骨で聴く異世界

耳を使わずに「聴く」世界を旅します。耳をふさいでいても聴こえる世界です。

赤坂氷川神社を骨で聴く

2016-07-29 11:42:37 | 骨で聴く巡礼旅
東京の赤坂にありながら、都会の喧騒とは無縁の聖域に鎮座する氷川神社。
縁結びにご利益のあるパワースポットとして有名ですが、赤坂にある異空間というだけでも価値がありそうです。



かなり古い神社で、天暦5年(951年)に武州豊島郡人次ヶ原(現在の赤坂4丁目一ツ木台地)に祀られたのは最初だといわれます。
江戸時代には、徳川8代将軍・徳川吉宗公が享保元年(1716年)に将軍職を継ぐことになり、享保14年(1729年)に老中・岡崎城主水野忠之に命じ、現在地に社殿を造営したといわれます。
翌年、一ツ木台地から現在地への遷宮が行われ、将軍・吉宗も直々に参拝に訪れたという記録があります。



さらに、現社の場所は忠臣蔵で有名な浅野内匠頭の夫人・瑤泉院の実家である浅野土佐守邸跡でもあります。
大石内蔵助が討ち入り前に訪れ、別れを告げたといわれていわれている場所です。

境内は広く、樹木に囲まれていて、かなり荘厳な雰囲気があります。



社殿は東京都の有形文化財に指定されています。
また、麻布氷川神社、渋谷氷川神社、簸川神社などとともに江戸七氷川に数えられ、その筆頭がこの赤坂氷川神社といわれます。



赤坂にいることを忘れさせてくれる神社なので、日常の中のすぐ隣にある異世界です。
耳だけでなく骨からも周囲の音声を脳に伝えつつ、パワースポットを堪能するのがお勧めです。

骨で聴く世界へ

人形町・末廣神社を骨で聴く

2016-07-28 20:01:51 | 骨で聴く巡礼旅
日本橋七福神の神社の一つで、多聞天の異名を持つ毘沙門天を祀るのが末廣神社です。
この日本橋七福神は、それほど広いエリアにあるわけではなく、全部徒歩で回っても2時間くらいのコースといえます。
東京の中心部でありながら、江戸下町の伝統が残るエリアにあるので、巡礼旅としては穴場かもしれません。

さて、末廣神社ですが、人形町の街中にあるせいか、決して大きいわけではありません。
飲食店も多くあるエリアです。




江戸時代の初期に吉原(当所は葦原と称したようです)は、この地にありました。
この当時(元和3年~明暦3年)に、地主神、産土神として信仰されていたといいます。
明暦の大火で吉原が移転してからは、その跡地の難波町・住吉町・高砂町・新泉町の四ヶ所の氏神として信仰されてきました。



社号の起源は、延宝3年に社殿修復をした際、年経た中啓(末廣扇)が発見されたことで、氏子の人達が悦び祝って末廣の二字を冠したものといわれます。

勝運を授け、災難をよける神様として知られ、今でも地元の人に親しまれています。

小さな神社ですが、雑踏を抜けた先に何気なく鎮座しているような雰囲気で、しかも勝運に恵まれる神ですから人形町に訪れた先にはぜひ立ち寄ることをお勧めします。

人形町なので、都内でも独特の雰囲気のある街です。
周囲の音声を耳だけでなく骨でも聴きます。米軍採用・特許技術という世界最先端技術と江戸の伝統の残る人形町のコントラストもお勧めといえます。

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北与野・神明神社を骨で聴く

2016-07-25 11:14:11 | 骨で聴く巡礼旅
JR埼京線の北与野駅は高架駅なので、見下ろすような位置に神明神社が鎮座しています。
都市部の小さな神社ですが、立派に上落合鎮守神明宮という歴史を持っています。

上落合という土地は、江戸期を通じて氷川神社社領であったようです。
南東部に東縁高沼用水、西部に高沼排水(通称・霧敷川)が流れる大宮台地の一部にある場所で、現在の風景からはあまり想像できませんが、氷川神社から続く神域の一部を担っていたのかもしれません。

