東京の日本橋蛎殻町は、人形町から続く古くからの商業地であり、すぐ隣に箱崎エアターミナルを控える場所です。地下鉄では半蔵門線の水天宮前駅があります。
地下鉄駅の真上、水天宮通りと新大橋通りの交差点に、鉄筋コンクリート造の建物があります。そこが水天宮です。江戸時代より安産・子授けの神として人々から厚い信仰を集めいる神社です。
21世紀の現代でも、妊婦や子供を授かりたいという人々、そして無事出産を終えた母親たちでにぎわっています。
もともと水天とは、仏教の天部の一人のことです。須弥山の西に住んでいるとされ、十二天の一人です。読んで字のごことく水の神であり、その関係から龍を支配するとされます。さらにさかのぼると、インドやイランの古いアスラ族のヴァルナ(古代のイラン・インドの神話共有時代の始源神)に辿りつき、西方へはゾロアスター教の最高神となりました。一方、東方ではブラフマン(梵天)に始源神としての地位を奪われたようです。
水天宮は神社ですから、仏教との繋がりは神仏習合によるものです。
日本の神話(『日本書紀』『古事記』)の始源神・アメノミナカヌシノカミ(天御中主神)に相当すると解釈されたようで、祭神は天御中主神になったようです。
水天宮の総本社は福岡県久留米市にあり、日本橋だけでなく日本全国にあります。江戸の水天宮も久留米藩主が勧請したことが始まりです。
⇒ 水天宮公式サイト
境内に立って骨で聴くと、はるか古代より続く神の声、元気な赤ちゃんの声が骨から脳へと届くようです。
⇒ 骨伝導公式サイト