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アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

茶臼山高原の芝桜の丘

2012-05-31 10:42:40 | 小さな旅
  3年ほど前から話題になっている茶臼山高原の芝桜の丘。やっと見に行きました。

  稲武から車で30分ほど。標高1000mちょっとの高原です。朝7時半に出て8時ころ到着。リフトは動いていましたが、歩いて上りました。けっこうつらい。

  20分ほどで頂上に。風が冷たくてここちよい。一面の芝桜、といいたいところですが、ところどころ土が見えています。イノシシにやられたのか、枯れてしまったのかわかりません。でも美しい光景です。私はとくに淡い水色の芝桜が好き。

  頂上から撮影しました。手前は雑草の群落です。芝桜は雑草に特に弱いのだそうですが、わたしはこれはこれで、きれいだなと思いました。

  白い花は満開でした。雪のよう。

  花びらに赤っぽい筋の入ったピンクの花。ほんのわずかですが、濃いピンクの花が混じっています。こちらはよく見かける色なので、もしかしたら原種に戻りつつあるのではないかと、ちょっと気になりました。

  平日の早朝というのに、次々に車がやってきます。屋台もたくさん店を出していました。丘見物の後は稲武とは反対側の道を下り、北設楽郡東栄町のとうえい温泉に向かいました。

  とうえい温泉は、療養型の温泉施設。このあたりでは評判のいい温泉です。うわさにたがわず、気持ちのいいお湯でしたが、屋内のお湯はカルキの臭いが気になりました。露天風呂にはその臭いがなかったので、山を見ながらゆったり気分よくお湯に浸かることができました。

  屋内の浴槽には「白湯」と書いてあり、鉄分などを除去したお湯、露天風呂には「源泉」と書いてありました。なぜ屋内も源泉ではないのか、源泉ではないとなぜカルキがたくさん必要なのか、などなどいくつか疑問は残りましたが、からだがとてもよくあたたまり、毛穴がきちんとぜんぶひらいたようないいこころもちになりました。うちからだと1時間近くかかりますが、また訪れたい温泉でした。

  この日の小さな旅は、設楽町名倉のアグリステーションのえごまだれの五平餅で〆。満足のうちに帰路に着きました。



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名古屋市科学館に行きました

2012-05-20 14:14:01 | 小さな旅
  あしたの金環日食について教えてもらえるというので、名古屋市科学館に行ってきました。

  こちらは、昨年春大きなプラネタリウムができたことで有名な博物館です。科学館には、はっきりおぼえていないくらい遠い昔に来たことがあるだけ。リニューアルしてからはもちろんはじめてです。

  白川公園内にある建物。右の建物にはグリーンカーテンが茂っています。噴水は「虹の舞」と名前がついていて、けっこう長い時間かけて、いろんな形を見せてくれます。角度によって虹が見えるかな?とおもってあちこちから見てみましたが、見た時刻がよくなかったのか、見方が悪かったのか、見られませんでした。

  館内にはたくさんの展示物が。こちらは、「生命地球」と名づけられた水の入った球体の容器です。なかには、水と酸素と植物と魚、微生物が入れてあり、完全に閉じてあります。私が訪れた日で、たしか240何日目か。この球体の中だけで、生きものの活動がつづいています。

   展示物は見るものだけではなく、触ったり、動かしたりできるものがたくさんありました。たまたま幼稚園児たちが団体で来ていたのですが、彼らの生き生きしていたこと! 展示物の内容は当然分からないはずなのですが、たたくと煙が出るとか、レバーを引くと玉がころがるとか、そういった現象に大声を上げて喜んでいました。私は理科がきらいだったのですが、こういった施設にしょっちゅうつれてきてもらっていたら、きっと好きになっていたろうな、とおもったことでした。

   学校では、現象がおきる理屈を覚えさせますが、そもそもその現象が具体的にどんなものか実感できていないのに、理屈を知りたくなるはずがありません。動機がないのにつめこむので、片端から忘れてしまいます。興味もわきません。科学館のようなところで、「なんだか分からないけれど、ある操作をするとこういう現象がおきる。これっておもしろいなあ」と、まず感じることが大事だとつくづく思いました。