武蔵一宮・氷川神社を骨で聴く



創建年代は不詳で、口碑によると伊勢参宮を行った村人が御師より御祓大麻を受け、これを当地に祀ったことによると伝えられています。

天保7年(1836年)の「上落合村絵図」には、この場所に「神明宮」と記録されているので、その時代には地元に親しまれていたと思われます。
また、「風土記稿」には、「村民の持」とあります。
氷川神社社領であったことから別当寺は存在せずに、上落合村の人々が管理する社で、村の鎮守だったことが分かります。

もともと社殿は、茅葺き屋根の入母屋造りでしたが、現在は昭和58年(1983年)に鉄筋コンクリート作りの社殿に改築されています。都会の神社らしい姿ともいえますが、本拝殿は銅板葺きの神明造りです。

北与野駅の近いせいか、鉄道の音が聞こえます。
都内近郊でよく聞く電車の音とともに、埼京線は新幹線とも並走しているので、リズミカルな新幹線の通顔音も入ってきます。
境内から骨で聴きます。
耳だけでなく、骨から脳へと現代的な音を聞き、かつての鎮守の姿を想像します。
これも骨伝導で体感する巡礼方式といえるかもしれません。

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御花畑(芝桜)駅を骨で聴く

2016-07-21 11:52:28 | 骨で聴く巡礼旅
駅舎が国登録有形文化財になっている秩父鉄道の御花畑駅は、2009年から副駅名が「芝桜駅」になりました。

もともとは1面1線の駅で、改札を抜けた先にあるホームに上下線の電車が発着するだけの駅でした。ところが1989年に西武鉄道の乗り入れが開始されるようになり、2面2線の駅になりました。
対面型の2面2線駅構造になったとはいえ、従来からあった改札先の1番線は秩父線の線内列車専用で、向かい側の2番線は西武線直通列車だけが使用するという変わった使い方になっています。
西武線専用ホームの2番線へは跨線橋で連絡していますが、西武線の電車が発着するとき以外は2番線には立ち入り出来ません。

なぜなら2番線を出た先の連絡線は、西武秩父駅の先で西武線の線路とつながっているからです。
西武線直通電車で、長瀞駅発着の場合、西武秩父駅には停車せず、その代わりにこの御花畑駅が西武秩父駅の代用にもなっています。

逆方向の三峰口駅発着の場合は、御花畑駅には停車せず、西武秩父駅に停車するようになっています。
駅の位置と連絡線の関係を見れば、実に効率的といえますが、初めての人には何だか不思議な感じを抱くかもしれません。

これも西武秩父駅との距離が近接していながら、同一の駅ではなく、一般道を経由しての相互の乗り換え駅ということが関係しています。

秩父市の中心駅としては秩父駅が挙げられますが、この御花畑駅も都市の中心部に近くに位置し、乗降客は秩父駅より多いのが実情です。
周囲は住宅街で、中小商店なども多くあります。駅名の「御花畑」や副駅名の「芝桜」をイメージする要素はありません。
芝桜の丘で知られる羊山公園へは、徒歩20分程度の距離になります。

都内から西武線で秩父観光をする場合、この御花畑駅は利用する頻度が高いといえますが、駅そのものは小さく、かなり地味といえるかもしれません。
それでも秩父観音霊場の巡礼者や観光客も多く利用する駅で、電車の運転間隔もありますので、電車の到着時には雑踏を形成し、喧騒に包まれることもあります。

そんなときは巡礼の安全性確保とともに、骨伝導の利用がお勧めです。
耳を塞がす、骨で聴く、あるいは骨で話すという米軍採用・特許技術の骨伝導製品です。

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秩父の旅の入口「御花畑駅」に、世界最先端の技術を誇る骨伝導ヘッドセット、骨伝導イヤホンマイクが似合います。

松風山陽向寺を骨で聴く

2016-07-20 12:06:10 | 骨で聴く巡礼旅
秩父市荒川白久にある松風山陽向寺は曹洞宗の寺院です。

山里にある寺院で、現代の日本人にはのどかな原風景に似た光景です。




十三堂は別名・閻魔堂で、閻魔像などが13体、安置されています。




特段、観光名所でもなく、地元の人しか訪れない寺院ですが、時にはこんな雰囲気の境内に足を踏み入れるのも良いものです。
ついでに周囲の音声を骨で聴きます。

耳だけでなく、骨からも伝わる音声は、やはりのどかなものです。
のどかな風景に、米軍の爆音でも通信を可能にした骨伝導技術、この対比も興味深いものです。

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三峯神社・遠宮を骨で聴く

2016-07-19 15:09:31 | 骨で聴く巡礼旅
秩父の三峯神社の社務所から山に入ると、お仮屋の遠宮に至ります。
参拝者や観光客も、ここまで足を延ばす人は少ないせいか、ひっそりとしています。



