骨で聴く異世界

耳を使わずに「聴く」世界を旅します。耳をふさいでいても聴こえる世界です。

丹波の黒豆を骨で聴く

2008-04-30 11:46:16 | 骨で聴くビジネス


 いわゆる「黒大豆」を黒豆といい、ダイズの一種です。
 外見が黒いことによる栄養成分的価値があるとはいい難いかもしれません。外見が黒色を呈するのは、種皮にアントシアニン(anthocyanin)系の成分を含むためで、これはブルーベリーやプルーン、イチゴなどにも含まれる色素の一種です。花や果実の色づけをしている一方、健康食品にも添加され、ありがたいものようにも思えます。

 しかし、黒豆はあくまで種皮を黒くする要素としてアントシアニン系の色素があるだけで、ダイズそのもの栄養価が高いことから、黒くないダイズと比較して特別に栄養成分がありわけではありません。

 しかし……さらに、しかし…

 日本のおせち料理には欠かせない黒豆は、それだけで価値のある食品なのです。しかも代表的な産地である丹波の黒豆はブランドと化しています。
 
 丹波とは、現在の京都府と兵庫県にまたがる山陰道側の地域です。
 古来より京の都の出入口に当たる地理的条件から、各時代の権力者から重要視されてきました。鎌倉時代では六波羅探題、江戸時代では京都所司代の支配を受け、ときの権力中枢機関の直轄化におかれました。
 南北朝時代足利尊氏が反旗を翻した地域でもあり、歴史の舞台としてたびたび登場する地域です。

 現在の地名で丹波を語ると、兵庫県側は篠山市や丹波市が中心地となります。京都府側は亀岡市、南丹市、船井郡京丹波町、綾部市、福知山市となります。従って兵庫県の部分より京都府に位置する地域のほうが広いことになります。
 兵庫丹波・京都丹波と分類することがりますが、これは現在の行政区分により、本来ひとつの地域だった丹波が2つの府県にまたがってしまったからです。

 このブランド化された丹波の黒豆を骨で聴きましょう。
 ブランディングは黒豆の価値を高め、地域の活性化にもつながり、そして骨で聴く意味をも増します。

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