   さて、目的のプラネタリウムは、昼前に行ったのにやっと取れたのが3時10分からの上映券でした。平日なのに人気です。満天の星はきれい。でも、稲武で、晴れた日の真夜中に外で寝転んで見上げたら、プラネタリウムの星の数の3分の2くらいは見られそう。

  くだんの金環日食については、見るポイントと注意事項、現象の説明などをドームの天井を使って説明してもらえたので、わかりやすかった。明日が楽しみです。でも、晴れるのでしょうか? 今稲武は曇っています。   

   

   
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茶臼山高原から根羽村へ

2012-05-15 15:36:07 | 小さな旅
   5月12日・土曜日、快晴だったこの日は、北設楽郡豊根村と長野県根羽村にまたがっている茶臼山高原で、数年前に整備が始まった芝桜の丘のオープンの日でした。

   でも芝桜はまだ一分咲き。丘見物は次の機会にして、この日は茶臼山までドライブしようと思い立ち、午後2時過ぎに家を出ました。

   こちらにきてから、新緑につくづく惹かれるようになりました。一口に緑といっても、色は微妙に異なります。日差しを浴びてそれぞれの木々の葉がきらきら輝く様子は、本当に美しい。

   頂上まで行くと、いつもは無料の駐車場が「有料500円」となっているのに気がつきました。警備員も出ています。500円出して駐車するのはもったいないので、Uターンしようとしたら、駐車場の前方に「Uターン禁止 一方通行」と書いてあります。

   仕方ないので、駐車場を通り過ぎて道なりに走ると、何度も、同じ看板に出会いました。

   「Uターン禁止 一方通行」

   戻るか、右に折れれば、復帰できるはずなのですが、できません。     

   あきらめて車外に出て撮影。標高1100mほどの場所です。

   桜がまだ咲いています。

   さらに道なりにどんどん進むと、長野県根羽村に入り、やっと「交互通行」の立て看板に出くわしました。でも、もう前に進むしかありません。でも、狭い山道を覚悟したのですが、意外に広い。二車線も多くてその点では楽でしたが、急坂がやたら多くて、ちょっと緊張しました。ひどいところは、傾斜がきつい上にヘアピンカーブみたいになっていて、道脇に記してある導流帯にいたっては、傾斜の角度がもしかしたら45度くらいありそうでした。もしあやまってこのゾーンに入ったら、曲がるに曲がれなくて反対車線に入ってしまいそう。ほかにも、よくまあこんな無理な道を作ったものだ、と驚くような箇所がいくつかありました。

  でも、両脇に広がる雑木林は、こずえが大きく伸びて、気持ちのよい景色です。そうした森が続く中、突然小さな駐車場に出くわしました。10台ほど止めるスペースがあり、あずまやもあります。

  あずまやのまわりには、ノブキがいっぱい育っていました。この日の前日にも自宅で採取したのですが、もっとほしいなと思っていたところだったので、ちょうどよかった。

  国道153号線に出て、やっと見知った根羽村の街を抜けました。予定より2時間近く遠回りしましたが、五月晴れの日の、久しぶりの遠出でした。楽しかった。

  それにしても、駐車場を通り過ぎてからはUターンできないなんて困ったことです。駐車場に至る前に、なんらかの警告でもあれば、なんとか手立てを考えられたのに。
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山岡・おばあちゃん市で買ったもの

2012-01-25 17:14:48 | 小さな旅
  ここしばらく曇天が続き、なんだかくらい日々でした。久しぶりに晴れたので、どこかへいきたくなりました。といっても、思いついたのが午後。夕方からはまた寒くなり、その寒さはしばらく続くとの予報だったので、近場ですぐ帰れるところ、というと車で1時間以内でいけるところ。路面凍結の心配がなく、しかも街ではないところとなると、あまり候補はありません。

 で、選んだのが、恵那市旧山岡町の道の駅・おばあちゃん市です。

  県道沿いの山がにあって、ダム湖らしき小さな湖にトレードマークの水車があるほかは、周囲にはなにもない辺鄙なところなのですが、小さな直売所にはいつもそこそこ人がきています。たぶん、こちらは、地元の産品のほか、全国の道の駅の品もいろいろそろえているので、それが目当てで来る方も多いのではないかと思います。私も、そのひとりです。