今回はそんな遠宮へ、米軍採用・特許技術の骨伝導音声増幅器とともに訪れました。

三峯神社のお使い神は狼です。その狼を祀る宮で、狼は山に身を潜めていることから、ここを仮の仮の宮として祭事を行うという場所です。




災難から守ってくれる神様としても知られ、三峯神社の御眷属、大口真神(お使い神、お犬さま)ということで、狼というより犬の扱いになっています。だから、ここまで犬を連れて参拝に来る人も多いようです。



以前はこの遠宮のさらに先にロープウェイの駅があったので、馴染みのある場所だったかもしれませんが、現在では本当に参拝者が少なくなりました。
その代わりに神秘的な雰囲気が保たれ、本当に狼が出てくるような感じさえします。

骨で聴きます。
耳だけでなく骨伝導で骨からダイレクトに脳へ音声を伝えても、残念ながら狼の声が聞こえません。
しかし何となく神聖な狼の声が聞こえてくるような気分だけは味わえます。

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三峯神社に来た際は、ここまで足を延ばす価値は十分あります。
骨伝導ヘッドセットやヘッドホンもお勧めです。

武蔵一宮・氷川神社を骨で聴く

2016-07-18 11:26:14 | 骨で聴く巡礼旅
さいたま市の旧大宮は、まさに大きな宮である氷川神社が中心部に鎮座する都市です。
武蔵の国の一宮で、参道は圧巻です。
さいたま新都心駅近くから一直線に市街地を貫いて参道が続いています。きれいに整備された並木道で、市街地でここまでの規模はおそらく全国一位といえるでしょう。





一の鳥居から二の鳥居までは、約1.5km程度で、クルマで移動の場合は本殿方向への一方通行になります。
徒歩ではゆっくり歩いて20分程度です。都市部の参道なので、並木道はきれいに整備されていますが、地元の人の生活道路という側面もあります。



二の鳥居は、旧国道16号線沿いで、この鳥居は日本最大級の大きさを誇ります。
明治神宮から奉納されたもので高さ13m、幅17mの巨大さです。

二の鳥居から三の鳥居までは、さらに約50mの距離があり、その先からようやく境内に入ります。



氷川神社の歴史は古く、社記によると、第5代孝昭天皇の御代三年四月未の日の創立と伝えられます。
この地は、大宮台地の上に位置し、台地の中でも鼻のように高く突き出た場所になります。
そのためこの周囲の地名は高鼻町と呼ばれ。かつては境内の東側には見沼と呼ばれる広大な湖沼があったようです。また、「神沼」、「御沼」とも呼ばれ、豊かな恵みを与えてくれる神聖な水をたたえていたといわれます。

江戸時代には、見沼溜井という貯水池が開発されました。現在でも境内にある神池は見沼の名残であるといわれます。
この沼に流れ込むのが、神域である蛇の池からの湧水です。

蛇の池の神聖な湧水があったらこそ、氷川神社はここに鎮座するようになったともいわれます。
そう考えると、最も氷川神社のパワースポットといえるのは、この池かもしれません。



本殿の西側でかなりひっそりとした場所の湧水は、確かに荘厳な水の調べを奏でている気がします。
ここですぐに米軍採用・特許技術の骨伝導音声増幅器の出番です。

集音マイクで蛇の池周辺の神聖な音をひろい、耳だけでなく骨からもダイレクトに脳へ伝えます。
まさにパワーチャージといった感覚です。

ここで使用した骨伝導音声増幅器は → 米軍採用・特許技術のこちらです。

さてこの氷川神社ですが、第12代景行天皇の時代には、日本武尊が参拝し東夷鎮定の祈願をなされたという伝説も残っています。
さらに第13代成務天皇の時代には、出雲族の兄多毛比命が朝廷の命により武蔵国造となり、氷川神社を奉崇しました。善政を敷かれてからさらに神威は輝き、国内の神社の中でもかなり格式を高めたと伝わっています。



