たたんだままの衣類を入れて吸水させ、脱水します。そして乾かして終わり。

 アイロンをしっかりかければクリーニングに出したのと同じ仕上がりになります。とくに汚れている箇所は、原液を歯ブラシにつけてごしごしこすります。

 洗剤としてはちょっと高めですが、クリーニングに出すことを考えれば、費用は格安ですみます。それに、いいかげんなクリーニングに出すより、きれいになります。手間も簡単だし、なにより、気軽に洗えます。

 ほんの何回か着ただけの冬物をクリーニングに出すのはもったいないけれど、うちで手軽にできるので、一冬何度も洗えます。

 こちらでは、地元の農協でいつでも販売しているので、簡単に入手できます。

 

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塩で洗顔・体洗い

2009-11-20 17:29:00 | アンティマキ風自然的生活

 年齢に比して、顔の皮膚がつやつやしているのに、よく感心されます。色は黒いし、そばかすも多いのですが、すべすべなのです。

 今のようにすべすべになったのには、わけがあります。洗顔も体洗いにもめったに石鹸は使わず、たいてい塩で洗っているのです。

 1キロ300円程度の塩で、おそらく高級な石鹸の何倍もの効果があるのではなかろうか、と私はひそかに思っています。

 使っている塩は化学塩ではなく、いわゆる自然塩。ミネラルのたくさん入った塩を顔にさっと擦り付けて水に流すだけ。

 塩を容器に入れて水をほんの少し足し、やわらかいクリーム状にして使えばいいのですが、塩をすこし手にとって、肌にさっとつけて伸ばし、水洗いするだけでも十分です。


 お湯を使って食器などを洗い続けると、中性洗剤を使わなくても、皮膚はかさかさしてきます。そういうとき、ほんの少しの塩を手にとって洗うだけで、かさかさはなくなります。

 顔も同じで、いつも塩と水で洗っているため、しっとりした潤いが保たれているように思います。

 化粧水は、琵琶の種やゆずの種を焼酎漬けして漉した液をつかっています。それもたまにぱっぱと顔につけるだけです。
 
 目が痛いときも、塩水で目を洗うと、すっきりします。

 塩で洗いはじめて十年ほどになります。きっかけは、知人の自然食料理研究家の話を聞いたこと。

 その老婦人とは、彼女が70代のおりに交流があったのですが、10年ほど交際が中断しました。そして彼女が84才のとき、再会したのですが、髪も肌も10年前とまったく変わらなかったのです。

 食べ物には気をつけている方ではあったのですが、皮膚も髪もつややかで白髪も増えていないのです。おたずねしたら、塩で顔も体も髪も洗っている、といわれました。

 そしてくださったのが、「塩浴革命」という本でした。著者は「伯方の塩」の創業者。塩の効能がたくさんかかれていました。(伯方の塩


 なかでも面白かったのが、「因幡の白兎」の話です。

 神話では、ワニ(サメ)に咬まれた白ウサギは、大国主命のお兄さんたちに、「海水で洗って日に干せば治る」と教えられてそのとおりにしたら、皮膚が赤くむけてひりひりし、痛くて泣いていたのですが、彼らの後にやってきた大国主命に、「真水で洗ってがまの穂でよく拭け」いわれてそのとおりにしたら、元通りの肌になった、と書かれています。

 大国主命の指示が正しくて、お兄さんたちのアドバイスは間違っているというのが通説です。

 でも、「塩浴革命」の著者は、「どちらも実行したから治った」というのです。
 
 つまり、塩で患部を消毒して皮膚を引き締め、そのあと真水で洗って、やわらかいがまの穂で拭く、というその一連の治療がすべて功を奏した、というのです。


 ただし、こすりすぎると薄い皮が破れるので、そっと擦り付けるだけです。髪も、ときどき塩で洗っています。

 
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ヘナ染め~抜け毛が減った

2009-11-20 17:19:01 | アンティマキ風自然的生活
 本格的なヘナ染めを始めました。

 ヘナは、クレオパトラもマニキュアとして使ったといわれる植物で、エジプトやインドが原産地。古くから天然のヘアマニキュアと呼ばれていて、インドの伝承医学・アーユルヴェーダでも薬として使われているそうです。

 そのヘナの葉を乾燥させてパウダー状にしたのがヘナパウダー。水に溶いて髪に塗りつけて用います。

 いわば、髪の草木染めです。ウールや絹など動物性の繊維は染まりつきがいいので、人間の髪もよく染まるのだろうと思います。

 十年ほど前にヘナの存在を知り、たびたび購入しては説明書に書いてある通りにして使っていたのですが、髪は多少しなやかになるけれども、満遍なく塗りつけるのが難しくて、いつのまにかやめてしましました。

 でも、ここ数年来、大量の抜け毛に悩まされていて、髪のトラブルはひどくなるばかり。洗髪すると、排水溝に黒い塊がごそっとたまり、その塊をとってやらないと水が流れなくなるくらいでした。洗髪した翌朝ですら、手梳しをすれば必ず数本が手に残りました。
 
 髪はぱさつき、白髪も増えましたが、美容院での髪染めはしたくないので、常に帽子やバンダナをかぶって、傷んだ髪が見えないようにしてすごしていました。

 つい最近、たまたま知り合いになったIさんが、ヘナ染めのインストラクターを務めていると知り、忘れていたヘナ染めに再度賭けてみたくなり、講習をお願いしました。

 ヘナ染めの方法はとっても簡単。100%ヘナだけの粉を汲み置きの水で溶き、マヨネーズほどの固さと粘り気が出たら、ぬらした髪を少しずつ掬い取っては、たっぷり塗りつけ、すっかり塗り終わったらラップで頭をくるみ、一時間ほど放置するだけ。


 この間、とても驚くことが起こりました。塗布した後、だんだん頭が熱くなってきたのです。いくらストーブをたいた部屋の中だといっても、季節は晩秋。冷たい水で溶いたものを頭に載せれば普通冷えてきます。それが熱くなったのです。この熱さは夜寝るまで続きました。


 ほぼ一時間たったら洗髪します。ヘアドライアーでよくよく乾かします。

 終了。黒い髪に赤っぽい髪が混じった状態になります。これで終わりにしてもいいのですが、黒っぽくしたいときは、さらにもう一回、藍入りのヘナパウダーで同じことを繰り返します。

 髪を洗った後、さらに驚くことが起こりました。髪が一本も抜けないのです。髪を洗っても抜けないなんて、何十年来初めての事。白髪が染まらなくても、抜け毛さえ減ればありがたいと思ってはじめた染めですが、思いのほかの薬効に、急に目の前が明るくなった思いです。

 そして髪を乾かした後、鏡を見ると、何と髪につやが出て白髪が見えなくなっているではありませんか。おまけに髪にはりが出て、ぱさつきがなくなっていました。


 ヘナ染めはしばらく続けて何回か行い、ある程度質がよくなったら、一月に一回程度の塗布で間に合うとのこと。一般の髪染めと違って色があせることはなく、どんどん髪質をよくしていくのだそうで、回数を重ねるほど美しい髪になるとのことです。いわれるとおり、3年前からヘナ染めを続けている講師のIさんの髪は、きらきらと輝いていました。

 翌朝、恐る恐る髪を梳きました。いつもはブラシに何十本も抜けてきます。それが、この日はたった一本抜けただけでした! すばらしい効果です。

 
  
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