 で、この日買ったのがこれです。

 左手前は油麩。わたしはこの麩の味噌汁がすきなのです。こちらは、岩手の地粉で作った麩を大豆油で揚げたものです。とんぶりは秋田産。昔よく食べていたときは、たいてい東北の産だったのに、近頃スーパーで見かけるのは中国産ばかり。それで、あまり買わなくなっていたものです。長芋に載せてたべようとおもいます。

  海ブドウは沖縄産。塩水につけてあるのは初めてです。「久米島産海洋深層水20%配合」とあります。右端はこんにゃく。地元の方の手作りです。こちらにきてから、こういう、地元の方が家で作ったこんにゃくを、よくいただいたり買ったりします。柔らかかったり固かったり、食感はいろいろですが、どれもたいがいおいしい。

  右上は、ヒノキの割り箸。うちでは割り箸をほとんど使いませんが、見た目とてもきれいだったので買いました。12膳120円。東濃のヒノキだと思って買ってしまいましたが、それにしては安過ぎる気もします。

  上真ん中は手削りのとろろコンブ。宮城県産です。一般のスーパーで売られているものにはたいてい醸造酢がはいっているので、なにも入っていない昆布だけのとろろを見つけると、買うことにしています。

  左上はジャガイモ澱粉。かたくり粉です。「十勝の馬鈴薯を原料に、日高山脈の伏流水で、昔ながらの自然沈澱法に手を加えて、低温長時間乾燥して作りました。保水能力が抜群で、腰のある粘りが特長です」と、袋の裏に書いてあり、普通の片栗粉より少な目の分量にして使うよう指示しています。十勝正直村のこの製品、これまで使っていた片栗粉とはちょっと違うみたい。袋の裏で紹介しているジャガイモ団子を作ってみようと思います。

  まだまだ買いました。山金豚という豚肉と田舎自慢の会が作った豆腐と厚揚げ、ゴーバルのソーセージとベーコン、自家製酵母の食パンやカンパーニュです。無添加で素性のいい材料を使ったものが、この道の駅にはけっこう売られています。

  恵那市山岡地区(旧山岡町)といえば、寒天の産地として有名なところ。この地を走るローカル電車・明智鉄道では、特別に「かんてん列車」を走らせて、車内で寒天料理を食べさせてくれます。

  寒天作りはいまが最盛期。田んぼや畑に一面、真っ白い寒天が広げられています。この光景を見るのは初めて。作業している人たちの姿もカメラに収めることができました。

  山岡では、天然細寒天の国内生産量の9割を作っているそうです。天草を煮出して固め細く突き出したトコロテンを、秋から冬にかけて、耕作していない田んぼに干して自然乾燥させてできあがるそうですが、標高500mのこの地の、昼夜の寒暖の差が、寒天作りにとても適しているのだとか。盆地であることも好条件だということです。

  それにしても、海からずっと離れたこの地方で、なぜ山岡だけ寒天作りが盛んになったのか、ずっと不思議に思っていました。寒暖の差があって、盆地になっている山里はほかにもあるはず。なぜここだけ?

  つい最近、どこかにあった看板か何かを読んで、やっとわかりました。江戸時代にこの地を治めていた大名か誰かが、この地の特産品を作ろうと考え、地の利を生かした寒天の製造を奨励し始めたというのです。炭焼きとかこんにゃく栽培のように、もともとこういう山里にある産物を使った加工品を作るわけではないので、かなりの知恵と決断力と実行力が必要だったことでしょう。反対もさぞかし多かったことだろうな、とおもいます。




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鞍ケ池公園の花畑

2011-05-19 01:45:55 | 小さな旅
豊田の市街地に出たついでに鞍が池公園に寄ってみました。目指すは英国式庭園。愛知万博で展示されていた庭を移したもので、こじんまりしたイングリッシュガーデンです。