聖武天皇の時代になると、既に武蔵一宮と定められ、醍醐天皇の時代の延喜式神名帳には名神大社として、月次新嘗案上の官幣に預かり、また臨時祭にも奉幣に預かる等々といった歴代朝廷の崇敬を厚く受けてきました。

武家の時代になってからは、鎌倉・足利・北条・徳川氏等が尊仰してきました。
明治元年に都が東京に遷されましたが、明治天皇は氷川神社を武蔵国の鎮守勅祭の社と定め、氷川神社親祭の詔(祭政一致の詔)を賜ったという話も有目です。

そんな氷川神社は、都心部からも近く、ぜひとも骨伝導機器とともに訪れてほしい神社です。

秩父札所十三番・慈眼寺を骨で聴く

2016-07-14 11:55:11 | 骨で聴く巡礼旅
秩父観音霊場の札所の中で、おそらく最も電車で行きやすいのが13番札所の慈眼寺でしょう。
秩父鉄道の御花畑駅の駅前というような位置にあり、西武秩父駅からも近いので、気軽に参拝に行けます。

本尊は行基作といわれる聖観世音菩薩で、観音堂は三間四面、表軒唐破風つきの流れ向拝をふした入母屋づくりです。
かなり見事な建築物といえます。観音霊場の他の観音堂と比較して、秩父霊場屈指の存在感と見事な調和といえるかもしれません。
これは明治11年の秩父大火に類焼したため、再建されたものです。



経蔵にも注目です。
秩父市の文化財指定の一切経が奉納されています。経典は輪蔵という、押すと心柱を中心にして回転する六角形の棚に入っています。



日本武尊の伝説も残っています。
東征の際、この地に御旗を立てたことから「旗の下」の地名が生まれたというものです。
そのため、慈眼寺の山号「旗下山」もこの伝説に由来しているようです。



秩父霊場でも都市の中にある寺院のため、霊場特有の「厳格さ」や「荘厳さ」とは無縁かもしれません。
それでも気軽に立ち寄れる気安さから、参拝者は多いようです。

境内で骨伝導機器を試してみます。
都市部での骨伝導といえば、やはり騒音対策です。爆音の中でも通話を可能にした特許技術を使えば、煩わしい騒音の中でも「声」のコミュニケーションが可能になります。

しかし工事がされていない限り、慈眼寺周辺はそこまでの騒音はありません。
純粋に周囲の音声も含めて、耳だけでなく骨から脳へと伝えることで古来より続く観音霊場の雰囲気を感じ取るのが良いかもしれません。

そんな米軍採用・特許技術の骨伝導機器は  → こちらで確認を!

碑文谷八幡宮を骨で聴く

2016-07-13 12:12:06 | 骨で聴く巡礼旅
ニュースで残虐な事件として報道されている碑文谷バラバラ事件ですっかり有名になった碑文谷ですが、ここはもともと悲惨な事件に似合わない目黒区の閑静な住宅街です。

その碑文谷で目黒区内でも屈指の規模を誇る八幡宮が鎮座しています。



創建年代は不詳ですが、鎌倉時代に源頼朝の家臣・畠山重忠の守護神をその家臣筋で当地に住んでいた宮野左近という人物が祀ったのが始まりであると言われています。
その後、永正8年(1511年)、寛永8年(1631年)、宝永元年(1704年)、明治5年(1674年)と、社殿の再造営がなされたようです。

最後の明治の再造営では、延宝2年(1674年)に造替した社殿のを再建し、明治20年(1887年)に改築したものが現在の姿になっています。




明治の神仏分離令が出るまで、別当寺として近辺にある円融寺の子院の神宮院が置かれていました。
畠山重忠の家臣・榛沢六郎を祀った稲荷社と「碑文谷」の由来となったといわれる碑文石が並んでいます。




この碑文石ですが、高さは約75cm、横は最大で約45cm、厚さは約10cmの呑川の川床の石を材料にした石です。
中央に大日如来を示す梵字が、左には勢至菩薩を示す梵字が、右には観音菩薩を示す梵字がそれぞれ刻まれています。
室町時代頃の作といわれ、当時の人々の信仰を知る貴重な史跡です。



