骨で聴く異世界

耳を使わずに「聴く」世界を旅します。耳をふさいでいても聴こえる世界です。

葛西臨海公園を骨で聴く

2012-01-16 14:03:14 | 骨で聴く癒しの世界

 葛西臨海公園の開園面積は約81万平方メートルと、広大な面積を誇っています。
 都立公園としては、野山北・六道山公園(132万平方メートル)、水元公園(92万平方メートル)、小金井公園(79万平方メートル)と並ぶ最大規模です。と、いってもなかなかイメージしにくいかもしれませんが、例えば上野恩賜公園が53万平方メートル、新宿御苑が58万平方メートルですから、これらを凌駕する規模であることは容易に想像できることでしょう。

 ただ葛西臨海公園の場合、他の巨大な公園と異なり、東京湾沿岸の汚染や埋め立てで破壊された自然環境を再生しようとして整備されたという独自の歴史があります。そのため、自然環境としては、東京23区でも見ることが少なくなった動植物が、園内の森や池に生息しているのが特徴です。
 また、園内には都内を代表する水族館や大観覧車もあり、行楽地としての賑わいもある公園です。

 2つの人工干潟とその水域も含まれ、初夏には潮干狩り、夏季には水遊びの家族連れ、元日の明け方は初日の出の参拝客でも賑わうことで知られています。

 喧騒の中、骨伝導機器とともに散策すれば、子どもたちの明るい声が周囲の環境と呼応して癒し効果を倍増させます。そんな贅沢な休日には抜群の場所といえます。

川崎大師を骨で聴く

2012-01-05 10:37:49 | 骨で聴く巡礼旅

 神奈川県川崎市にある真言宗智山派の大本山・平間寺。
 しかし世間一般では通称の方が知られています。川崎大師です。山号は金剛山。院号は金乗院。高尾山薬王院、成田山新勝寺とともに関東三本山のひとつに数えられています。



 開山が尊賢、開基が平間兼乗で、現在の貫首は第45世・中興第2世藤田隆乗。
 初詣に訪れる数が全国で第3位、もちろん神奈川県では第1位を記録するほどの寺院です。実際、参拝客のために大師電気鉄道が開業したほどで、現在の京浜急行電鉄の基となったという驚くべき事実があります。


 
 それだけ人々を集めるだけのパワーのある場所で、弘法大師空海を祖とする真言宗系の寺院としては、巨大な存在といえます。
 しかし一般に川崎大師詣でが普及したのはそれほど古くはなく、1813年(文化10年)、徳川幕府第11代将軍、家斉が厄除に訪れた事から厄除け大師として広まったことが現在に繋がっています。

 寺院としての歴史は、崇徳天皇の御代に遡ります。
 以下、歴史を「川崎大師」の公式サイトから一部引用させていただきましょう。

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 平間兼乗という武士が、無実の罪により生国尾張を追われ、諸国を流浪したあげく、 ようやくこの川崎の地に住みつき、漁猟をなりわいとして、貧しい暮らしを立てていました。兼乗は深く仏法に帰依し、とくに弘法大師を崇信していましたが、 わが身の不運な回り合せをかえりみ、また当時42歳の厄年に当たりましたので、 日夜厄除けの祈願をつづけていました。
 ある夜、ひとりの高僧が、兼乗の夢まくらに立ち、「我むかし唐に在りしころ、わが像を刻み、 海上に放ちしことあり。已来未(いらいいま)だ有縁の人を得ず。いま、汝速かに網し、これを供養し、功徳を諸人に及ぼさば、汝が災厄変じて福徳となり、諸願もまた満足すべし」と告げられました。

 兼乗は海に出て、光り輝いている場所に網を投じますと一躰の木像が引き揚げられました。
 それは、大師の尊いお像でした。 兼乗は随喜してこのお像を浄め、ささやかな草庵をむすんで、朝夕香花を捧げ、供養を怠りませんでした。
 その頃、高野山の尊賢上人が諸国遊化の途上たまたま兼乗のもとに立ち寄られ、尊いお像と、これにまつわる霊験奇瑞に感泣し、兼乗と力をあわせ、ここに、大治3年(1128)一寺を建立しました。そして、兼乗の姓・平間をもって平間寺(へいけんじ)と号し、御本尊を厄除弘法大師と称し奉りました。これが、今日の大本山川崎大師平間寺のおこりであります。
 法灯をかかげて、悠久ここに880余年、御本尊のご誓願宣揚と正法興隆を目指す根本道場として、川崎大師平間寺は、今、十方信徒の心からなる 帰依をあつめています。



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 骨伝導は喧騒に強い威力を発揮します。
 参拝客の多い川崎大師の境内でも大いなるパワーを体感できます。巨大なパワーを生む大師の法力と最先端の骨伝導が見事に癒合できる場所です。ぜひ一度参拝してみてください。周囲の「気」から異なることを感じるかもしれません。

氷川丸を骨で聴く

2012-01-04 11:20:01 | 骨で聴く癒しの世界

 氷川丸は日本郵船が1930年に竣工させた日本の12,000t級貨客船です。
 太平洋戦争でも沈没を免れた数少ない大型貨客船で、戦後も1960年まで北太平洋航路で運航を続け、現在では横浜の山下公園に係留され、博物館船として公開されています。船名はさいたま市の「氷川神社」にちなんだもので、新年には相応しい「骨で聴く」世界です。

 博物館船だけあって。船内には、「客船エリア」だけでなく、乗務員たちの仕事場を紹介する「乗務員エリア」、そして、氷川丸の歴史を伝える展示エリアがあります。山下公園の散策とともに訪れたい場所です。

 港の風と歴史に彩られた客船を骨伝導とともに体感することで、今年も新たな一歩を踏み出した気分になります。