  その庭を見下ろすように立っている大きな楠木を撮っていたら、公園のスタッフらしい男性に声をかけられました。

  「ここを上がると花畑があります。ぜひ見ていってください」

  指差すほうに上っていくと、まずポピーと矢車草が一面に咲いている場所に出くわしました。一面に隙間なく咲いているのではなく、そこここに雑草のように固まって咲いているところが自然ぽくていい。ポピーの色は場所によって、赤系だったり、黄色系だったり。

  この公園はもともと低い丘陵が続いていたところだったのか、上がったり下がったりしている地形をそのまま生かしているみたいです。

  花畑のほぼ中央から牧場に続く丘を撮影。白い部分はカスミソウのようです。カスミソウを取り囲むようにポピーが一面に揺れています。丘の稜線も木々の姿も絵本のようです。

  池の周りの垣根にはいろんなつるバラが咲き始めていました。

  平日だったせいか、訪れる人はわずか。のどかで美しい花畑の中で、気持ちのいいひと時を過ごせました。

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売木村のブルーべリー園とつみくさ食堂

2010-11-17 12:22:45 | 小さな旅
稲武から車で40分ほど行ったところにある、長野県売木村を訪ねました。標高800mの小さな村で、こまどりの湯という温泉で有名な村です。この売木村に5年ほど前からあるブルーベリーの摘み取り園・花の谷が、目的地です。

 ブルーベリーの季節は終わっていますが、園主のKさんのご好意で、お話を聞きながら園内を案内して頂きました。
 
 建物を含めて敷地はおよそ2500坪。Kさんは退職と同時にこの地を買い取り、愛知県から移住して来られたそう。花木も好きなKさんは、ブルーベリーのほかにたくさんの樹木や花、ハーブも植えています。

 ブルーベリー畑はいくつかの区画に分かれています。この区画はハーブ類や樹木もいっしょに育っていて、畝立てもしていないので、とっても自然。迷路を歩く楽しみがあります。
 
  園内のあちこちには木で作った階段が。その階段の脇にタイムが群生していて、いい香りを放っています。
 
  別の区画にいたる小道。右には小さな水路があり、周りは落葉樹で囲まれています。安らぐ小道です。

 私が最も気に入ったのはここ。園のすぐ隣にある川です。川幅は割りとあるのに浅瀬なので、対岸まで歩いて渡れます。冷たくてきれいな山の水が流れています。開園時には、ここで子供たちが遊びまわり、中には帰りたくなくて泣いてしまう子もいるそうです。気持ち分かります。

  園内には日本ミツバチの巣箱もいくつかおいてあります。周りの景色も、園内の風物も見飽きないものばかり。こんな場所に、私も早くうちの敷地を作り変えたいと、強く思いました。

  花の谷から10分ほどのところに、売木村ふるさと館があります。こちらには摘み草料理を食べさせてくれるつみくさ食堂があります。数日前から予約しておいたつみくさ御膳(2000円)がこちら。

  てんぷらは、菊の葉、もみじ、イタドリ、クワの葉、ヨモギ。ほかに、アケビの皮の味噌包み揚げ、ぜんまいとごぼう、凍み豆腐の煮物、クロカワとナメコの和え物、イヌビエの酢の物、スベリヒユ、オクラ、モロヘイヤの和え物、ミョウガの酢漬けなど山菜と野草、きのこと地の野菜の料理ばかり。どれもしみじみおいしかったけれど、私はとくにアケビの皮の味噌包み揚げが気に入りました。

 汁物は干した胡瓜とダイコンを使っていて、その甘さに驚きました。何でも干すと甘くなるとは聞いていましたが、ここまでとは! ご飯はもちろん地元産。はざ干ししたお米です。地元の方々が、天日干しした米のうまさをよく知っているのでしょう。このあたりを通るとはざかけがまだ目立ちます。

  売木を出て、418号線を平谷村へ向かう途中の峠で撮りました。11月8日の風景です。売木村は稲武に比べてかなり広葉樹が多く、色づいた山々が美しく見えたのですが、それでも人工林の率は75%くらいあるそうです。峠から見ると、言われたとおり、人工林もかなりあることが分かります。