鎮守の森に囲まれ、落ち着いた雰囲気の神社で、この近くで残虐なバラバラ事件が起きたとは思えないほどです。
推理小説で、鮎川哲也の短編「碑文谷事件」がありますが、これは不可能犯罪に挑戦する鬼貫警部の名推理が冴えるシリーズの一作です。
今回の事件との相似はありません。

さて、そんな碑文谷八幡宮を骨で聴きます。

静寂で緑豊かな神域の周辺の音声を耳だけでなく骨からも脳に伝えてみます。
今の季節は梅雨の時期なので、蒸し暑い状態ではあるもの、脳に清涼感ある音が響いていくような感覚も味わえます。
ただしそれができるのは、米軍採用・特許技術の骨伝導機器という性能ゆえでしょう。

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かなりお勧めの神社です。碑文谷は事件だけではありません!

アルファロメオ156SW(フェイズⅡ)を骨で聴く

2016-07-10 12:50:02 | 骨で聴く名車
アルファロメオは現在、イタリア最大手のフィアット傘下にある自動車メーカーですが、もともとは第二次世界大戦以前から自動車レース界の強豪として知られ、イタリアを代表する自動車メーカーです。
経営難に陥った後にフィアットの傘下になったとはいえ、未だ独自ブランドが確立されています。


そんなアルファロメオの中で、史上最も商業的に成功したモデルといわれるのが156シリーズです。

1997年のフランクフルトモーターショーで発表され、日本では翌年に発売を開始されました。1998年度のグッドデザイン賞を受賞したそのデザインは、ワルテル・デ・シルヴァが担当しました。
前のモデルの155が角ばったデザインだったの対し、156は優雅なフォルムを演出し、一気に世界から注目されることになりました。

SW・スポーツワゴンはアルファロ名初のワゴンで、日本での発売は2000年からです。最初は単にアルファ・スポーツワゴンと名乗っていましたが、2002年からはアルファ156スポーツワゴンと改称されました。
このスポーツワゴンの特徴は、ワゴンらしい利便性を捨て、スタイルを重視している点です。そのためクーペスタイルのデザインを活かし、トランク容量などは小さくなっています。



モデルとしては2回のマイナーチェンジが行われ、2000ccエンジンでは、フェイズⅠで従来からのツインスパークエンジン、フェイズⅡでJTSという直噴エンジンに変更、最終型のフェイズⅢで外観を変更し、ジョルジェット・ジウジアーロのデザインになりました。

JTSは今、何かと話題の三菱自動車の市販化に成功したGDIエンジンのパテントを獲得してつくられました。
この直噴化によりパワーもトルクもアップしましたが、一部ではアルファロメオらしいエンジンではなくなったともいわれます。

しかし実際にはそんなことは全くなく、アイデンティティは失われず、むしろ現在の欧州車の主力を担うダウンサイジング技術を取り入れたことといえます。



エンジン音は多くの人々を魅了し、クイックなステアリングの動きも、いかにも伝統的なイタリアのスポーツカー要素を持っています。日本でもBMWやメルセデス・ベンツとは異なる魅力を感じた人たちにアピールできたことで、147と並んで大成功モデルとなりました。

しかし欠点は、とにかく壊れるという点です。
日本車やドイツ車と同じ感覚で乗るのは間違いです。警告ランプの点灯、電気系の故障など、日常茶飯事です。
それでも前のモデルの155と比較すると、オイルをいつも垂れ流すようなトラブルは激減しています。このころのユーザーから見れば、圧倒的に扱いやすくなったといえます。

次のモデルの159は車体が大きくなり、ワンランク上のカテゴリーに移ってしまたような感じです。そのため日本の道路事情を考えると、この156はサイズ的にはかなり魅力的です。

そんな156SWのJTSエンジンのサウンドを骨で聴きます。
使うのは米軍採用・特許技術の骨伝導機器です。

ちなみに運転中にも骨伝導は有効です。耳をふさぎませんから道路交通法をクリアできます。

運転中でも安心! 骨伝導ヘッドセットHG42-TBT

耳だけでなく骨から脳に振動とともに伝わるエンジン音。
まさにアルファです。イメージするより高回転型のエンジンではなく、絶対的なパワーより、操って楽しいという感覚を与えてくる稀有な存在です。