  稲武からわずかな距離で行ける、いいところをまたひとつ知りました。新緑の季節にも、ブルーベリーの収穫時期にもぜひまた来ようと思います。

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中津川・ちこり村とふれあい牧場

2010-10-10 23:45:20 | 小さな旅
前から行きたいと思っていた岐阜県中津川市のちこり村に行ってきました。

 チコリとは西洋の高級野菜。一度だけ育てたことはあり、細めのレタスのような葉になりましたが、知らないうちに草に負けてなくなってしまいました。

 私はあの葉が育ったらそのまま食べられるものとばかり思っていましたが、チコリはある程度育ったら、根ごとわざわざ冷暗所においてウドや白いアスパラガスのようにして育てるものなのだそうです。だから高級野菜なのでしょう。

  そのチコリをヨーロッパ視察ではじめてみた、スプラウトの会社・サラダコスモの社長が、そのチコリの根が捨てられているのを知り、なんとかその根の利用ができないかと考えて、思いついたのがチコリ焼酎なのだそうです。
 
  サラダコスモは、以来、たくさんのチコリ栽培と販売を手がけるともに、捨てられるはずの根で焼酎作りをはじめました。そして村おこしも兼ねて開店したのがちこり村です。ちこり村の売店に並んだ焼酎はどれも瓶がおしゃれ。香りがフルーツっぽくて焼酎の臭みがありません。

  こちらで人気なのは、バーバーズダイニングという名のビュッフェスタイルのレストランです。私たちの第一の目的もこのレストランでした。農家の主婦たちが、近隣の農家で採れすぎた野菜を使って作った自慢の野菜料理が並んでいると聞いたのです。バーバーズは、婆婆たち、という意味らしい。

  期待通り、並んでいました。種類の豊富さはすごい! 今まで行ったビュッフェスタイルのレストランでは一番豊富ではないかとおもいます。しかも料理法がバラエティに飛んでいます。

  サツマイモをから揚げしてはちみつとマスターであえたもの、長芋のマリネ、トウガンのトマトスープ、ダイコンを貝柱のスープで煮込んだもの、などなど。ここではじめたであった取り合わせがけっこうありました。

  味もいい。正直いって味付けは期待していなかったのです。きっと甘辛いのだろうな、と思っていたのですが、薄味で、野菜の持ち味を生かすよう工夫されていました。

  働いている人たちは年配の女性がほとんど。赤いベレー帽に赤いエプロン。とても格好のいい制服に身を包んだ彼女たちは、きびきびと動き回っていました。ちこり焼酎の蔵案内をしてくれた男性もリタイアしてだいぶ経っていそうな方でした。胸には「研修生」の名札がついていました。聞けば、こちらは高齢者の就職先としても門戸を開いていて、元気なお年寄りがたくさん働いておられるのだとか。いろんな面で、勉強になった場所でした。

  ちこり村から車で30分ほど行ったところに、ふれあい牧場があります。ちこり村の次の目的地はここ。羊毛の手紡ぎの体験をするためです。   

  何十年も羊毛を紡ぎ、草木染めをし、フエルト加工したり編み物をしたりしてきた年配の女性たちが先生。見ていると簡単なのに、いざ自分ではじめると足と手がうまく連動できず、糸を切ってばかりいました。

 同行した3人の友人は飲み込みが早く、すいすい糸車をまわしているのに、私は先生の手を借りないと先に進めない状態が続きました。それでも30分ほどたってやっと調子が出てきました。でも、出てきたとたん与えられた分の羊毛がなくなってしまいました。もう少し上達するまでやりたかった。

 紡いだ糸は、太いところや細いところがばらばらでうまく撚れていないところもたくさんあります。でも、それなりに味わいがあって、おもしろい。染色しないでこのまま指編みか何かやってみようかなと思っています。糸の隣は原毛。梳いてあるのできれいです。
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茶臼山高原

2010-08-14 23:10:26 | 小さな旅
   茶臼山高原に行ってきました。

   ここは近ごろ芝桜で有名になり、高原道路が無料になったということもあって、スキーシーズンでなくても、前に比べたらずいぶん人が集まるようになったみたいです。

  訪れた目的は、間伐材で作った巨大迷路を見るため。「三河の山里便り」で知りました。入り口にはチェーンソーアートの大きなオニヤンマが。

   計何匹かの巨大木製昆虫がいました。あいにく雨の降った翌日だったので、地面がぬかるんでいたのがたまに傷。

   ヤマメかアマゴのつかみ取り大会をやっていました。参加できるのは子供のみ。やりたかったのに、残念。

  子供が獲った魚はその場で、さばきます。そしてすぐに炭火で塩焼き。おいしそうでした。

  売店で買ったミルクキャンディー。キャンディーを食べるなんて久しぶりです。南信州のすずらん牛乳に砂糖に寒天が入っています。他の添加物はありません。ミルクのコクがいきていて、おいしかった。長野のミルキーウェイという会社が製造元になっていました。

  私の家の標高は600mくらい。豊田の市街地よりずいぶん涼しいのですが、標高1000m以上の茶臼山はまた格別。日差しまでやわらいでいるように感じました。
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蒲郡で機織体験

2010-04-13 20:40:22 | 小さな旅
三河湾内にある町・蒲郡へ行きました。蒲郡は織物の町として栄えたところですが、いまはずいぶん工場が減っているそうです。でもまだ織物関係の会社や店があるので、私は草木染め用の布を買いに、ときどきこの町を訪れます。この日はちょっと寄り道をしました。

 橋の向こうは竹島です。辺り一帯は公園になっていて、その一角に「竹島クラフトセンター」があります。私たちはここで織物の体験をしました。

 

 同行した友人親子が熱心に取り組んでいるのはコースター。三本取りの木綿糸で織っています。

 私の織りかけのコースター。左端がちょっとゆるくなってしまいました。

 センターの中に展示してあったみかん染めの糸と布。蒲郡はみかんの産地です。私たちもこの日、布地屋のほか、知人宅に寄って夏みかんをいただくことになっていました。みかん染めはあまり聞いたことがありません。写真ではいい色にみえませんが、実物はいかにもみかんらしい黄色です。

 織物を教えてくださった女性が、みかん染めした木綿糸を出してきてくださいました。染めた糸は全部同じ木綿糸。色が異なるのは採取した時期がちがうからだそうです。見ているうちに私もみかん染めをしてみたくなりました。

 彼女の経験では、5月に採取したみかんの枝葉がもっとも濃い色だったとか。それなら今の時期はよさそう。夏みかんをいただくついでに、知人に枝葉も無心することにしました。
 
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津具高原牧場でカッコウの声を聞く

2007-06-21 10:10:11 | 小さな旅
  
 隣村の設楽町津具地区の牧場で、カッコウの鳴き声が聞けるという情報が入ったので、情報をくれた知人と一緒に昨日、行ってみました。
 茶臼山高原道路を通って、牧場へ。標高1100m。標高500mの稲武でも暑いほどの気温でしたが、七部袖でも寒いほど。でも、牧場の奥さんは「今日は20度越えているから、暑い。だからカッコウも鳴きにこないかも」と。高原道路の道端にはキンシダレが満開でした。稲武あたりでは、5月に咲く花です。
 かっこうは、託卵で有名な鳥。うぐいすやもずの巣に卵を産みつけて、ほかの鳥に自分の卵を育てさせます。ほかの鳥の卵をおとして、産み付けるのですが、産んだ卵は、うぐいすの巣であれば、うぐいすの卵と同じ色、もずの巣であれば、もずの卵と同じ色の卵になるのだそう。「産むだけ産んで、子育てしない勝手な鳥」と言われているようですが、子捨てみたいなことをして、子育ての楽しさを味わえないかわいそうな母鳥ともいえます。
 どっちにしても、そういう習性なのだから、本人はなんとも思わずやっていることなのでよう。
 カッコウは5月末から6月頭にかけて、うるさいほど鳴いていたとか。でも、この日は、なかなか聞こえません。それでも、お昼ごろ、やっととおくで、「カッコウ」とはっきり鳴くのが聞こえました。その後続けて、何度も、「カッコウ、カッコウ、カッコウ」と鳴きました。牧場は4万ヘクタールもあり、一面牧草地。すばらしい眺めです。和牛が4頭、草をはんでいます。そして、その近くで、カッコウがなく。文字通り牧歌的な情景です。初夏の風が心地よく頬をなぜました。
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